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毎年好評、いやそれ以上に切なくなるお酒です。
お酒は米からいろんな作業を経てできますが、最後にしぼって清酒となります。機械で搾ればスイッチを押して、流れ落ちてくるお酒を待っていれば済むことでしょう。実際ほとんどのお酒はこうして搾られます。
ところが、丁寧にしようと思ったら、ここも手作業をするわけで、もろみを袋に入れて、紐で結んで吊るして、袋から落ちてくる雫を集めたりします。いわゆる「雫酒」です。雫を集めて雫酒ですが、そんな風に言葉で表現するには簡単ですが、お酒にするのにはそうはいきません。実に大変な作業なのです。蔵人の体力を削ぎ取ります。
早朝、陽の出る前から支度をしてはじめますが、終わるまでずっとついていなければいけません。蔵人は雫に時間を合わせる生活になります。食事や休憩に睡眠など思うようにできません。蔵人は目も真っ赤にして言います。
「寿命が減るよ。」「ほんとは勘弁してほしいんだけどなあ。」
実際に雫取りをした後は体重も数キロ減るそうです。体はガタガタでしょうね。そこまですれば、美味しいわけですよね。蔵元には申し訳ないですが、こんな今すぐにでも飲みたい雫酒を杉錦さんには毎年造ってもらっています。
今期も雫酒の第一号が11月の中旬に搾られました。
こんな大変な造りなのに、更に体を痛めつけるような酷な山廃造りにしてしまいました。
日本中にはたくさんの蔵元、お酒の数がありますが、ここまでのお酒はないことでしょう。
しぼったばかりの雫酒。フルーティーな香りとナッツの香りが共存しています。山廃造り所以なのでしょう。果実とナッツ、面白い組合せでしょう。
搾ってからは加水(お酒に水を加えてのアルコール度調整)しないままですから、原酒でアルコールも20゜くらいあります。迫力も満点です。
杉錦ならでは、いやいや杉錦でしか造れない貴重な1本です。杉錦の蔵人のおもてなしを味わってほしいと思います。
よろしかったら、どうぞ雫酒をご賞味ください。価格は次にようになります。
720ml-1,470円 1.8L-2,730円
雫酒の造り方はこうなります。
●私はこうして飲んでいます。
・アルコールが強いので水で割って2割くらい薄めてから燗をつける。燗の温度も熱すぎないぬる燗がいいです。これほんと、超おすすめですからやってみて下さい。カニみそをちびりちびりとやるのが楽しみになっています。
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