もう一つの赤い梅酒の作り方です。
赤い梅酒を作るというよりは、赤くなってしまうと言った方が正解でしょう。
もともと橙色と黄色の色具合の普通の梅酒でした。
なぜ、赤く変色したのか。
実は私のところには、味見して処分する梅酒が数十本ありました。
私は立場上、飲む梅酒以外に実験的に作る梅酒がたくさんあります。
多い年は40本以上漬けます。
これらはある期間を得て、味見へと移ります。
こうすることにより、梅酒のいろんなことがわかってくるからです。
丸河屋酒店にある、今年味見して用がなくなった梅酒を整理していました。
すべて片つけたと思っていたのですが、数本は1.8Lのお酒の箱の中にありました。
「あれあれ、こんなところにまだあったのか!」
と味見をしようかと思いましたら、色が赤くなっているではありませんか。
そこにあったすべての梅酒が赤くなっていました。
農業高校の先生からも紫外線による着色によるものと言われました。
私の放置した場所は、屋外であって、日陰です。
日向だったら、季節によっては、膨張などの危険があるかもしれません。
この赤い梅酒の味わいはどうか。
悪くありません。
赤くなったからといって、美味しくなったわけでもありません。
酒類が日光などの紫外線の影響を受けますと、日光臭という特別な匂いがします。
日本酒が顕著に現れ、ビールでも感じ取れます。
梅酒の場合は、味わいの要素が多すぎて、日光臭はあったとしても、その他の要素にマスキングされて、わからないくjらいです。
偶然とは言え、赤く変化したことを発見し、子供のように喜びました。