たまたま赤い梅酒の作り方がわかりました。それも2つも。
日本果実酒倶楽部代表としても発表します。
赤い梅酒の作り方 その1.
手順
1.一般的な梅酒を仕込む。
梅の実+お酒+糖分
2.これによく洗った梅の木(幹や木片)を入れる。
そうしますと写真のようになります。
3.常温で置く。
梅の実がしわになり、梅酒が出来て、色も赤みがかってくる。
梅の木と梅の実を取り出す。
飲みやすいように、他の瓶につめかえました。
この梅酒の場合は、梅酒用日本酒を使っていますから、約一ヶ月でこの時点まで来ます。
梅酒用秘蔵酒を使った場合もおよそ一ヶ月でここまで来ます。
梅酒用秘蔵酒の場合は、糖分は必要ありません。
4.さらに熟成させる。
仕込んでから1年くらいたちますと、色はここまで来ます。
これで赤い梅酒は出来上がります。
赤い色を出すにはこのようにすればよいことがわかりました。
が、問題が多いです。
それは飲むことを前提とした場合、注意すべきことがたくさんあります。
注意事項
1.梅の木の処理
梅の木を瓶に入れるために、こまかくするにはのこぎりとか使います。
梅の木の表面はつるつるでなく、ざらざらしていて、小さな皮片があります。
無神経に瓶に入れますと、ごみっぽくなり、後々飲むときなどに困ります。
よく洗って、余分な外側の皮は取り除いた方がいいでしょう。
2.味わいの点から、飲み頃を見極める
私の造った赤い梅酒は梅酒用日本酒を使いました。
このため、およそ一ヶ月ほどで梅酒が出来上がります。
この時点で味見をしました。
木の味がして、美味しくありません。
とにかくこの木の味はどうにかなってほしいと思いました。
仕込んで1年くらいして、赤色が濃くなり、再度味見しました。
梅の木の匂いはかなり減りました。そして梅酒らしい味わいになりました。
しかしまだまだ美味しく飲めるレベルには達していません。
さらに熟成をさせる必要があります。
3.成分から、飲み頃を見極める
梅の木にもしかしたら、微量なりにもエタノールがあるかもしれないと農業高校の先生から指摘がありました。あくまで微量でありますから、長い時間には蒸発してなくなると言われましたが、仕込んでから2年くらいは待った方がよいと思いました。
梅酒が赤くなる理由
梅の木を入れたからですが、梅の木には紫色をした色素を持っています。これが溶出して赤く変化したと考えられます。
丁度赤ワインと同じ要領です。赤ワインは搾った時点では赤くなくて紫色をしています。アントシアニンが赤色の元と考えられます。
赤い梅酒を作ろうと思ったきっかけは。
私は梅の実を高校の同級生の家から持ってきます。この家は農家であり、農家をまとめる中卸もしています。
このような農産物に囲まれた環境ですと、家の中にも外にも農作物がごろごろしています。
腐ってしまうのもあれば、まとめて放置されるものもあります。
梅も実とか枝とかいっしょにごろごろとしていますから、もし自分が農家だったらと考えました。
”面倒だから、梅の実も枝もいっしょに梅酒にしちゃおう”
これを小瓶で実験したのでありました。
色にこだわると、色きちがいと思われそうですが、実際はこんなところです。