日本酒の火入れを学びました。
日本酒に携わる人々に「火入れ」と呼ばれているのは、加熱殺菌のことで、食品の世界では、「低温殺菌」と呼ばれているものです。
低温殺菌は学問上では、パスツールが発見・発明したと西洋ではなっていますが、それよりも100年以上前の江戸時代から日本では行われてきました。化学ではなく、経験から常識化した日本のすごい一面です。
日本酒には「生酒」があり、それに名前が似ている「生貯蔵」と「生詰」があります。生酒だけが火入れをしていなくて、生貯蔵と生詰は火入れをしてあります。
ここら辺は日本酒独特の常識ですので、おぼえておく必要があります。
SBS学苑パルシェ校の日本酒の楽しみ方講座では、受講者さん御自身達で火入れを行ってもらいました。
生酒に温度計を入れ、今回は65度近辺になったら、水道水で急冷し、お持ち帰りいただきました。
生酒と一度火入れのお酒をいつきき酒するか?
火入れ直後は燗冷まし状態で、「火冷臭」という匂いがあります。
生酒といっしょにきき酒することで、この「火冷臭」を確認できます。これは一ヶ月以内で行ってください。
10月か11月の秋になりきき酒すれば、一度火入れしたものは、「ひやおろし」の状態になっています。生酒とひやおろしのきき酒が出来ます。
どういったきき酒をするかは、各自自由にお考えいただきました。
SBS学苑パルシェ校は静岡駅ビルパルシェにあり、日本酒の楽しみ方講座は、毎月第3火曜日の18時30分から20時まで開講中です。
受講者募集中ですから、お問い合わせなどはSBS学苑パルシェ校までどうぞ。電話は、054-253-1221 となります。
講師は丸河屋酒店店主が務めています。
http://www.marukawaya.com/