●誉富士はやっぱり・・・いいぞ、いいぞ
●誉富士はやっぱり・・・いいぞ、いいぞ
誉富士は静岡ではじめて誕生した酒米として、大事に扱われています。白隠正宗と高砂は誉富士を愛する2強。死力を尽くして誉富士に貢献してきたと言っても過言ではありません。
白隠正宗は蔵のある沼津の農家さんと契約し、酒米を契約栽培をしています。五百万石を誉富士に切り替えしました。
このお酒には白隠正宗が誉富士に賭ける魂を感じずにはいられません。通常は米の品種が変わることもありますので、ラベルには品種を印刷しません。その時々の品種を書いた片ラベルなどを使います。
しかしこの特別純米酒は「静岡誉富士」と書かれています。蔵元の自信がうかがえます。
誉富士から造られた特別純米酒は、吟醸酒のようなフルーティーさがあり、純米酒らしいコクも出ています。
私が思っている印象としては、”スゥーッ”とする極めて透明なきれいさがあります。
華やかで涼しげ
端的に表現すればこのようになります。
●思わず正座して飲みました。
白隠正宗の特別純米はその定番型に入ります。どちらかと言えば地味な定番酒。私も特別意識をせずに飲みましたが、おそれいいりました。
香りを匂いで、一口飲んだ瞬間に正座しました。写真がその時であります。(だいぶ座高が高いなあと自分では感じています。縦のストライプのシャツのせいでしょうか。)
威風堂々としています。決して飲み手にへこへこしない威厳があります。例えば生酒は新酒独特の香りが吟醸香のようでさわやかです。しかし、白隠正宗の純米は新酒の香りではなく、吟醸香そのものです。
この香りと締まった味。最近の雑誌とかで人気のあるお酒とは一線をかしています。
こんな威光を放つ銘酒を造るのは、高嶋一孝杜氏兼経営者。彼は25才で親に蔵元経営を任されました。そしてそれから堂々とした銘酒が誕生しました。
2005年8月、私は沼津の彼の元を訪れましたが、コンパクトにまとめられた蔵元です。大吟醸から本醸造まで使う酵母はただひとつ。そして、基本的に生ではなく、火入れして貯蔵してからの出荷。静岡県の他の蔵と比べますと、藤枝市の喜久醉と似て通じるところがあります。
白隠正宗は新しい静岡酒を切り開くひとつとなるでしょう。
このお酒は本格的な日本酒専用のグラスで飲むのがいいと思います。右のような蛇の目のきき猪口。しかも本物の本きき猪口で。ほとんどのこの手の蛇の目は偽者ですので御注意下さい。2013年から全国新酒鑑評会の審査にて正式採用されました。
本物の本きき猪口は丸河屋酒店で扱っています。

●ANAの機内販売に唯一採用される●
ANAの国際線・国内線に唯一日本酒として採用が決まり、提供されることが書いてあります。
どうして選ばれたのか?
それはブラインドできき酒審査して選ばれたということ。だから酒質もバッチリですね。