庶民派のお酒の代表の梅酒。どこの御家庭でも一度は造ったことがあるのではないでしょうか。
そういう意味では復習ということで、この梅酒の造り方スタンダート編をお読み下さい。
また、酒屋としては梅酒と酒税法も関係していることも、一応承知しておいてほしいです。
「梅酒を造る心得!」
「梅を漬けるのではなく、梅を仕込む」 = これ大事ですよ!
梅を出すタイミングをいつも気にしていて下さい。これが仕込むということです。
梅を漬ければ梅酒になるという、簡単な考え方よりも進歩したいですからねえ。
梅を購入するところから、飲むまでのことを想像して企画してください。
※ 注意事項
- 梅はへたを取ってよく洗う。
- 洗ったら天日乾燥させる。タオルで水気を吸い取ることはやめましょう。あくまで天気のよい日にできるだけはやく乾燥できるように気を付けましょう。タオルの上に置いて乾かすことにはタオルの使用は許します。
- 瓶もよく洗ったら、タオルで拭かずに乾燥させてください。
※ 梅と酒と糖分の関係
- 甘口の基本は1:1:1です。
梅1kg + 酒1.8L + 糖分1kg - 辛口の基本は3:3:1です。
梅1kg + 酒1.8L + 糖分333g(300g)
> カルチャーセンターであるSBS学苑パルシェにおいても梅酒講座を開講しています。
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■ 基本その① 最も一般的な造り方です。
青梅1Kg + ホワイトリカー(焼酎甲類35゜)1.8L + 氷砂糖1Kg
- 青梅のへたを取ってよく洗い、乾燥させて焼酎に漬ける。
- 梅を広口瓶などに入れてから、氷砂糖を入れる。
- 6ヶ月経ったら梅の実を出す。
- いつでも飲めます。
- 丸河屋としては、まずはこの方法をやってみて今後の参考にしてほしいです。
- ブランデーやはちみつを後から隠し味で足す場合は、この仕込み方があとあと重宝します。
- 私のようなランナーは走ったあと、この梅酒をスパークリングワインで割ると、疲れがとれる気がします。
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■ 基本その② 甘過ぎないために。
青梅1Kg + ホワイトリカー(焼酎甲類35゜)1.8L + 氷砂糖0g~500g
- 基本1.では甘過ぎる方が多くなっています。
氷砂糖の量を減らしましょう。入れないのもいいと思いますし、500gまでなら甘過ぎません。 - 梅を瓶から出すタイミングですが、3ヶ月から長くても1年が丸河屋からのお薦めです。
- もったいなくって、出すのを躊躇してしまいがち。もたろん、何年も出さずに漬けておくことも、ひとつの方法でしよう。
- 基本1.では甘過ぎる方が多くなっています。
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■ 基本その③ 国税庁醸造試験場のおすすめ
国税庁醸造試験所が監修と編集をした酒類の商品知識という本の中でも果実酒造りは紹介されていて、20種類の果実酒の造り方が紹介されている。レモンやしょうが、コーヒーまであり、梅酒についてはこう書いてある。
青梅1Kg + 焼酎甲類35゜1.8L + 氷砂糖400g + あんず50g
- 青梅は傷のない粒のそろったものを使う。
- あんずを入れると香り高い梅酒ができる。
- 最低3ヶ月以上仕込んだ方がよい。