料飲店様の方に!

 こんにちは、丸河屋の河原崎です。飲食業を営み、清酒や焼酎を販売している方は是非御一読下さい。読んでいただき、よ~し丸河屋と取り引きしたいと思いましたら是非お願いします。清酒と焼酎、本気でがんばらせていただきます。
 当店の現在の売り上げ比率は、業務用80%・一般20%となっています。数字が示す通り、売り上げのほとんどが飲食店様への業務用販売となっています。しかし当店は業務用酒販店ではありません。昔ながらの町の酒屋です。ではどうして業務用比率が高いのかと申しますと、缶ビールや発泡酒などではなく、清酒と焼酎に特化して力を入れているからです。最近は地酒や本格焼酎を売るお店が増えてきました。ホームセンターにもお酒が並んでいますし、スーパーマッケットやコンビニにもあります。当店ではこれらの形態のお店にある清酒や焼酎は販売していません。正確に言うならば、当店で売られているお酒は、当店のような専門店でなければ販売できません。料飲店の御客様も御自身のお店のことを考え、当店とお取り引きをしていただいていると考えています。


●「これまでの営み」●
 私は清酒に目覚めてからは、酒屋という本業をしながら、5年間静岡市内の蔵で、一人の蔵人となり、製造に一から携わってきました。原料のお米の田植えから、商品のできる最後の作業であるラベル貼りまで、一通り経験させてもらいました。朝3時に起きて蔵に行き、お米を蒸して仕込んだり、昼休みにも蔵に出かけでお米の洗米・吸水、自分で言うのも変ですが、時間を惜しんでは、酒造りいや酒というものを知ろうと必死でがんばりました。
 このように丹精込めて造ったお酒、誰に飲んでもらいたいでしょう。やはりわかってくれる人ですね。私は自分で造ったお酒を手に、静岡県下はもとより、首都圏に毎週のように夜に料飲店に営業に出かけました。営業の成果もあり、およそ100店の料飲店の御客様ができました。その後、深夜営業がひびき体調を崩してドクターストップ、酒造りや訪問営業は現在していませんが、今でも多くの料飲店様にはお付き合いさせていただいています。


●「蔵—(結婚)—丸河屋—(結婚)—料飲店」= 理想は親戚付き合い●
仕入れ先である蔵元、そして販売先である料飲店様とのおつき合いは、結婚そのものかもしれません。しかし結婚は多重ができませんので、親戚付き合いと言うのが正解ですが、親戚のようにお年忌まで出席できないのが現実ですので、あくまで理想です。当店は家業として酒屋をしています。当店の取引先である蔵元も大手企業ではありませんので、あまりに多くの方とのおつき合いはできません。ですのでお酒は決まって限定流通品となります。顔と顔が見え、声が聞こえる、少ない数量でも長いおつき合い、これが基本ですね。


●「商品管理」●
蔵元から仕入れて皆様に売っていただくお酒、嫁入り前の娘を預かるように大切に保管管理しています。お酒は温度帯の違う冷蔵庫の中で静かに来る日を待っています。


●「業者は黒子に徹すべし」●
 当店の料飲店様に対する基本姿勢です。実際に現場で飲まれる御客様と接するのは料飲店の方々。酒屋は表には出ずサポートするのが定石と考えています。サッカーに置き換えますと、中田英寿のキラーパスから中村俊輔のファンタジーゴールが生まれる、そんな関係がよいのではないでしょうか。


●「音と音色の違い」●
 だれでも同じ楽器を吹けば同じ音が出ます。しかし人によって音色は違いますね。お酒も同じだと思います。同じ銘柄のお酒をただ出せば、どこで飲んでも同じ味。そのお酒の背後にある、蔵元の苦労話しなどあれば、御客様はその酒とともに、あなたのお店にも思い入れが深まるのではないでしょうか。あなただけの店の音色、奏でて下さい。そして当店にもその手助けをさせて下さい。


●「取扱銘柄」●
 家業ですので、多くの製造元である蔵元とは取引をしていません。信頼関係がしっかりしている蔵元と問屋だけから仕入れています。それはそうですよね、大事なお酒ですから。そして銘柄設定に関しては、酒の縁に任せています。特約店制度など本来意味のない策略的な商売方法をする蔵とはできるだけ関係しないようにしています。またマスコミに取り上げられたからといって近づいたりもしません。マイペースに自分の店としてできることも酒屋としてしなければいけないことを中心に、銘柄も決めています。それが御客様である料飲店様のためだとも思います。


●「当店スタッフ」●
 担当者である私し、河原崎吉博(昭和38年生)の他、父母、妻、弟の5人が明るく楽しく働いています。店内には私の子供2人が騒いでいたりしますが、御勘弁下さい。
●「1本の喜び」●
 私たちが好意にしている蔵のお酒が1本でも売れる。金額ではありません、他のどんな物がどれくらい売れようと、喜びは違います。1本の喜びを原点に商売をしています。
このような酒屋ですが、できればおつき合いをしていただきたく願っています。御意見などありましたら御一報下さい。
メールはこちらです。→webmaster@marukawaya.com

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