日本酒醸造にとっても、我々きき酒師・日本酒ナビゲーター・焼酎ナビゲーターにとっても、
非常に大事な情報が入ってきました。
今年の米は「溶けにくい」とのことです。
醸界タイムスに載っています。
これは酒類総合研究所の発表によるもので、
原料米の溶解性からの予測に基づいています。
独立法人酒類総合研究所は今年度の原料米の溶解性について、
昨年に比べて全国的に「溶けにくい」傾向にあるとのデータを発表した。
これは画期的であり、非常に重要な情報であります。
毎年、新酒が出来上がった頃に、酒造関係者から漏れる言葉として、
「米がもろみの途中に溶け出してしまって・・・」というのがあります。
私など、この言葉は毎年のように聞かれるので、
聞き飽きていると同時に、酒造技術者の進歩を疑うことになっていました。
要するに、「米が溶けてしまって」という言葉は、
言い訳であり、米と溶かしているのは人間であります。
溶け具合が自分の想像に行かなかったということで、
一度は見逃せますが、そう毎年のように言われますと、
技術レ...
More