冬は特に芋焼酎のお湯割りがいい。好き。
奇をてらった銘柄戦略のモノよりも飲み飽きしない、飲むにつれて愛情が増してくるようなのが好き。
雑誌で騒がれるような幻系ではなく、あくまでシンプルに飲み手のことを考えている姿勢。
たとえ気に入った焼酎があっても、常に捜し求めてしまう性が飲兵衛の本性。
年末に飲んでみた鉄幹黒が良かった。
鉄幹には黒以外に黒という名称のつかない鉄幹がある。
では、どちらの鉄幹が良いのか!
2本のお湯割のきき酒をしました。
最初は生で一杯づつ。
続いてはお湯割で一杯づつ。
つまみはなし。
同じ名前だけあって、それほどの差は感じにくい。
両方とも美味しいのであるが、どっちがどうなのか?
・鉄幹の方がややフルーティーさは多い。
・鉄幹黒の方が舌触りにざらつきがある。
・鉄幹黒の方が迫力がある。
・鉄幹の方が味に伸びがある。
・鉄幹の方が若干軽く、鉄幹黒の方が若干重い。
気にしていた飲み飽きするかどうか。
この点では五分五分でありました。
しかし、精神論ではどうか?
そもそも鉄幹があり、そこに鉄幹黒を投入。
理由は黒ブームということがあるでしょう、ということは疑う余地なし。
鉄幹黒が鉄幹よりもタイプが違うのであれば、それはそれで一つの個性がある。
ところが、ラベルからも想像する通りに、2つは大差なし。
鉄幹黒は必要があったのか?に行き着く。
また、紫鉄幹や紅鉄幹もあるのですが、この2つのきき酒をした時点で、それらに気がそそられない。私には魂の入っている商品とは思いにくい。
温故知新という言葉があるが、時流に踊らされないで、わが道を行ってほしいのに残念である。
黒も紫も紅もなく、ただただ美味しい鉄幹を作ってくれればなあ。
と、まあ私の性格がこうであるのでしょうがない。正直に書いているだけのこと。
今後の鉄幹に期待して、単純に鉄幹をおすすめしたい!
鉄幹がある限り、今日の内容を含めて、芋焼酎の存在価値の生き証人のような焼酎になっていきそうだと思います。