そもそも梅酒を作る時に糖分は必要なのか?アルコール抽出だけで梅酒が出来ないのか?甘口の梅酒が苦手な方は、こんなことを考えることもあると思います。そこで私がやってみました。
左は一般的に砂糖を入れました。梅1キロに対して氷砂糖1キロを入れました。鮮やかに色ついています。甘酸っぱい梅酒らしい梅酒です。
真ん中は焼酎甲類と梅だけ。作ってから5年が経過したところです。薄く色ついています。香りは梅酒のような感じはします。もやもやとしてはっきりしない印象があります。酸味があり、薄い梅酒になりました。味気なさを感じずにはいられません。梅の実にしわがありません。梅からちゃんとエキスが液体に出ていないことを表わしています。未完成のまま、このままの状態が続くと思われます。
右は真ん中と同じ焼酎甲類と梅だけ。7年が経過しようとしています。白く濁ってしまっているのが、おわかりいただけますか?梅の実のどこかに傷がついてしまい、そこから梅の実の成分が溶け出して、にごった状態になってしまいました。長期間梅の実を入れておきますと、このようなリスクも生じます。梅酒のような香りはありますが、そそられません。薄いはっきりしない、中途半端な状態です。7年でこれですから、この先美味しくなるような感じはしません。
結論
糖分を入れずにアルコール抽出だけで梅酒を作ろうとすると、梅の実からエキスが出て来るのに非常に長期間を有します。出たとしても、中途半端な量で美味しく味わうというところまでいきません。つまり意味がないことを長い間やっているようなものです。やはりある程度の糖分は必要と思われます。