丸河屋 河原崎吉博の2009年2月の日記です。
こんな私ですがよろしくお願いします。

2月28日(土)  「三千櫻純米Rの実力は?」

 岐阜の三千櫻の純米、純米生、純米生原酒袋吊無濾過と順にきき酒してまいりました。

 三千櫻は丸河屋酒店の2009年新入りの銘柄であります。今回は純米Rをきき酒してみました。三千櫻の純米Rの実力を測ったのであります。

 蔵元に訪ねました。「純米RのRって何?」

 「何でもいいんですけど、一応 RICH TASTE としてあります。」

 確かにラベルの左上に表示されていました。

 五つ星ですよ。これは自己評価の五つ星。

 そこら辺を更に突っ込んで聞いてみますと、

 「燗向きなんですよ。」
 「三千櫻の中では最も燗向き。」
 「コクを感じるようにしてあります、だから RICH TASTE 」

 私は燗に向く本醸造とかがあるかと思い、本醸造で燗がいけるのはありますか?と聞いてみました。

 「丸河屋酒店さん、うちは本醸造は造っていないんですよ。」
 「本醸造をお買い求めの方には、この純米Rをおすすめしています。」
 「そういう意味合いでは、Rは Regular(レギュラー)でもあるわけです。」

 冷できいてみました。

 すべての純米系、いやすべての三千櫻に共通している香りがあります。桃を感じます。薄いピンク色を感じます。そして、この三千櫻純米Rは冷やでは、やや水っぽい。お酒の中のアルコールと水が分離しているような気がしました。やや舌にざらつく感じも見受けられました。悪くはないが、特別どうってことのない、印象には残りにくい普通のお酒。三千櫻の純米生や袋吊無濾過生原酒を知ってしまっていますから、そう感じてしまうのもいた仕方ないです。

 蔵元のおすすめ通りに燗をつけました。
 まずは35度近辺の人肌燗から。冷やとはまったく別物ですね。水とアルコールが分離したようなことはなく、溶け合っています。冷やではわからなかった酸味が強く感じられ、濃いお酒へと変化しました。舌に感じたざらざら感もほぼ消滅。

 面白いもんですよね。飲用温度の違いから、こんなにも味が変わって感じられる。成分は変化していないのに、人間の味覚の捉え方が違う。

 燗の温度をもうちょっと上げて、40度にしました。シャキッと締まった感触も感じられます。香りはほのかに、味はほどよく濃い辛口になりました。まさに食事との相性が良い食中酒です。

 うれしくなりますね。この時、この瞬間。待ってましたとばかりに、無意識にも脳はあうおつまみを探し始めます。

 三千櫻純米Rは新酒です。

 旬なおつまみ、上りカツオのお刺身を私の脳はチョイス。

 慌てて魚屋さんに走り、カツオの目節のブロックをゲット。

 自分で包丁で切りました。

 ほ〜ら、こんなに美味しそうでしょ?

 三千櫻純米Rにバッチリとあいます。

 三千櫻純米Rの燗はおでんなどの鍋よりもお刺身が似合う1本です。ポン酢にしょうがとニンニクがカツオのお刺身にあいます。

 これだからお酒のある生活はやめれない。お酒で生活が幸せになりますね。

 P.S.
 三千櫻さんから電話があり、三千櫻純米Rは50度でも55度〜60度の燗でも美味しさは変わらず、辛口の切れのある味わいになるとのことです。

2月28日(土)  「日本の宿大賞」

 日本の宿大賞は「日経おとなのOFF」創刊以来8年間に渡って400軒の旅館を覆面取材してきた、その集大成として「美食」「美空間」「癒し湯」「絶景」の四部門に分け、ユーザーのアンケートにより大賞の旅館を決めたそうです。2009年2月27日(金)の日経MJにそのように載っています。

 各部門の第一位はこちらであります。
 「美食大賞」 郷土料理の宿 さんなみ(石川県鳳至郡)
 「美空間大賞」 玉の湯(大分県湯布院温泉)
 「癒しの湯大賞」 岸権旅館(群馬県伊香保温泉)
 「絶景大賞」 あかん鶴雅別荘 鄙の座(北海道 阿寒湖温泉)

 静岡県にも温泉や旅館はたくさんありますが、第一位を取れていないのは残念であります。

 これまでの常識というか、思い込みとして、第一位の旅館は高価だと思ってしまいますね。確かに旅館の作りに関しては、お金がかかることでしょう。サービスは?となりますと別の懐具合での判断です。

 傾向としての第一位は「引き算の発想がカギ」であると、日経おとなのOFFの尾島和雄編集長は新聞にて述べております。

 そこだけにしかない物、サービスがあるかどうか!

 贅を尽くした料理なら、東京で十分。
 お刺身にマグロが出すのは、全国どこでもできる。
 

 なんでもかんでもの「足し算発想」ではなく、そこにしかない、ただ一つのもので勝負する「引き算発想」。選ばれた旅館は輝く何かを持っている。いろんなものを持ちすぎると、輝きが鈍る。一点集中で勝負が今風なんでしょうね。

 それは旅館に限らず、飲食店でも小売店でも同じ。何でもかんでもだと、すべての業種で居酒屋化してしまいます。居酒屋ブームの時にはそれでよかったのでしょうが、飽きられちゃうですよね。雑多な創作料理のお店が低迷しているわけも、同じなのでしょうか。以前は行列ができていたお店もいまはがら〜んとしています。

 酒屋もお酒にあうおつまみをたくさん提案して、系列店ができましたが、最初のモデル的なお店もつぶれてしまいました。スーパーと変わらなくなってしまっていたのでしょう。

 美食大賞の「郷土料理の宿さんなみ」は、いしりという能登半島の郷土魚醤油を使うなど、ここでしか食べれない伝統食を提供。その一方で、お風呂は温泉ではない。つまりさんなみへは食べに行くのが目的。

 料理もお風呂も部屋も格式も絶景もなどと揃えていたら、滅茶苦茶高い金額になるし、豪華という点では満足するものの、それはお金があれば、どこにでも作れてしまう。

 こういう旅館のランキングを見て、自分の商売に照らし合わし、今の時代に求められているのかどうか。お客さんに対してもそうですが、時代に対してどうか?商売センスが試されます。

 丸河屋酒店としても考えさせられます。こんなこと書いている張本人が商売センスがないものですから。お恥ずかしい限り。

 ちなみに、日本の宿大賞の各大賞ですが、以下に少しだけ書いておきます。いずれは行きたい旅館ですが、きっと行けないでしょうね。選ばれた旅館を巡るのではなく、行きつけの旅館が育って、結果として選ばれる。それが本物でしょうね。

 「お店はお客さんが育てるもの」その慣習が消えつつあります。たずねる方も、これこれしてみよう。そんな提案のニュアンスも日本の宿大賞では入れて欲しい。文化形成ということは、評価だけしてても、育たない。ここらはここ十数年の傾向で、ミシュランガイドが輪をかけたみたい。本も売るために出されるわけですから、しょうがないでしょう。

 「美食大賞」

 郷土料理の宿 さんなみ(石川県鳳至郡)
 あさば(静岡県 修善寺温泉)
 ワインとお宿 千歳(京都府宮津市)
 美山荘(京都府左京区)
 すっぽん懐石 やじま(群馬県多野郡)
 中の坊瑞苑(兵庫県 有馬温泉)
 お宿 炭平(京都府京丹後市)
 和味の宿 角上楼(愛知県田原市)

 

 「美空間大賞」

 玉の湯(湯布院温泉)

 

 「癒しの湯大賞」

 伊香保温泉 岸権旅館(群馬県渋川市伊香保町)
 鶴の湯別館 山の宿(秋田仙北市)
 龍神温泉 上御殿(和歌山県田辺市龍神村)
 仙郷楼 別邸 奥の樹々(神奈川県)
 つつじ亭(群馬県 草津温泉)
 陶湶 御所坊(兵庫県 有馬温泉)
 花仙庵 仙仁温泉 岩の湯(長野県須坂市)

 

 「絶景大賞」

 あかん鶴雅別荘 鄙の座(北海道 阿寒湖温泉)
 加賀屋 浜離宮(石川県 和倉温泉)
 文珠荘 松露亭(京都府 天橋立温泉)
 龍宮殿(神奈川県箱根 蛸側温泉)
 送陽亭(鹿児島県屋久島 )
 松島佐勘 松庵 (宮城県 松島海岸)
 天空の森(鹿児島県 きりしま温泉)
 槍見館( 岐阜県 奥飛騨温泉)
 石山離宮 五足のくつ(熊本県天草 白鷺下田温泉)
 岩惣(広島県 宮島温泉)

2月27日(金)  「醸造アルコールの是非」

 お客様からも講座の受講者さんからもよく質問をいただきます。

 「醸造アルコールって何?」
 「醸造アルコールが入っている方がよくないでしょ?」

 酒業界内でも醸造アルコールならぬ増量アルコールだと言われる方もいます。良くも悪くも取られてしまう醸造アルコールについてですから、表立って公表しづらい点もあります。

 日本酒には醸造アルコールが添加されている本醸造系と入っていない純米系に分かれます。

 アルコール添加については江戸時代から柱焼酎の添加として始まっています。江戸時代には冷蔵設備がなく、アルコール度の小さなお酒は雑菌などにやられてしまいます。お酒がお酒とは思えない液体に変化してしまいます。このために江戸時代に伝わり、造れるようになった焼酎(本格焼酎)を出来た日本酒に混ぜて保存していました。江戸時代のアルコール添加は腐敗防止剤の役目をする食品添加物でありました。

 明治、大正、昭和となるにつれて、世の中のあらゆることが変わってきます
 戦争がありました。
 日本も日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦と参戦します。
 日清・日露は酒税で戦ったと言われるほどに、酒税が高くなりました。
 お酒は当時の日本になくてはならない担税物資となったわけです。
 国税の1/3であります。

 第二次世界大戦で日本は負けますが、負ける前後の状況はひどいもので、食べる米すらない状態ですから、お酒にするお米などは明らかに少ない。国としては、少ないお米からなるべく多くのお酒を造りたい。

 そんな折、満州で三倍醸造法が誕生しました。
 これは出来上がったお酒にアルコールを入れて、アルコールが高くなった分を下げるための水を入れます。水が入った分だけ味が薄くなるので、調味料で補う製法です。出来たお酒を三倍に増やす三倍醸造であります。

 戦争で物資がなかった時代の緊急避難用の酒としてであればしょうがない。いや、優れものでありました。

 ところが、戦後日本は高度成長して、豊かになります。時代は豊かになりましたが、お酒は三倍醸造が溢れていました。低価格酒であります。

 パック酒に米、米麹、醸造アルコール、糖類、酸味料と書かれているのがあります。満州で開発された造り方と、そんなには変わっていません。

 醸造アルコールの使用量は決められています。白米1トンあたりの原料に対して、アルコール約120リットルです。この時のアルコールはアルコール100%の度数として計算されます。これは出来上がったお酒のアルコール分のおよそ1/4であります。

 問題視されている事柄がありますから、議論に上ります。

 1.醸造アルコールとは何なのか?
 2.醸造アルコールは何のために入れているのか?

 ここが壺でしょう。上の答えです。

 1.醸造アルコールは、酒造会社によっては、自社製造の焼酎を使っています。一般的には純度の高い焼酎甲類です。梅酒に使うものと同等です。醸造アルコールの原料は政令により決められていますが、昭和の50年代くらい前までは、その正体を配給元のアルコール生産会社が明かしてくれませんでしたから、石油からではないか、ブラジルやフィピリンのサトウキビのくずからではないかと騒がれました。ブラジルはバイオエタノールの先進国です。現在使われている醸造アルコールについては心配ないと思われます。

 2.醸造アルコールを入れると出来上がるお酒は多くできます。かさ上げできるわけです。増量アルコールと皮肉くる人もいるわけです。蔵元は醸造的にアルコールを入れて腐敗防止をする方が安全だと言う方もいます。では、純米酒は安全ではないのか、につながりますね。江戸時代の柱焼酎添加と同じだと言われる蔵元もいますが、添加の量が違いすぎます。柱焼酎の添加量よりも、圧倒的に醸造アルコールの添加量が多いです。

 そして、もろみを搾る前に醸造アルコールを添加すると、香りが良くなる。本来、酒粕に行ってしまう芳香をアルコールによって、抽出できる。吟醸香が強くなるからとの理由もあります。

 醸造アルコールを入れて加水した分、味がすっきりして、辛口になるとの理由も言われます。同時にその酒質を醸造アルコール抜きでするのが努力ではないかと言う方もいます。

 

 ここで添加の意味合いから、醸造アルコール以外を見てみましょうか。

 日本酒のラベル表示は酒税法で決められた基準に沿って明記しなければなりません。

 純米酒は米と米麹と書かれていますが、本当にそれだけでできるのでしょうか?

 酵母菌や麹菌を使っていることは問題ないでしょう。

 では、使用を許されていて、明記の義務がない食品添加物についてはどうですか?

 山廃造りやきもとつくり以外のお酒では、乳酸を添加しています。

 乳酸はお酒では食品添加物扱いですが、一般的には薬品です。
 この他、酵素補助剤も使います。
 濾過のために活性炭や濾過助剤に珪藻土を使い、ろ紙にも通します。

 こう考えると、醸造アルコールも一つの食品添加物のような存在に思えるでしょう。醸造アルコールは気にして、その他の乳酸などのことはかまわないとはいかないですね。

 

 私は次のように解釈します。

 醸造アルコールを添加した本醸造系=薄口
 添加していない純米系=濃い口
 の2タイプを造り出している。

 これが他の食品類と比較した時に、一番理解しやすい解釈ではないでしょうか?

 本醸造系=本醸造、特別本醸造、吟醸、大吟醸 は辛口傾向。
 純米系=純米酒、特別純米酒、純米吟醸、純米大吟醸は旨口傾向。

 醸造アルコールが添加してあるお酒は体にはよくない?とも聞かれます。

 私の知り合いの杜氏は、体のためを想って、純米酒は飲みません。
 醸造アルコールを添加してある本醸造系統しか飲みません。
 この杜氏さんの体にとっては、純米酒は濃すぎて、胃をやられることもあるそうです。

 

 現状、醸造アルコール添加酒もあるし、醸造アルコールが添加してないお酒もあるし、
 味わいがバラエティーに富んでいると楽天的に考えているのがいいのではないでしょうか?

 それから、どうしても醸造アルコール添加が許せないとか、醸造アルコールが添加してあるお酒は飲めないということならば、乳酸添加酒も飲めないですし、黒い炭が漬かった濾過してあるお酒も飲めないでしょう。

 その場合は、山廃造りやきもと造りの純米系の無濾過表示のお酒をお飲みになればよろしいかと思います。

 山廃無濾過純米酒、きもと純米無濾過酒など脚光が当たってほしい分野です。
 これまでは、香りが良いとか、切れが良いとか重要視されてましたものね。

 

 さて、いかがいたしましょうか?

 醸造アルコールの添加やお酒自体についてのお考えが変わったかもしれません。

 それから、私自身、上の文章でも書き忘れていることもある可能性があることは御容赦くださいね。

2月26日(木)  「志太美酒物語2009」

 志太美酒物語が今年も開催されます。志太美酒物語は志太地区の酒造会社さんらのイベント。日にちと場所が決定になりました。

 日時:6月3日(水) 会場18時30分、開始19時〜20時30分
 場所:ホテルアンビア松風閣(焼津市) 054-628-3131
 会費:6,000円(税込)
 人数:400名(着席スタイル・完全自由席)

 チケット販売は3月18日からだそうです。

 静岡県新酒鑑評会、蔵元自慢の酒きき酒会(一般公開)日にあわせてのチケット販売スタートを予定しているそうです。3月18日の静岡県新酒鑑評会一般公開はもくせい会館で開催されますが、この時に購入も可能ということです。

 志太美酒物語チケット購入についての注意事項。

 2008年、次のようなことが起こったそうです。
 ある方が大量に買い込み、それを販売価格よりも高い金額で売る。
 その差益を自分の知り合いの映画つくりの資金に当てた。

 このような常識はずれの行為が今年もあるとも限りません。くれぐれも志太美酒物語チケットのご購入は蔵元経由でお買いあげくださいとのことです。

 丸河屋酒店では志太美酒物語のチケット販売はしていませんので、購入やお問い合わせは志太地区の各蔵元までどうぞ。

 いちおう、電話番号を書いておきますね。

 杉井酒造 054-641-0606
 志太泉酒造 054-639-0010
 大村屋酒造場 0547-27-3058
 青島酒造 054-641-5533
 初亀醸造 054-667-2222
 磯自慢酒造 054-628-2204

2月25日(水)  「あなたのボディーソープは何?」

 ボディーソープの人気投票結果が日経MJに載ってました。消費者の人気投票ではなく、バイヤー、売り手であるお店側の採点結果であります。

 上位が発表されています。
1.ビオレu(花王)
2.ダブ(ユニリーバ・ジャパン)
3.ナイーブ(クラシエホームプロダクツ)
4.ミルキィボディーソープ(牛乳石鹸共進社)
5.ラックス(ユニリーバ・ジャパン)
6.植物物語(ライオン)
7.カウブランド(牛乳石鹸共進社)
8.BATHTOLOGY(ライオン)
9・ジョンソン・ボディーケア(ジョンソン・エンド・ジョンソン)

 主な採点の評価項目は次であります。
・ブランド力
・TVCMなどの宣伝広告
・利益率
・洗浄成分、泡立ち
・リピート購入率
・香り
・スキンケア効果などの付加価値
・商品価値と価格のバランス

 この中のほとんどの項目で第一位の花王ビオレuはトップでありました。ビオレuがトップを取れなかった項目は次。

・利益率(最下位)
・洗浄成分、泡立ち(2位)
・スキンケア効果などの付加価値(2位)

 また、上の「洗浄成分、泡立ち」「スキンケア効果などの付加価値」という品質で花王ビオレuを上回っていたのは、総合2位のダブ(ユニリーバ・ジャパン)。
 となりますと、花王のビオレuは利益が薄く、品質でもNO1.ではないとなります。

 

 では、どういう理由で仕入れているのか。仕入れの基準や、力の入れ具合はどこから来るのか?
 ここが使い手である我々消費者が気になるところです。

 日経MJによりますと、

1.ブランド力
2.TVCMなどの宣伝広告
3.利益率
4.洗浄成分、泡立ち
5.リピート購入率
6.取引条件
7.香り
8.スキンケア効果などの付加価値
9.商品価値と価格のバランス
10.ブランド育成力

 仕入れ基準の結果から、売り手の心が見ます。心というか、商売上はしょうがないことではあります。一にも二にもブランド力。単一売り場面積当たりの売上高が最重要視されています。消費者のためにが第一に来るのではありません。

 この調査は日経新聞社の小売業調査の対象になっているスーパー150社に対して行われたそうです。

 一昔前までは、街の小さな薬局があって、近所付き合いの延長線上として、薬や雑貨の相談をしてくれたものです。正直者が損しているのかな。そういう世の中ってよくありませんね。

 ボディーソープだって、自分で使った感触をお客さんに伝えてほしいです。

 丸河屋酒店で取り扱う銘柄の選定条件は定かではありません。しかし、確かなことは、自分で味見して、そのお酒があった方が、生活が楽しい、その結果、お酒のあった方が素敵な人生になる。そのポリシーを第一に選んで、おすすめしています。

 時たま、取引先の蔵元さんもおっしゃいます。
 「もっとブランド力のある銘柄を販売された方がいいよ!」

 いえいえ、私は商売上育ってきたブランドは軽視しています。街の酒屋は、食卓に一番近い存在でいたいですから。 っで、我が家のボディーソープは何を使っていたっけ?とお風呂場で確かめると、これ。

2月24日(火)  「おくりびと」

 おくりびとがアカデミー賞の外国語映画賞を受賞したと、昨日からずっと報道されています。どのチャンネルもおくりびとだらけで、飽き飽きしてくる人も多いでしょう。それだけ日本映画界にとっては大したことなのでしょう。

 おくりびとの受賞により、滝田洋次郎監督の名前もおぼえましたし、本木雅弘って字がとっても上手だとわかり、広末涼子は年々美人になっていくなあと惚れ惚れしたり。

 死者に対する儀式的な行動から、日本人の風習や心使いが現され、それが世界中の他の文化を持つ人々に理解され、共感される。

 お葬式を芸術にする発想が世界的にも素晴らしいです。世界から日本を再認識できていますね。

 受賞の様子が報道される中、映画のシーンも流されました。亡くなった方の唇を濡らす場面があります。これはおくりびとだけがする行為ではなく、誰もが気がついた時にする行為であります。私の祖父の時には、したかどうかはおぼえていませんが、父親の時には、一日に何度もやったものです。

 映画のシーンから、自分の時には水ではなくって、お酒にしろと遺書に書こうか。
 月曜日が君盃の大吟醸、火曜日が萩錦の登呂の里、休肝日は週に二日だから、水曜日はミネラルウォーターで、木曜日が・・・・。そんなに長い間は家に置いてもらえませんね。

 父親の時は病室におくりびとがやってきました。女性だったような気がしてます。二人で来て、体を拭いて、着替えさせてから自宅に向かいました。

 何を身にまとうかは、遺族の意思で決められるのですね。父は私の妹からのプレゼントのランニングウエアーでした。それをもらったことをとっても喜んでいて、まだ着ていなかったからです。

 祖父は着物を着ていたそうです。父と祖父がおそろいで着物を作ったのですが、着る機会がなく、祖父は死に装束として着たそうです。生きているうちに袖を通してあげたかったですよ。せめて一度くらいは。

 祖父とおそろいの父の着物も父自身は着たことがなく、私がおろしてしまいました。おろしてから2年目に亡くなったのですが、私としては、そんなに早く亡くなるとは思ってもいなかったものですから、拝借したわけです。

 このように死んだ時のことを書いていると、自分の死を近づけてしまいそう。だからこれ以上は考えないようにします。

 おくりびとのアカデミー賞受賞から、私ですら、ほのぼのと、祖父や父のことを懐古できました。世界中の人が懐古し、癒されて、家族仲良くなることでしょう。

 おくりびとはdepartureと英訳されています。departureと聞きますと出発とか旅立ちかなと思ってしまいます。 一見、哀愁に欠ける気もしますが、極一般的な旅人はTravellerでしょう。departureの意味を英和辞典で調べたら、門出とか、古語や詩には死人とありました。おくりびとのアカデミー賞外国語映画賞は、私に英和辞典までも引かせてくれました。

 おくりびとは映画館で見れますが、本命と言われていたイスラエルの映画「戦場でワルツを」は映画館で上映されるのでしょうか?

 「戦場でワルツを」も是非とも見たい映画ですね。「戦場でワルツを」がアカデミー賞外国語映画賞を受賞していたら、きっと見たいと思うことがあったかどうかはわかりません。おくりびとの受賞が私に「戦場でワルツを」も見たいと思わせてくれています。

 そして、忘れてはいけないのがもう一つ。短編アニメ賞を受賞した「つみきのいえ」です。もうちょっと大きな話題にしてもいいのですがねえ。おくりびと、戦場でワルツを、つみきのいえ。受賞しなかった映画だって、素晴らしいのがあります。これから子供といっしょに見たい映画がたくさんあり、楽しみであります。

2月24日(火)  「ビール券とすし券」

 今、ビール券はあまり見ないですよね。メーカーさんがやめたりしてますし、このことからも下火です。

 一方で、すし券は威勢がいいです。すし組合で力を入れているからです。

 ビール券とすし券で、商品特性や人間の気持ちが見えてきます。

 ビール券に大瓶2本と交換できますと書かれています。酒税や値上げなどによって、昔のビール券だと不足が生じたりしてました。それも風物詩ですよね。「古い券だから、あと15円ちょうだいね。」などと会話していたものです。

 また、ビールケースと空き瓶を現金で回収していましたから、ビールを配達して、ビール券を出されると、箱代と空瓶代を置いてくる。結局、売りに行ったのに、逆にお金を置いてくる、なんていうこともよくありました。

 ビールの配達は常連さんですから、割りにあわないこともあってもいいかあと、気にしなかったものです。

 ビール券が姿を消していく理由はいろいろあります。

 昔は定価制のようにどこでも同じ割引なしの金額でビールが販売されていましたが、今では値段はまちまちで、昔よりは安いです。

 ビール券とビールそのものの金額の格差が生じています。ビール券の利益率はビールを売るよりも低いです。というか、贈与税が含まれていますから、ほとんど利益なしであります。

 利益のないビール券を売って、ビール券で利益のないビールを買われる。この繰り返しでは、国税しかお金は入ってきません。

 酒屋は酒販免許制となっており、免許人の義務という側面からも、割に合わなくても使命として、ビール券の仕事をしていました。

 現在は免許制度は残っていますが、距離基準と人口基準ははずされ、実質ほとんどの希望者が免許を取得できます。それにともなって、免許人としての義務意識も変わりましたから、ビール券にまつわる業者は避けるのも当然であります。

 ビール券は「酒販店」〜「問屋」〜「メーカー」だったのが、「酒販店」〜「銀行」〜「メーカー」になり、金融機関もそっぽを向いたために、酒販店は金券ショップに持ち込んだりします。

 すし券は500円で買い、500円分のおすしが食べられる。おすし屋さんで食べた場合は、食べた金額からすし券分の金額を差し引いてもらえます。

 ビールがほとんど利益のない商材に対して、おすしはそれよりも利益があります。額面通りのサービスをすれば、ほとんど現金と変わらないでしょう。

 

 それから、ビール券とすし券の使い方の最大の違い。

 ビール券を持ってこられた方は、その分しか持って帰りません。他のものをいっしょに買うという気持ちにはならないみたいです。

 すし券をおすし屋さんに持ってきて、食事した場合は、すし券の額面よりも多く使ってくれます。たとえ、食べた金額以上のすし券を持っていても、全部はすし券で払わず、現金を置いていく。

 

 では、どこくらいの確率で券以上のお金を落とすか。

 ビール券の場合は、限りなく0であります。

 私が酒販店勤務をして2009年で27年目に入ります。ビール券を扱った件数は1,000以上はあるでしょう。その中で、ビール券のビール分以外のついで買いをしてくれた方は・・・・たったの2名であります。

 ほぼ100%の割合で、ビール券だけの使用。
 ビール券 + 現金  は2名様だけです。

 驚きの数字でありましょう。

 

 お寿しの場合は、逆だそうです。

 すし組合の方から言われました。

 「何もビール券がもうからないからって、やめることないでしょ。」
 「ビール券以外の物もついでに買っていってくれるでしょ。」

 

 いやいやお酒とおすしでは、人間心理の働き方が違うのですね。

 

 ビール券があった!
 酒屋に行って、商品と換えてこよう。
 ビール以外の商品と換えることのできるのは当たり前だ。

 

 すし券があった!
 今度おすしを食べに行ったときに使わせてもらおう。

 

 酒屋ではビール券だけを使うのは平気。
 おすし屋さんではすし券だけだと悪いよ。

 おすし屋さんの場合は、その場所にごやっかいになることもあり、おすしの現物以外のサービスもしてもらいますから、こういう気持ちになるのでしょう。

 人間は多面的な行動をします。ビール券が消える。それは我々が人間だからでありましょうか。

2月23日(月)  「シャンパンオープンナー」

 ワインのコルク栓を開けるワインオープンナー。
 いろいろありますね。
 コルクスクリュウー、ソムリエナイフなどたくさんです。

 シャンパンの栓を抜く、シャンパンオープンナーはあまり見かけません。
 ワインと違って、素手で開けれるからでしょう。

 オーストラリア産のジェイコブズ・クリークのスパークリングワインにはシャンパンオープンナーが付いてきます。

 スパークリングワインのコルクを開けるものをシャンパンオープンナーと呼んではいけないなあとの指摘はなしよ。

 このようにコルクを挟み込みます。

 尖った4本のプラスティック製の針のようなのを食い込ませます。

 グッと握るわけです。
 コルクは木製だから、すんなり入っていきます。
 握りながら、左右に動かし、上に引き抜きます。
 素手で抜くより全然力はいりません。

 フルートグラスに注いで乾杯。

 これは丸河屋酒店一家の定番スパークリングワインです。

 シャンパンだと高すぎるから、滅多に飲めないし。これくらいが丁度いいようです。

 勢いあまって、2本飲んでしまうこともあります。夫婦で、ですけど。私ひとりで2本は無理です。

2月23日(月)  「ハンバーグに日本酒はあう?」

 お刺身にはやっぱり日本酒がいいですね。
 日本だから・・・というおつまみ。
 これが日本酒にあいます。
 少々お値段がはることもあるのが、日本酒のおつまみ。

 ハンバーグは赤ワイン。
 それも渋味があるフルボディーがいいな。

 ハンバーグに日本酒はタブーなのか?
 一般的には無理することのないようお願いしますって感じですね。

 じゃあ、こんなのどう?

 日本酒グラスにシェリーなどを入れたみたいではありますが、これは日本酒です。

 日本酒に醤油やソースをまぜたわけでもありません。純粋な日本酒100%であります。

 これは日本酒を常温保存した長期熟成酒です。古酒であります。

 日本酒は時間のともに中身が変化して、新酒の時とはまったく想像もつかない姿、香り、味になります。

 新酒の時は白ワイン
    な
    の
    に
 時間がたったら赤ワインに。

    こ
    れ
    は
  大変身。

 どんな味かと申しますと、

 紹興酒 + 特別に薄〜い醤油 + 薄いハチミツ

 口当たりとしてはみりんのようにまったりしてます。若干とろっとしてるような感じです。

 新酒の頃は魚にあって、熟成すると肉にあう。まるで日本酒の赤ワインのようでありますよ。

 機会があったら、是非一口やってみてください。

 お酒とお料理が響き合うと心も躍ります。お酒とお料理の相性は楽しい極みです。丸河屋酒店の業務が終わると、待ち遠しい時間です。

2月22日(日)  「意外なロックンローラー」

 SBS学苑で会う男性サラリーマン。ちなみに生徒さんではありません。物静かなおとなしい温厚な人柄。「体の調子が悪くってさあ」とよく漏らす。だから暗いなあとも思えてしまう。

 私は常々この方は一般的な優秀な勤め人の道を歩いてきた。いつも遅くまで、黙々と仕事をしている姿を遠くから見ます。仕事をし過ぎで疲れているのだなあ。そんな印象で今日までいました。

 ところが、今日は懐かしの曲目を検索していたら、彼の名前が出てくるではありませんか。同姓同名かと思い、さらにいろいろと検索しますと、やはり本人と気がつきました。

 びっくりです。

 あの人がロッカー。

 静岡の放送局の人気のあるアナウンサー二人らと、合計4名でロックバンドを結成してライブ活動をしていました。

 ライブの当日、盲腸で緊急入院。入院先で撮った彼のメッセージがライブ会場で流され、そのコメントがとても受けたと言われる伝説の男であります。

 このバンドはアナウンサーの一人が東京の放送局に出向き、この放送局を退社したことから活動がままならず、休止中。

 バンド名などを聞けば、「ああ、知ってる、知ってるよ」「そんなのもあったなあ」「ううん、思い出したぜ」とおっしゃる静岡の人は多いことでしょう。

 ご本人の許可なしには、書けません。来週の水曜日にもお目にかかれそうなので、ちょっとそのことについてのご挨拶をしてみます。

 私、丸河屋酒店の河原崎も高校生の頃はバンドをやっていました。意外なロックンローラーはここにもいます。私の場合、音楽はそれっきりです。芸の難しさを知り、もうこれ以上は踏み入れない。ギターもあったのですが、未練が残るといけませんので、処分しました。何事もその難しさを知ってしまうと、戻れないものですね。

2月22日(日)  「再仕込み醤油と生もの」

 お醤油の種類って、いろいろあるねえ。
 キッコーマンとかヤマサとか本膳とかさあ?
 そうじゃあなくて、製造方法からの違いによるお醤油。

 濃い口醤油
 薄口醤油
 溜醤油
 白醤油
 再仕込み醤油

 思い浮かぶのはこのくらいかな。

 お醤油も使い分けられるから、いろいろあると思うけど、大きく二つに分けるとすると、冷用温用ではないかなあ。お刺身のように冷たいものに使う冷用と、煮物のように温かいお料理に使う温用とある。

 いつだったか、1994年くらいにお醤油の鑑評会があって、その審査をさせてもらったことがあったけど、その時も大根の煮物と冷やっこを使っていた。

 

 穀醤(こくびしお)というお醤油をいただいた。冷用ですよと、料理教室の先生からは釘をさされた。先生からそう言われては逆らうのもよくない。

 私はお醤油を使わない生活をしているが、これはあくまで基本的であり、特別な場合は、何らかのお醤油を使う。極稀にお刺身にも使ったりする。

 いただいて使っている再仕込み醤油は穀醤(こくびしお)と名の付く、

 小豆島は丸島醤油株式会社産である。

 お醤油は茶色をしているが、穀醤は赤茶色の濃い色だ。
 ミネラル分が豊富で旨味が他のお醤油よりも強く感じられる。

 そして、どうしてなのか、生っぽい。

 これは火入れをしてありそうなので、生ではないと思われるが、生っぽさを感じるのは、出来立てを使っていて、まだ開けてから間もないので、減ってもおらず、水分が空気中に逃げていないので、濃くなっていないからであろう。

 この生っぽい感覚。これまでのお醤油では感じられなかった。

 お刺身に使ってみると、あえてお刺身とあわせてみると、と言わせてもらおう。
 お刺身は水分が多く含まれている。
 口中でお醤油はこの水分によって薄まる。

 この薄まった時に、穀醤の中に含まれている、様々な旨味が顔を出すようになる。薄まると、濃いままでは感じなかった香りと味が出てくる。

 お刺身と穀醤が出会うと、それぞれの旨味に明るさが出る。味に光沢が走るという感覚である。

 口の中では、お刺身を噛んでいるから、よくお刺身とお醤油が馴染んで、それぞれの旨味が共鳴してくる。

 もう口の中がたまんないですよ。

 つらいことや、切ないことって、歯で噛みしめますが、この喜びの美味しさは、ほっぺたがきゅ〜んと縮まって、ほっぺたとほっぺたがくっつきそうであります。

 これまでの濃い口醤油でも、合わないことはないのだが、この穀醤はこれまでの経験の中では最もお刺身を美味しくする。

 再仕込み醤油は生ものに抜群にあうのですね。

 本当の実力はこんなものではなく、厳選された原料で、昔ながらの手間隙かけて作られている”すごい醤油”なのであるのでしょうね。

 このままの使い方ですと、なかなか減らず、常温でも煮詰まったように、濃くなりそうなので、油揚げ、黒ハンペンにも使ってみた。
 

 
 確かにやたら美味しい。すご〜く美味しい。

 本心から美味しさを噛みしめているので、脳が他のお醤油の時との違いを判断することさえ忘れてしまっている。これも美味しさが脳に伝わり、ホルモンが出ているからだろう。

 醤油の世界は広くて深い。調味料だからと軽く見てはいけない。日本の調味料はすごい!これも中国からの伝来か。アジアの食文化はたいしたものだねえ。

2月21日(土)  「本日の御客様5」

 お問い合わせを電話でいただきました。

 「静岡のお酒で満寿一を送ってもらいたいのですが?」
 「長野の飯田の酒販店さんに、満寿一について相談したら、静岡のお酒については丸河屋に聞いた方がいいのではないか。」
 「このようにアドバイスをもらったので、こうして電話してます。」

 

 私は、

 「すいませんが、満寿一は扱っていないのですよ〜。」
 「ごめんなさいね。せっかく御紹介いただき、電話までしてもらってすいませんでした。」
 「以前満寿一は地元の静岡市内の酒販店では、けっこう見かけることもありましたが、この頃はどこの酒販店が扱っているのか、わからないので、満寿一さんに直接聞いてみたらどう?」
 「長野まで送ってくれる電話での通販をしているお店もあると思いますよ。」

 このように満寿一さんの電話番号をお伝えしました。

 

 このお客さんからみますと、満寿一になかなか辿り着かない。最初から満寿一の蔵元に直接電話した方がよかったのではないか?私もせっかくお電話をいただいたのに、すいませんねと切りました。

 しかし、先方さんは、どうも御親切にありがとうございます。と喜んでくださっています。少なくとも私には、そう思えました。

 これもやはり、この方と丸河屋を紹介してくれた酒販店との信頼関係があり、たとえ、自分の商売にならなくとも、お手伝いしようという親切心があってこその賜物でしょう。

 私も飯田のこの酒販店を見習わなければと思いました。

2月21日(土)  「杉錦パーティーat伊太利亭」

 静岡駅北側の地下道にある伊太利亭にて杉錦パーティーが開催されました。

 藤枝の杉井酒造さんの杉井さんをゲストに呼んでの催しです。

 提供されたお酒はすべて杉錦。清酒から芋焼酎からみりんなどあわせて7種類。

・自然醸造 山廃純米
・誉富士 山廃純米
・純米吟醸
・きもと純米大吟醸
・純米大吟醸 鑑評会出品酒
・静岡芋焼酎 才助
・飛鳥山 純米本みりん

 定刻では6,7名でしたが、だんだん人が集まり、10名強となりました。

 これはお酒を待つ開始前の様子です。

 製造者である杉井さんが味見をし、提供の仕方を提案して、みなさんでたくさん飲みました。

 私も飲み手の一人でありました。

 今回は杉井さんが伊太利亭に来てくれました。来月は伊太利亭から杉錦を訪問することとなりそうです。

 伊太利亭のマスターの圷さん。

 訪問の企画もよろしくお願いしますね。

 最後はデザートのバニラアイス。

 杉錦の飛鳥山純米本みりんをかけてあります。これが飲んだ後のデザートには丁度いいんです。

2月20日(金)  「生酒は声によい」

 テレビで歌手がNHKの番組でしゃべっていました。アニメの曲で有名な、ささきいさおさんである。

 「生ものは声に良いとよく言われている。」

 そうかあ、じゃあ、生酒も声に良いのかあ。そんな都合の良い理由を作り、君盃の生酒を飲む。

 確かに口当たり、タッチが違う。生酒は口中の粘膜にまとわりつく感じがあって、やさしく和らげるようでもある。手あれにならないためのリップクリームのようだ。

 生酒でない火入れしたお酒は口中の粘膜にまとわらず、しまりがあって硬い印象がある。

 火入れしたお酒には、時折、沸騰した味噌汁やおでんに似た感触がある。液体なのにこげっぽいのだ。お酒を瓶に入れたまま火入れせず、熱瞬瓶詰されたものに多い。

 ささきいさおはさらに、「声は肉体の中でも老化が遅い。」

 この頃は老眼にもなってきたので、心強く感じました。

 君盃生にあわせたのは、鯛のお刺身であります。

 私の場合は、わさび醤油ではなくって、ポン酢にわさびであります。

 君盃の生も鯛のお刺身も口当たり優しいねっとり感があります。

 味わいを確かめるように、しっかり噛みますと、お酒と鯛の旨味がポン酢の手拍子でねっとり、ねっとりと鼓ます。

 わさびはシャキッとさせる風味と、鯛のお刺身の旨味である油分を意識させないように慎重に存在感を与えています。わさびは殺菌作用よりも、旨味増幅作用があります。隠れてするところが憎いですね。

 お酒って本当にいいものですねえ。
 君盃の生酒で明日の朝は声の調子もきっといいぞ!

 君盃の生酒は丸河屋酒店の定番。冷蔵庫には必ず入っています。

 また720mlと1.8Lは木枯の森(こがらしのもり)となります。

2月20日(金)  「杜氏の次女さんからはじめまして」

 今日はお客様からのメールで反省もし、また蔵元関係の方からの、はじめましてのご挨拶のメールもいただき、ご縁に感謝であります。

 はじめましてのご挨拶のメールをくださったのは、熊本の松下醸造さんの杜氏さんの次女さんからであります。松下酒造さんの杜氏さんは信国さんと言います。

 松下醸造さんは熊本も人吉からさらに奥に入った水上村にあります。熊本空港からバスで人吉まで来て、そこからは電車で水上村まで向かいますが、途中までしか駅はなく、公共機関を使っての到着は無理な遠いところにあります。

 私は以前、蔵元の松下さんを訪ねたことがありました。松下さんのご家族と杜氏親子で営む小さな蔵であります。杜氏さんの長女が事務をしていましたから、私が訪れた際にはお会いしています。今日メールをくださったのは、その時にお会いしてくれた妹さん。私は会ったこともないのに、メールをいただいたことで、非常にうれしく感激しています。

 親の勤め先のお客さんまでは、なかなか挨拶はしないですよね。私だって、逆だったら、するのだろうか。しないかな、って思いますよ。彼女のメールには、これからも球磨焼酎をよろしくお願いします、と書かれていました。

 彼女のメールから、松下さんに泊まらせてもらい、みんなで飲み明かした夜を思い出しました。畳の大広間で10名くらいで飲みました。私も松下社長も酔いつぶれ、そのまま畳の上でバッタンキュウ。

 翌朝、目を覚ましますと、私の枕元にはビールのジョッキが置かれています。朝からビールかよ?

 そうではなかったですよ。お冷やが入っていました。二日酔いの私を心配しての親切でした。

 いくら飲んでも二日酔いの姿をさらすのはよくない。顔を洗って、お目目パッチリで朝食を食べようと食卓へ。

 おはようございます、これどうぞ、と湯のみ茶碗が差し出されました。これをグイット一息でお飲みなさいと奥様がおっしゃいます。

 私は今度も二日酔いのお気使いだと思い、ありがとうございますと一気に飲み干しました。

 と・・・・・のどを通った瞬間にグェェェェェェェェェ。

 何と、アルコール60度、いやいや80度以上もありそうな米焼酎だったのです。みんなで笑い転げましたよ。

 とまあ、こんな楽しいひと時を過ごした思い出がよみがえってきました。

 あんまり楽しくって、私も松下さんも誰一人として、蔵元の経営方針や、焼酎の内容について話すこともなかったです。

 これぞ地酒の姿。家族経営の姿です。松下さんの焼酎は人の営みの原点のやさしさ、思いやり、ユーモアが詰まった命の水です。ふるさとのお酒って、みんなこんな感じなのでしょうね。丸河屋酒店としては、酒販店として、松下さんの人柄を通しての焼酎をお伝えできればと、いくつかの焼酎を販売しています。

2月20日(金)  「本日の御客様4」

 今日は反省をしています。

 発送した荷物が到着したとのメールをいただきました。

 次に、

 「包装をお願いしましたが、ビニール袋に入れてある、このお酒がそのお酒ですか?」
 「ビニール袋に入ったお酒が10本あります。」
 「箱に入って包装紙で包んであるのはないです。」
 「別にクレームをつけているわけではないです。」
 「お酒は味で勝負ですから。」

 私は11本いただいたご注文のうちで、1本だけ包装をご指定でしたから、1本は箱に入れて包装紙で包み、あとの10本は万が一割れたときのことを考えてビニール袋に入れましたと答えました。

 

 すると、

 「10本包装で、1本はそのままと注文したはずですが。」
 「まあ、いいんですよ。」

 

 えっ? そんなあ?

 ご注文のメールを確かめたら、お客様のおっしゃられた通りでした。
 大変申し訳ございませんでしたとメールしました。

 発送前に代金もいただいてあり、包装代を余分にもらっています。返金しなければと書きました。

 私のおすすめで、10名の方にプレゼントする予定であったことでしょう。それが私のミスで台無し。しかも、当初、私が自分のミスを気が付かなかった。お客様はお怒りでしょう。その前にがっかりしまわれたことでしょう。私は常々、せめてがっかりはさせないようにと思って仕事しています。それがこんなミスですからねえ。申し訳ないとしか言えないです。

 

 その後、連絡をいただきました。

 「箱と包装紙を送ってください。」
 「母が包装できますから、やってもらいます。」

 

 すぐさま包装紙と箱を送らせていただきました。

 お客様とは数回のメールをし、元の希望通りになることができます。私がきちんとご要望通りにしていれば、余分な手間隙をかけずにすみました。今まで以上に、慎重に仕事をしなければと自分自身を戒めました。こんな私とやりとりして下さったお客様に救われた思いです。どうもありがとうございました。

2月19日(木)  「中川昭一大臣と酒から学ぶ」

 中川昭一大臣と酒との付き合い方から学ぶこともある。

 お酒はありがたい美禄である。
 正しい付き合い方をすれば百薬の長となる。
 人類の友達でもある。
 その日の疲れを和らげ、明日への活力にもなってくれる。
 みんなで分かち合い、同じ時間を過ごし、仲良くなる潤滑油である。

 以上が一般的なお酒のイメージでしょう。

 これは日本的であります。

 日本はハレの日に酒を飲み、神に近づくとか、酒を人と人とを取り持つある意味道具です。

 1本のお酒を中心に人が集まり、一つになる。お酒は見方を増やす役割として使っています。

 

 一方で、西洋文化はどうでしょう?

 ワイングラスにしても、座って飲むよりは、立っても飲めるスタイルです。正座は似合いませんね。

 お酒の回りに集まって、お酌をする日本的な振る舞いとは違い、どちらかと言えば、部屋の壁づたいに立ち、みんなを見ながら飲む。

 逆の言い方をすれば、背中を見せない飲み方です。
 一方の日本のスタイルは背中を見せる飲み方です。

 これが最も特徴的であります。

 日本はお酒の前は神の前同然として、悪いことはしないものです。
 西洋はお酒は相手をおとしめる道具として使ってきました。

 毒殺したり、油断させて殺す。

 ソムリエが首から釣り提げている銀の平らな器。タストヴァンであります。あれは毒見用として銀でできています。そもそも暗殺させないための毒見係がいたのです。

 日本はお酒で無礼講として相手と近づきます。
 西洋はお酒で相手を試します。

 差し出されたお酒で酔っ払っている。これは人として隙だらけであります。

 中川昭一大臣のお誕生日パーティーならば、まだあの会見の様子でいいわけですが、G7の会議でしょ。お酒が入り、仲良く話し合うのは当然なのですが、駆け引きもありますし、昔で言うなら、いくさ、そう戦いの場でもあるはずです。

 日本は大臣でもお酒についてはわかっていない。さぞ国民はお酒について無知であろう。これが西洋の方々の取り方であります。

 私も講演や講座では、世界の常識と日本の非常識と銘打って、間違いやすい振る舞いについて語ってきました。

 お酒について学ぶこと。
 どこで教わりますか?

 大臣ですら、この程度なんですよ。
 お酒の教育も必要ではないのでしょうか?
 飲め、飲むなのレベルではないです。

 ビジネスマンの方々、大丈夫でしょうか?
 世界の人と会い、お酒を飲み交わすことありませんか?

 単純な質問でも、あなたを判断する材料なんですよ!

 Q.「あなたのお気に入りのシャンパンは?」
 この質問対する答え一つで、あなたのこれまでの人生が見えてしまいます。

 中川昭一大臣の失敗を責めているばかりでは、意味はありません。中川昭一大臣の失敗から、学ぼうではありませんか。

2月19日(木)  「中川昭一と酒に思う」

 中川大臣の失態は薬とお酒の飲みすぎという評価が世間一般論でしょう。そう評価はされても仕方はないです。

 イスラエルから表彰された村上春樹氏の羊をめぐる冒険の中の一節。
 「一人の人間が習慣的に大量の酒を飲むようになるには様々な理由がある。」
 「理由は様々だが、結果は大抵同じだ。」

 どんな人間でもお酒は平等に影響する。お酒は公平なんですね。そして、お酒の飲み方が人柄となって現れる。現れた時に、本人はそのことがわからないのであります。

 お酒は飲むものですが、人を飲み込んでしまう。酒に飲まれる、酒におぼれるとも言われます。

 今回の騒動もお酒にとってみますと、甚だ迷惑な話。

 規制緩和もはじまったら、勢いのままにどこまでも進む。

 タバコだって禁煙のテリトリーが増大。
 喫煙者の居場所はなくなりつつある。

 お酒もそうなるのかなあ。
 神経質に考えてみるといろいろ出てくる。

 未成人の飲酒はダメ。(発育障害)
 運転前の飲酒はダメ。(飲酒運転禁止)
 政治家の飲酒はダメ。(受け答えができない)
 仕事中の飲酒はダメ。(仕事が間違える)
 電車内の飲酒はダメ。(お酒臭い)
 公共での飲酒はダメ。(お酒臭い)
 宴会での飲酒はダメ。(酔っ払い防止)
 夫婦間の飲酒はダメ。(家庭内暴力)
 寝る前の飲酒はダメ。(アルコール依存症)

 

 今の世の中、何かが悪いってことになると、いっせいに集中砲火するように叩く。正論をかざしてのいじめである。いじめはいじめている側の感覚がないために、世論とともにエスカレート。

 正と悪を作り上げて、悪を追い出したところで、幸せはやって来ない。いつから日本はこうなってしまったのか?西洋文化があわないのかな。パソコン社会がよくないのかなあ。名案が出てこないときには、お酒を飲むのもいいのではないかと思いますけど。

2月19日(木)  「安倍街道がなくなる」

 忠正が廃業してなくなってしまうとなると、忠正の一本の価値、一杯の価値も違って感じます。

 忠正の安部街道もなくなってしまう。そんな気持ちを持って、安部街道を開けました。

 安部街道は淡くて軽やかなタイプであり、安部街道を歩く旅人の足取りも軽くなる。ついつい一杯、もう一杯と進む酒であります。

 ほろほろと酔いながら安部街道を歩いて、目的に到着。疲れもなく、いつしかたどり着いたことは、お酒のありがたみ。

 駿府から安部奥に向かう街道中に、忠正があってよかったなあ。江戸時代はこういった旅人達も多かったでしょう。

 旅人の喉を潤し、足取りを軽くする名酒安部街道。

 飲みはじめて、こういった妄想をするのは酔った証拠かな。

 キンメ鯛の煮付けをつまみに、しくしくと平盃で味わいました。今日の安部街道はシジミの佃煮のような味に感じます。

 どうしてか?
 精神的な作用が影響しているのでしょうか?

 酒質評価が目的であるきき酒をするときには、自分で感情をコントロールできます。逆に飲酒となりますと、きき酒ではなく、その時々の自分なりの好きな時間となります。

 味わいの感じ方は、その日の体調とよく言われますが、その時の精神状態も影響します。気持ちの変化にあわせて、出るホルモンが違ってくるからです。だからいろんな美味しさに出会えるわけです。

 お酒を飲むための酒器も精神的な影響を与えます。ガラスなどの割れてしまう素材と木やプラスティックなどの割れない素材。透明で透き通っているのと、磁器などの透けないもの。縦に長い物と横に広がっているもの。絵の描いてあるものと無垢なもの。

 今日の器は忠正の平盃。忠正がやめるとあっては、形よりなにより、文字が心に響きます。

 忠正の存在の伝承義務がある人と物。この平盃は今日のお酒を演出し、後世に忠正を伝える役目であります。

2月19日(木)  「本日の御客様3.」

 静岡ナンバーのお車での御来店ですから、近くからお越しになられた方でしょう。

 静岡のお酒が好きで、よく体に馴染むそうです。それは私も同じですよ。我々静岡人の体内に流れる水と静岡のお酒の水とが近いせいでしょうねとの話になりました。

 君盃のめぐりあいをおすすめして、お買い上げいただきました。

 お会計が済み、丸河屋酒店では売っていないお酒についての話になりました。

 「静岡市内で清水の臥龍梅が見つからないのだけれど、どこか売っているお店ないかしら?」

 「そうですねえ、私の知る限りでも、この辺では見ないですよねえ。」
 「清水でしたら、知っている酒屋がありますよ。」
 「お急ぎでないのでしたら、清水に出かけた時にでも、寄ってみてはどうでしょう?」

 そのお客様は清水の地理感は乏しいようで、それは私も同じですよと・・・。

 「臥龍梅は清水区の西久保にあります。」
 「西久保は東名清水インターのあるところです。」
 「清水東校の北側ですよ。」

 はい、はい、と黙って私の説明を聞いてくれています。

 「臥龍梅の近所に臥龍梅の親戚の酒屋さんがあります。」
 「臥龍梅から一番近い酒屋さんで、名字も蔵元と同じ鈴木さん。」
 「臥龍梅については、ここの酒屋さんが間違いないと思いますよ。」

 そう私は話して、鈴木酒店さんの電話番号を調べて教えてあげました。

 臥龍梅を売っている酒屋さんがどこにどれだけあるかはわかりません。自分が売っていない銘柄について、いい加減なことを申し上げても迷惑がかかりましょう。

 でも、消費者にとっては、蔵元の親戚ですぐ近所の酒屋さんとなれば、安心してもらえるのではないでしょうか。

 同業者同士であっても、紹介は迷惑になることもあります。最近はありませんが、10年くらい前までは、磯自慢についての問い合わせをよくもらいました。丸河屋では扱っていませんから、扱っている酒屋さんを紹介したりして対応していましたが、その酒屋などからは、紹介されても迷惑だよとの苦言をもらいました。知らない振りもどうかなあと思って、正直に接客したのに怒られるとはねえ。

 人によって、迷惑とも感謝とも取られてしまう。私は未だにあの時の磯自慢を取り扱っている酒屋さんの意味合いがわかりません。

 臥龍梅に一番近い西久保の鈴木酒店さんは、きちんと理解してくれると思います。私は臥龍梅と鈴木酒店さんの宣伝をする気ではありません。酒屋としての良心かなあと思っています。

2月18日(水)  「駿府の酒文化を守る」

 忠正の廃業が現実となり、その最後の日である3月31日が迫っています。

 嘘だと信じたい。

 旧静岡市内には四蔵しかないのに、その一つがなくなるのは、文化的にも大きな損失であります。

 現在の四蔵は忠正、君盃、萩錦、満寿一であります。

 良い文化には良い酒があるものです。

 これは5,000年前から、いやそれ以上の前から、人類の文化形成を見ればわかります。文化の中には必ずお酒も入っていました。

 文化とはなんぞや?

 文化は人間が人間のために作り出した物事であり、自然の反対であります。米が自然だとするとお酒は人間によって作られた飲料であり、文化となりましょう。

 蔵元が一つ消えるのは、大きな社会からすれば、どうってことないでしょう。

 しかし、静岡県内を見ますと、人口40万人以上の旧静岡市に三蔵は全国的に見ても少ないでしょう。

 藤枝市の人口は旧静岡市の半分くらいですが、蔵は旧静岡市と同じ三蔵、杉錦、志太泉、喜久醉があります。
 旧清水市も三和酒造が一蔵あり、由比は英君と正雪の二蔵もあります。
 焼津には磯自慢があり、岡部には初亀があります。
 芝川町には富士錦が一蔵。
 その横の富士宮市には富士正、高砂、白糸と三蔵もあります。
 富士市は県内では3番目か4番目に多い人口でしょう。なのに蔵元はありません。寂しいですね。
 沼津は白隠正宗と伊豆海の二蔵。

 このように、何だかんだ、都市、町には酒蔵があるものですね。

 旧静岡市は県都。三蔵では少ないと思いませんか?しかも三蔵合わせた製造石数は300石(1.8Lで30,000本)に満たない。お隣の初亀や磯自慢がそれぞれ1,200石から1,400石と言われていますから、旧静岡市の三蔵が力を合わせても、1/4以下ですよ。

 私は丸河屋酒店を営んでいますから、お金がらみのことは言いにくいですが、駿府の酒を守ってほしいなあと思います。

 ここで間違えてほしくないこととして、
 駿府の酒を守ることは、駿府の酒蔵を応援することだけではありません。

 よく勘違いをして、お酒の啓蒙を目的とし、酒造を応援するためのお酒の会などをしている人も見受けられますが、お酒は水などの自然、稲作などの農業、酒造する酒蔵、消費者に届ける流通、消費者側である(栓を開ける)飲食店と飲み手の滞りない循環によって、支えられ、継続されて、伝統となり、文化となっています。

 農業、酒造、販売、消費などの人の手によるものの、どこかだけを大事にしたところで、本来のお酒を守るとか、大事にするとかにはなりません。

 各々の立場を一生懸命する。

 造り手の店頭販売行為。
 一生懸命作っている蔵は販売は販売側に任せています。

 売り手の店内飲食業行為。
 一生懸命啓蒙販売している小売店は、飲食店まがいのことはしていません。例外はあります。

 これらはきれいごとかもしれません。私は丸河屋酒店という一酒販店主でありますから、力はありません。駿府の酒を守るまっとうな指揮を執ってくれる救世主が現れないかなあと願っています。

 忠正がやめる。これは私にとって、まさかの事実であり、精神的にも影響されてしまっています。

2月18日(水)  「本日の御客様2.」

 30代の方が入店、その直後に50代の方も入店。
 同行なのかなあ?
 個人個人かなあ?

 お店の中でもこのお二人は話すこともなく、適度な距離を取っています。
 ここは商人として、別々なお客様として対応しようと決めました。

 50代の方は焼酎についての質問を下さいました。
「これって九州の方の焼酎?」
「地元のは冷蔵庫の中?」

 私は
「そうですよ、鹿児島の芋焼酎と福岡の麦焼酎ですよ。」
「静岡では焼酎よりも清酒が盛んなんですよ。」

 

 30代の方は冷蔵庫の中のお酒のラベルが気になるようで、出しては見たりしていました。

 私は中味について気にされているのかなあと思って、
「お酒は年に一度しか作らないので、いっしょですよ。」
と話しましたが、お客様からすると、そうではないようです。

 「でも日付が一ヶ月ほど違っていますよ」と奥にあるのをお取りになりました。

 

 そうかあ、お酒を生鮮食料品的な扱いをしてくれるのだな。
 こういうお客さんは大事にしてくれると思ううれしい一方で、お酒についての「賞味期限」「消費期限」「製造年月日」「蔵出年月日」については業界として、わかりやすく一本化すべきだと気がつきました。

 事実としては「製造年月日」=「蔵出年月日」であります。

 蔵元を出荷する日を製造年月日としている蔵が多いです。たいていの酒蔵は、冬季に製造して貯蔵します。冬しか蔵人がいないので、製造日が夏ではありえません。便宜上、「製造年月日」をうたっています。

 「賞味期限」は食品類に属すので、出荷してから1年以内をうたっています。ですので、「賞味期限」=「製造年月日」、「蔵出年月日」から1年以内です。

 蔵を出ても出なくとも、きちんとした酒販店においてある場合は、蔵出し日に影響されませんから、消味期限が蔵出しから1年以内となりますと困惑してきます。

 「消費期限」は日本酒の場合はありません。一度も火入れをしていない生酒以外の一般的なお酒は開封しない限りは香味は変化しますが、消費できないような体調不良にはなりません。

 品質上での優劣と味覚の嗜好は同じにはならないです。古酒を考えればよくわかりますね。

 そもそも日本酒は米からできます。米は1年後との作物です。ここから酒造も1年ごとの単位になります。酒造年度は7月1日からであります。田植えからでしょうか。

 ワインのように作柄年表記ならば、わかりやすいですね。ヴィンテージとかミレジムとかならわかりやすい。

 これは消費者からするとわかりやすいですが、蔵元はこのような書き方は嫌ってしまいます。秋に取れた米を冬季に酒造しますが、年をまたぐからです。2009年産の米から造られるお酒は2009年の12月に作るのもあるし、2010年の3月に作るのもあるし、遅くは6月もあります。

 ヴィンテージと酒造年と出荷年が違ってきてしまいます。

 消費者優先にするのか、造り手優先にするのか?

 現代は消費者優先の意見が多数を占めると思います。
 私は美味しさを優先してもらいたいです。

 このようなことを本日のお客様から考えさせられました。

 お客様はお二人とも萩錦をお買い上げいただきました。合わせて5本です。一人の人が早く会計を終わっても、もう一人の人を待っていました。ああ、そうか、お二人連れなのだなとこの時にわかりました。お客様お二人は揃って、お店を出られ、車に乗ってお帰りになりました。習志野ナンバーでありました。

 遠方よりの御来店、ありがとうございました。

2月18日(水)  「SBS学苑日本酒の楽しみ方第77回目」

 静岡駅ビルパルシェにあるSBS学苑パルシェで日本酒の楽しみ方を開講。

 今回のテーマは「しぼりたて」。

 8本のしぼりたてをご用意しました。

 三千櫻 純米袋吊無濾過生原酒
 鶴齢 美山錦特別純米無濾過生原酒中取
 萩錦 安倍川の恵みしぼりたて生原酒
 杉錦 きもと純米しぼりたて原酒
 日本盛 吟醸しぼりたて
 高砂 山廃純米無濾過生原酒あらばしり 平成17年BY
 高砂 山廃純米無濾過生原酒あらばしり 平成18年BY
 新聞紙で包んだ?

 まずは、受講者さんらに、しぼりたての響から来る印象を聞きました。

 つまり好印象でありますね。美味しいイメージです。

 実際に1本づつ順にきき酒していきました。

 しぼったばかり
 生酒も火入れもあり
 原酒も加水調整もあり
 純米も本醸造もあり

 そして疑惑の新聞紙に包まれた1本を開封。

 なんと開運しぼりたての14年古酒でありました。私が自家熟成させてあってものをお持ちしました。

 今回は2名様が新規で入られました。この12名のうち、古酒がお好きだとのお答えは3名様。飲み手を選ぶタイプであります。

 いろいろなしぼりたてをお料理とあわせました。


 添加物は使わない薬膳的なおつまみを青竹の上に盛り付けてもらいました。肉団子は古酒にあい、その他は新酒たちにあっていたようです。フキみそが合うねって方も多かったです。

 今回のテーマであるしぼりたてから学んでもらったことは、しぼりたての特徴とお酒の消費期限であります。しぼりたてはフレッシュでフルーティーで、その良さを感じられるうちに早めに味わうことが重要。

 しかし、熟成しても面白い。それはアルコール度が高く、雑菌にやられる率が低いからです。

 しぼりたてのフレッシュ感を味わうことについての賞味期限はあるものの、日本酒という大雑把な枠組みで考えれば、長期の熟成もよいこととなり、このことから消費期限はないとなります。

 ワインでも200年前のものが見つかったりします。日本酒にもそういう世界があってもよいですねえ。いろんなしぼりたてで満喫していただきました。

 次回は3月17日。 テーマは静岡のお酒です。あなたもごいっしょにいかがですか?

 SBS学苑パルシェの電話番号は、054-253-1221 となります。

2月18日(水)  「未来の野球選手」

 未来の野球選手をまた見かける。安倍川の河川敷で練習をする少年。少年よりも小さい幼児である。

 監督か指導員か、大人がテニスボールをそっと投げ、打ち返す練習なのであるが、なかなかボールはバットにぶつからない。

 何球かかっであろうか。見事にバットに命中。

 ボールははじめて転がっていきました。

 この快感、うれしさですよね、きっと。まずはここからはじまって、野球の楽しさにのめりこむ。

 未来の野球少年。
 未来の野球選手。

 温かく見守っているぞ、がんばれ。

2月17日(火)  「本日の御客様1.」

 白いかっこいいスポーツタイプの車が店の前に止まった。

 お客さんかな!

 車から降りて着て「駐車場はありますか?」と聞かれた。

 「向かえの9番に置いてくださいね。」とわたし。

 この車からして何をお求めか?わかりませんでした。

 「ネットで見てからきた。」と言われました。

 この頃はネットを見て御来店いただく御客様が多くなっていて、母も喜んでいます。

 以前は遠方の御客様がネット経由で来られるものの、近くの御客様はあまり来られなかったものであります。

 実店舗もネット利用でありますね。

 今日いらした御客様は、店主といろいろ話してみて、ピン!ときた1本を買うのが私流ということでした。

 確かにその買い方は醍醐味がありますね。飲食店では、おすすめをグラスで飲めますから、一度の御来店で数種類味見できますが、酒販店となりますと、数本まででしょう。

 「スマートですっきりしていて美味しいお酒ではなく、どこか何かしらひっかかりがあるようなのが好き。」

 私は「例えば、どんなお酒が好きですか?」と聞きました。

 「最近では開運の純米無濾過ですよ。」「あのちょっとした苦味なのでしょうか、ひっかかるところが好きなんです。」

 私はこの御客様の好みでピン!ときました。店主もピンとくるものです。

 能登杜氏独特の特徴が出ている純米酒がお好きなのだ!

 そこで私はいろんな能登流のお酒をリストアップしましたが、あれこれといろんな銘柄に手を出さず、守備範囲を決めて、その中から選んでいきたい。

 しばらくは静岡の新酒にしておきます、とのこと。

 能登流ではありませんが、おすすめした静岡市の純米酒の新酒、君盃の純米あらばしりをお買い上げいただきました。

2月17日(火)  「海獣殺人事件」

 海獣殺人事件:斉藤栄 著

 新刊と書かれていますが、現在の新刊ではありません。

 中々読書もすすまないものです。一杯飲んで寝る前に読むからです。

 職業であるお酒の本は数百冊もありますが、どれも辞書的に使っているので、読書という感じではありません。

 海獣殺人事件はサメ対シャチの戦いからはじまります。

 子供からは丁度たまたま海で一番強いのは何?と聞かれたばかりでしたから、この本はうってつけでした。

 戦いに勝ったシャチが東京湾内に入り込み、子供を食べ殺してしまいました。殺された子の親は復習に燃えます。このシャチはこの親ばかりでなく、意外な人たちが追いかけます。このシャチに政治家のスクープ写真を飲み込まれた記者。このシャチを生け捕りして、会社のPRにしたい会社員達。そして警察。

 東京湾にはシャチが1匹だけではなく、もっといるではないか。

 さて、さて、どうやって、誰がシャチを捕らえ、それぞれの立場がどうなっていくのか?それがこの話の展開であって、この本の面白いところでありました。

2月16日(月)  「お酒は最後の調味料」

 鶏のハーブ焼きが運ばれる。

 焼いている段階で、香ばしさが漂うから、食欲が刺激されてたまらない。

 付け合せにたまねぎも香草で焼けた。たまねぎの刺激はなくなり、練れた感じになる。

 これだけ食べると脂っこいので、青野菜のサラダが欲しくなる。それは食欲よりも、体、生命体としての本能が必要としているかのようだ。

 これらにごはんがあれば、お食事となり、鶏とたまねぎとサラダがおかずになる。

 水や紅茶の飲み物があれば、完璧なお食事。

 では、どうして私は鶏のハーブ焼き見て、お酒を飲もうとするのか?

 それはまず、鶏のハーブ焼きを五感で捉えるからでしょう。

 見た目の色具合。
 漂う香り。
 経験値からくる味わいの想像。

 これらを無意識にでも統合して、あわせるべき1本のお酒を選定する。

 ここでごはんを差し押さえて、お酒にするのは、どうしてか?

 酔うからであろうか?

 それも理由の1つではありますが、より美味しい時間を過ごしたいから。こちらの方におもむきがあります。

 お酒とあわせる方が美味しいその理由は何でしょう?お酒をお飲みにならない方にも科学的に証明しなければなりません。

 鶏のハーブ焼きにあわせる1本はルバイヤートの甲州シュールリーを選びました。

 このワインは淡い色をした果実の香りや味わいがあります。

 淡い色の果実として、大きく占めているのはレモンであります。

 レモンの他にはリンゴの甘さ、ナシのみずみずしさ、メロンのなめらかさ、ライチのような優雅さがあります。

 味わいは酸味を基調としています。

 以上のことから次のようなことになるのではないでしょうか。

 鶏のハーブ焼きにレモンをかけるとより美味しくなります。フレッシュな酸が加わり、すっきりします。

 鶏のハーブ焼きにワインをあわせますと、レモンをかけただけよりも、より美味しくなります。ワインはレモンの代役以上の役割を果たします。レモンに更にリンゴの甘さ、ナシのみずみずしさ、メロンのなめらかさ、ライチのような優雅さが加わります。フレッシュな酸味でさわやかさをもたらし、より複雑に美味しくしてくれます。

 つまり、ルバイヤート甲州シュールリーは、鶏のハーブ焼きにかけるソースの役割をしています。

 今回の場合、ルバイヤート甲州シュールリーを使わず、その代わりとして、リンゴ、ナシ、メロン、ライチなどの、ワインから想像される果実を鶏のハーブ焼きにかけても、ワインのようにはならずに、全体の味がぼやける結果になりましょう。

 実際にリンゴ、ナシ、メロン、ライチを加えますと、レモンだけをかけるよりは複雑になりますが、同時に水分や果肉が加わり、全体のバランスが崩れて、鶏のハーブ焼きを台無しにしてしまう恐れもあります。

 いろんな果実が複雑に交じり合ったような効果のあるお酒はありますが、そのお酒の代役を果実でするのは、無理がありますね。

 お酒は最後の優れた調味料でもあるわけですね!

2月16日(月)  「捨てれない子供の作品」

 凧凧上がれ。

 「ねぇねぇ、うちには凧ないじゃん。」

 「ばあば、凧作ってよ。」

 「じゃあ、いっしょに作ろうか。」

 このようにして作った凧。

 そのときだけ欲しいので、飽きればゴミになってしまいます。

 片付けようと思うのだけれど、これが捨てれなくて。

 「鬼は外、福は内。」

 「俺が鬼になるよ。」

 「鬼、作ったよ、赤鬼だよ。」

 これも捨てられなくて。

 どうしたものか。

 保育園から帰ってきたら、どうするか本人に決めさせようか。

2月16日(月)  「バリューボルドー2009」

 2009年のバリューボルドーが決まりました。

 日本のワイン界を代表する10名が選出したボルドーワイン100本であります。

 3月25日に公開されるようでありますが、その知らせとして、ボルドーワインニュースが郵送されてきました。

 この100本で次のようなことができるとなっております。

 「楽しさを分かち合う」
 「幸せをよぶ」
 「やすらぎをあたえる」
 「心の琴線に触れる」

 まあ、私もこのワインのような人間になりたい。そのためには、このボルドーワイン100本を飲まなければ。都合の良い理由をみつけてしまいました。飲兵衛は古より、飲む理由を見つけ続けています。ハレの日を作ろうとしているのであります。

 選定は毎年ですから、今年の100本のボルドーワインを飲むには、三日に1本の割合で飲まねば追いつけません。1本が1,500円としたら合計で150,000円もです。三日に1本はうれしいですが、この金額で現実に戻されました。これは私の場合ですが、世の中には100本の完飲を達成する方も多いことでしょう。

 ボルドーワイン委員会の目的は、100本を目指す人を増やすことにあるのでしょうか。フランス人も商売が上手です。

 見習って、「バリュー シズオカ 2009」もいいねえ。価値ある静岡酒100本を選定。となると、すぐに静岡県酒造組合でっていう話しになりそうですが、そうすると、この話しは実現不可能。組合員が公平に選ぶのではなく、第三者が客観的に選ばなければ意味がない。それに近い意味でもSBS学苑において、「静岡県本醸造鑑評会」や「静岡県純米酒鑑評会」を開催しているわけであります。別に私が偉そうにやっているのでもありません。私は審査外ですし、まとめているだけであります。

 ボルドーワインから静岡酒の話に転換してしまいました。丸河屋酒店でもバリューボルドーや静岡酒を売らねば。それが重要です。

2月15日(日)  「休日はテキスト作り」

 17日火曜日にSBS学苑パルシェにて日本酒の楽しみ方があります。今月から新規の方が2名いますし、4月からもう1名入る予定であります。先月は日本酒の極め方に1名新規の方が入ってきました。入苑者が増えることは、明るい話題ですから、やる気も出てきます。

 今日は休日を利用して、明後日のテキストを作成しました。6ページです。すべてオリジナルですから、数時間もかかってしまいます。使うお酒やおつまみを練り込んで、スケジュールを立てます。

 明後日のテーマはしぼりたて。ただただ新酒を飲んでいただく・・・そうではないです。
 新酒のバラエティーさと新酒の特徴を理解するためには、どのような内容にしたらよいのか?
 それを考える必要があります。

 新酒のタイプ、新酒の時間経過ごとの香味変化、新酒にあうおつまみ。8本のしぼりたてを使って、楽しく御理解いただくようにします。

 テキスト作りが済むと、次は来期の内容作成です。4月から9月までの講座の内容はどうしようか。SBS学苑側にも報告の義務があります。次のようにしました。

 「日本酒の楽しみ方」

 日程  4月21日(火) 「吟醸酒」
             芳しい香りの高いタイプの吟醸酒を学びます。

     5月19日(火) 「蔵元ゲスト登場」
             静岡市駿河区にある君盃酒造さんがゲストにきます。

     6月16日(火) 「おそばとお酒の相性研究」
             おそばにあう日本酒はどんなタイプでしょうか。

     7月21日(火) 「酒米」
             日本酒の原料であるお米について理解します。

     8月18日(火) 「焼肉との相性トーナメント」
             焼肉にあう日本酒を探ります。

     9月15日(火) 「燗酒」
             ぬる燗、上燗、熱燗を体験します。

 

 「日本酒の極め方」

 日程  4月22日(水) 「燗」
             日本酒のみならず、他の酒類の燗もしましょう。

     5月27日(水) 「忠正」
             3月に廃業した忠正のお酒を味わいます。

     6月24日(水) 「日本酒と風土」
             各地のお酒を通して、風土を感じます。

     7月22日(水) 「誉富士パート2」
             誉富士を使ったお酒から誉富士の特性をみます。

     8月26日(水) 「調味料とお酒の相性研究」
             数々の調味料をと日本酒をあわせてみましょう。

     9月16日(水) 「生酒と火入れ」
             生酒と前期に火入れしたお酒を比べます。

2月15日(日)  「妊婦さんが安心して食べてるパン」

 妻は静岡市葵区の産婦人科で3人の子供を生みました。富松さんと今井さんであります。両医院ともにお食事が美味しいとも有名であります。富松さんはフランス料理が出るし、今井さんは添加物なしの薬膳のような安心な料理が出ます。

 

 今日は今井さんの妊婦さんが食べてるパンをもらいました。作っている人からです。

 小麦粉と胡椒とゴマを使っています。焼いて食べます。

 ふっくらとしました。

 もちもち感もあります。

 ナンのようにカレーにつけてもいいです。

 中が空洞になっていますから、カレーを入れてつかんでも食べれます。

 妊婦さんが安心して食べれる料理って惹かれますねえ。
 無添加で素材の持ち味が出て美味しい。

 食通として有名なブリア・サバランは言いました。
 「どんなものを食べているか言ってみたまえ。」
 「君がどんな人間であるかを言い当ててみせよう。」 

 食生活は人格を現すってことなんですね、きっと。調和の取れた食卓は健全な人柄を想起。考えれば、考えるほど、妊婦さんの食べているお料理が食べたくなります。

2月15日(日)  「杉錦パーティーat伊太利亭」

 2月20日19時より静岡市駅北地下道にある伊太利亭さんで、杉錦さんを囲んでのパーティーがあります。

 伊太利亭さんのお料理と杉錦のお酒を味わい、楽しいひと時を過ごしましょう。

 定員は20名を予定しているそうです。
 会費は3,000円の予定。

 杉錦のお酒が5種類から7種類くらい提供の予定。

 飛鳥山純米本みりんも説明とともに味見してもらえます。

 丸河屋酒店としても、一人の飲み手として参加しようと思います。

 御希望の方は、マスターである圷(あくつ)さんまでご連絡下さい。

 054-251-0456

2月14日(土)  「鼻マスク」

 鼻マスク

 こういうのがあったらいいのになあ。の1つであります。

 花粉症の時期、花粉が鼻に入らないためと、出てきてしまった鼻水の鼻水止めがほしいわけです。

 私はいつもマスクをしています。この話は妻にもないしょのため、自分で撮影しました。

 マスクの中はどうなっているのでしょうか?
          ・
          ・
          ・
          ・
          ・
      非常に恥ずかしいですよ。
          ・
       本当にですよ。
          ・

 いやあ、こんな姿をアップしていいのだろうか。

 鼻に花粉が入っていかないように、尚且つ、鼻水止めのためにティッシュを細く丸めて鼻に突っ込んでいます。

 これぞ、鼻マスクであります。

 普通のマスクは鼻マスクを隠すためのカモフラージュであります。

 鼻マスクのあの形は重宝です。

 これではまるで鼻血が出たときですし、鼻水をたくさん吸収できません。現状あの形になります。

 できれば、かっこよく鼻マスクをして堂々と歩きたい。

 こんな感じはどう?指輪を鼻につけました。

 表情についてはご勘弁を。鼻に穴を開けてリングをつけている人もいますから、もっともっとかっこよい鼻マスクがあったらいいなあと思います。

 ああ、かっこいい鼻マスクほしい!!

 この苦しみから逃れれるのならば、鼻マスクを作る会社に就職して研究員になろうか。切実ですよね。私だけではないでしょっ。

2月14日(土)  「バレンタインデーの贈り物」

 バレンタインデーの贈り物としてお酒を・・・。
 今年は多いようであります。

 丸河屋酒店さえも、昨日から数名様が御来店いただきました。

 「何か変わった一押し」

 どうも合言葉のように、みなさんお求めになられています。

 私は珍しいとか、変わったのが、どんなものを指すのかわからないのですが、私なりにお話を聞いた上で、贈り物としてベストな品をおすすめしました。

 お客様は名が通ったブランド品は承知されています。どこにも満遍なくあるブランド品は服といっしょで、既製品であります。丸河屋酒店一押しの品は、飲み手のみなさんを代表して、売り手である酒販店が造り手である蔵元とともに作り上げた逸品であります。

 説明さえ聞いてくだされば、私のおすすめは贈り物として、贈った方も、もらった方もがっかりさせないばかりでなく、喜びに満ちることでありましょう。

 旦那様に贈るそうであります。贈りながら、自分もいっしょに飲むという方が半分くらいいらっしゃいます。みなさんに共通しているのは、幸せそうだ、ということです。幸せな家庭は晩酌からまさにお酒の良さが生活に活かされているなあと、お客様のお顔から伝わってきました。

 麻生さんと小泉さんの言葉の応酬などがテレビでも見かけました。ちょっとした言葉に過敏になりすぎているのかなあと思います。一昔前は、お酒が人と人との潤滑油になっていて、こういった些細な争いは、お酒がなくしてくれていたのでしょうね。個人情報についても、神経を使います。目と目を近くで見詰め合って乾杯。乾杯こそが円満の秘訣なんです。

2月13日(金)  「静岡の御客様」

 地元静岡の方は近いこともあって御来店くださいます。

 20年くらい前は地元静岡のお酒をあまり飲む方がいないので、静岡酒を売るにはそれなりの努力が必要でありました。当時から君盃も忠正も扱っていましたが、静岡のお酒ということで、なかなか手にとってはもらえませんでした。

 美味しいのにね。飲んでもみないのに!と思ったのが本音でした。

 忠正をのぞいてのほとんどは、静岡のお酒は灘・伏見に桶売りしていました。今では全国区で有名な蔵もです。簡単な話、下請けもしていたのです。自分で自分の銘柄として卸すことも、もちろんしていました。

 そういった印象を静岡の酒販店側が持っていたこともあり、知名度は上がっていませんでした。

 吟醸ブームと静岡の全国鑑評会の受賞率の上昇と重なり、静岡の銘柄も瀧を昇る龍の如く、伸びていきました。今では静岡の酒販店は静岡のお酒に力を入れています。

 今の環境を消費者側から見ると、どこの酒販店に行っても、ある程度の静岡酒はある。いろんな酒販店に顔を出すので、静岡のお酒には詳しい。静岡のお酒はほとんど口にする機会もある。このようなお客さんも増え始めました。

 今日御来店いただいた方も牧之原市から来たそうで、丸河屋酒店の中にある冷蔵庫を見るなり、静岡酒は素通りして、ご本人さんが見たことのない、他県の銘柄をあれこれと気になさっていました。お買い上げになったのは、静岡県外のお酒ばかり、新潟の鶴齢、岐阜の三千櫻、佐賀の七田、茨城の来福。

 日本酒って大きな目でみれば、県でくくるのは小さな目。そして、他県のお酒を飲むことによって、静岡のお酒も見えてくることもあるでしょう。井の中の蛙ではいけないですしね。

 従来の流れは・・・・・他県のお酒 → 静岡酒
 これからの流れは・・・・・静岡酒 → 他県のお酒

 従来は他県のお酒によって、嗜好基準ができて、静岡のお酒を判断していました。
 これからは、静岡のお酒でできた嗜好基準を元に、他県のお酒を嗜む。

 このように変化しているなあと、静岡のお客さんから読めました。

 いろいろあるんだから、いろいろ飲んだほうが楽しい。いろいろ飲んでいるから、客観的に静岡酒についてもわかってくる。お酒は自分からはしゃべることができません。しかし、利けば答えてくれるもんですね。

2月12日(木)  「ルバイヤートの白ワインを飲る」

 幾度となくルバイヤートのワインを飲んできました。丸河屋の定番ワイン。そうルバイヤートであります。ルバイヤートの新酒赤は数回この場でも紹介してきました。今度はルバイヤートの新酒白を飲みました。

 この色合いたまんないです。真っ白ならぬ、真っ透明。私も後から見たときには、入れ忘れちゃったかと思ったくらいですよ。新酒なので、熟成による色がまだ出てきません。この透明感も涼しげであります。

 今日は熊本から御土産をもらいました。デコポンジャムをいただきました。甘く果実味がタップリのジャム。酸味が下支えています。

 パンを焼いて食べてもいいけど、夜ですからねえ。ここはお酒の出番。ルバイヤート新酒白の出場となったわけです。

 私はカマンベールチーズにはジャムをかけます。

 ハチミツでもいいですが、ジャムの時が多いです。カマンベールにデコポンジャム。

 どう?
 いい感じでしょっ。

 カマンベールがより美味しくなります。洋服をまとって、色気が漂う感じでもあります。

 チーズは赤ワインにも白ワインにもあわせやすいです。特に色白のチーズは白ワインがお似合い。乳っぽさのチーズに白ワインのコクが後押しします。そこに甘酸っぽいデコポンジャム。ルバイヤート新酒白ワインと果実ジャムのフレッシュさがいっそう強調されます。ワインとチーズの素晴らしい関係のひとこまであります。

 丸河屋にはルバイヤート新酒赤も白も売っていますが、カマンベールやジャムは売っていません。

2月11日(水)  「世界料理サミット2009」

 世界中の話題のシェフが集まる世界料理サミットが東京フォーラムで開催。

 私にも招待状が着ましたので、11日に行ってまいりました。

 会場はデモンストレーション会場と展示会場とに分かれておりました。

 展示会場ではボルドーワインの試飲セミナーや展示品の説明。

 私の主とする目的はデモンストレーション会場で10時より行なわれるジャック・ピュイゼ教授によるボルドーワインと味覚のセミナーでありました。

 田崎真也氏のはじまりの挨拶からスタート。

 私の位置は正面3列目の中央であります。これだけ広い会場でこの席ですからねえ。写真は9時のオープニング時に撮りました。

 私のほんの数メートル前で、フランスの食育で有名なジャック・ピュイゼ教授が講演しているのですからねえ。

 興奮と言いましょうか、食い入るように、話を聞かせてもらいました。

 今回世界料理サミットでいただいた品々です。エコバックは今風ですね。バッチ、世界料理サミット公式ミネラル2本、イタリアチーズの盛り合わせ、そしてテキストでありました。

 話を聞けて、食べて、飲んで、お土産付きなんて申し訳ないです。

 でも帰りの新幹線で思いました。招待でいい思いをしているだけじゃあ、進歩なし。あのステージの上で、世界に向けて話さなきゃ。強い戒めを肝に命じて戻ってきました。トンボ帰り、13時着であります。

2月10日(火)  「ジャガイモ簡単レシピ」

 我が家のひとこまであります。

 私がお願いします。「何かつまみはないかな?」

 妻が返事します。 「ジャガイモくらいしかないけど。」

 私が提案します。「じゃあ、一行レシピみたく簡単でいこう。」
         「チンして茹でたジャガイモにアンチョビを乗っけよう。」

 妻が提案します。「チーズとキムチを乗っけて焼くよ。」

 さて簡単ですが、美味しくできたジャガイモのおつまみにあわせるのは?

 私が提案します。「泡盛、片口でやろうか。」

 久米仙古酒30度をドクドクと全部入れ、水で満たします。

 香辛料の強いおつまみには焼酎とか泡盛がいいです。

 飲む - 食べる - 飲む - 食べる

 香辛料の強さを重ねずに、その都度リセットして、口中をすっきりさせる飲料。それには日本のお酒から選ぶと、焼酎や泡盛がいいんですねえ。

2月8日(日)  「海までマラニック」

 2月なのに暖かかったですね。マラソンとピクニックをあわせたマラニックをしてきました。

 安倍川から南進して河口まで。そして折り返してきました。私の横には常に水と富士山がありました。

 安西橋の袂をスタートします。安倍川の水はきれいさの日本一を度々取っています。

 土手を南に向かい、次の安倍川橋を渡ります。

 安倍川餅で有名な場所です。

 ここから一気に海まで駆け抜けますが、途中トマトボールさんで2番を借りました。公園など、最初からどこにあるかわかっていれば余裕なのですが。

 海は用宗(もちむね)漁港です。生しらすで有名な漁港であります。関東方面にも出荷されています。近所の寿し幸さんでもその日に捕れた生しらすをここから持ってきてもらっています。

 用宗漁港の西側には広野海水浴場があります。

 伊豆半島や御前崎まで陸地がつながっていることがわかります。

 用宗漁港の東側には公園があります。

 子供連れでごったがえしています。

 そこから東に来ますと安倍川の河口になります。

 日本平、富士山、風力発電の羽が間近です。

 安倍川の淡水と駿河湾の海水が交わっています。

 行ったり来たり、過去と未来が錯誤しているかのようです。

 14時に安西橋をスタートして、河口で撮影場所を探してを走っていたら、15時20分になってしまいました。

 17時からお通夜に行くので、16時過ぎには家に帰りたいところ。

 ここからはどこも寄らずに、直行しました。安倍川の西側の土手を北進します。松並木が続きます。

 行きに渡った安倍川橋を西から東に渡ります。

 ここからも富士山はよく見えます。

 いつものトレーニングをしている安倍川中学校と静岡商業高校の裏に戻ってきました。

 家には16時23分に到着。2時間23分のマラニック。だいたい17キロ走ったと思います。普段車では行けないところを探る楽しさもありますね。

2月7日(土)  「三千櫻の在庫状況」

 先日入荷しました三千櫻の純米袋吊無濾過生原酒。本日すべてお買い上げいただきまして、在庫がなくなりました。

 すぐに蔵元に発注しましたから、9日の月曜日には再入荷します。静岡初のお目見えだったこともあり、反響をいただいたようです。この日記をご覧になった方たちもいらっしゃいました。うれしい限りです。

 優雅な極味がまた着ます。どうかご心配なさらないでくださいね。

2月6日(金)  「静岡県新酒鑑評会一般公開」

 今年もあの鑑評会の一般公開があります。

 静岡県新酒鑑評会に出品されたずばりそのものの出品酒。これが全部味見できるわけです。しかも無料にて。感無量であります。

 当日は鑑評会の成績である順位もわかります。今年はどの蔵元が県知事賞を取ることやら。私も当然向かいますよ。

 そして、お願いがあります。

 会場内では真剣にきき酒をしています。決して私に話し掛けないで下さい。会場内では不愛想ですいませんが、どうかよろしくお願いします。

2月6日(金)  「三千櫻純米袋吊無濾過生原酒をまた飲る」

 丸河屋酒店に今月新入荷した岐阜の三千櫻。その純米酒の袋吊無濾過生原酒であります。また飲んでしまいました。

 このブログをご覧になっている方も本日お買い上げくださったので、何だかとってもうれしくなり、それも飲む動機であります。

 今夜は山かけとあわせてみました。山かけは遠い海からのマグロと陸からの栄養源であるイモとが出会った傑作のおつまみの一つです。ワサビ醤油を落とし、満遍なく広がるようにこねて食べます。

 イモのまったり感、ワサビ醤油の風味、そられがマグロのお刺身に絡み合って、美味しさ倍増。 これにはやっぱり日本酒でなければ。おつまみの素材の個性を壊すことなく調和する日本酒。日本酒ならなんでも来いっのこのおつまみではありますが、三千櫻により、より美味しさが強調されました。

 口の中でのお酒の膨らみ方が、山かけにパワーを与えてくれます。山かけもパワーの源のようにありますが、増々倍増していくようです。 生きててよかった。そう感じる瞬間が訪れます。日本にはこういったお酒があって、ほんとありがたくうれしいですね。

2月6日(金)  「ブリ大根と古酒の相性」

 冬の定番、ブリ大根。これって絶対日本酒にあうよね。お酒を飲まない人だって、そう思うでしょう。純米酒の燗酒ならバッチリ。

 今日もこうやって、文章に書いているだけで、もう気持ちは晩酌へ。しょうがないのでありますよ。

 じゃあ、他の日本酒で何かない?そう聞かれたと過程してお答えしましょう。自作自演ですいません。まだ酔ってはないですから、まじめなお話。

 まずは一般的なお酒、今年の新酒とあわせてみます。左側のグラスです。飲用温度は冷やです。

 ブリ大根 + 新酒 = 

 やっぱり日本酒がいいねえ。煮物はごはんがないと食べにくいです。煮るほどに醤油が濃くなりますからねえ。ごはんで口中調味させるわけです。お酒もごはんの代わりになるものがいいのです。だから燗酒があうわけです。一般的なフレッシュな日本酒もブリ大根は美味しいです。あわないことはないのであります。

 

 次に古酒とあわせます。今回の古酒は14年経っています。平成5年産のお米を使って、平成6年に製造されました。常温で熟成させた本醸造であります。元々は海運のしぼりたて生酒であります。元々って、今もそうなんですが、熟成していますから。

 ブリ大根 + 古酒 = 

 いいね、いいねえ。煮物の香ばしい香りと古酒の香ばしさがあいます。ブリの魚っぽさと古酒の海のような昆布のような香りとあいます。醤油の煮詰まった濃い味に、この古酒が馴染みます。古酒でも薄口だからいいわけです。ぶり大根がすごく美味しくなりました。古酒が加わることによって、複雑な旨さが現れました。これは酒飲みにはたまらない旨さでありますよ。

 

 相性診断結果

 ブリ大根には日本酒の古酒がばっちりあいました。古酒は味の濃いタイプが多いですが、薄口がいいですよ。ちょっとだけでしたら、濃いめでもかまいません。

 

 

!今日の格言!

 ブリ大根と古酒で最高。古酒は日本酒の赤ワインだ!

 日本酒も熟成してもうまくなります。世界中の人々に日本酒の熟成酒・古酒を知ってもらいたいものです。古酒は日本酒の中の赤ワイン的存在です。

2月5日(木)  「日本平桜マラソンにエントリー」

 4月5日の日本平桜マラソンに申し込みました。日本平は華麗なる一族のロケで有名になりました。木村達哉ふんする鉄兵に池の鯉が近づく。そんな一場面が思い出されます。

 走る距離はまた5キロであります。完走など問題なく、時間との戦いであります。

 3月に静岡市中心部で開催される駿府マラソンの申し込みはギリギリになってしまったので、今回はそうならないように気をつけました。

 日本平桜マラソンの申し込みは、通常のエントリーとレイトエントリーがあり、レイトエントリーは通常のエントリーよりも金額が高いわけです。つまり早く申し込んだ方が安いわけです。いやいや、早くて通常の金額で、遅いと割高。こちらが正解でしょう。

 郵便振替用紙に必要事項を記入します。

 ・名前 ・住所 ・電話番号 ・年齢 とここまでは気持ちよくすらすら書けました。

 次のこれでありますよ。・種目別番号

 一般男子5キロか男子40歳代であるはずであります。ところが、ところが、一般男子は新高校生以上で存在してます。男子40歳代がありません。

 45歳以上は男子壮年の部となっているではありませんか!

 別にね、おじさんなんだからいいですよ。

 しかし、これまで生きてきた間には、壮年と表現されたことはないです。マスターズとかシニアだったら、かっこいいのにね。この枠の決め方って問題ありだよ。

2月5日(木)  「イチゴ大福と古酒の相性」

 イチゴは1月から5月の食べ物。1と5でイチゴであります。これ本当の話。

 静岡県内にもイチゴ大福を名物にしているお店がたくさんあります。

 遠州は森町のあさおか。森町マラソンの会場である森町文化会館の横にあり、出走した際に見つけたので、レース後に買ってきました。

 イチゴ大福は大福の中にイチゴがあるのが主流だと思いますが、あさおかのはイチゴが乗っています。

 これを日本酒であわせようなんていうのが無理っぽいと思われがち。

 お酒とあわせにくいような食品は意外なお酒とあうものなんです。

 イチゴ大福の場合はどうでしょうか。

 フレッシュでフルーティーな美味しい一般的なお酒と、熟成した古酒をあわせてみました。

 イチゴはフレッシュですから、似たもの同士のフレッシュさが持ち味の日本酒とあいそう。

 お酒とお料理の相性についても、似たもの同士が共鳴すると私も述べています。

 今回はどうでしょうか。

 フレッシュで色もほとんどない一般的な新しいお酒と黄金色になった熟成酒。

 まず新酒とあわせてみます。

 イチゴ大福 + 新酒 = △〜×

 お酒のアルコールが浮きます。お酒が鼻につくって感じですよ。イチゴの酸味、大福の甘味、お酒のアルコールがそれぞれバラバラであります。正直、お茶か牛乳がほしくなります。

 

 次に古酒とあわせます。

この古酒は14年経っています。常温で熟成させた本醸造であります。日本酒は時間が経つにつれて、アミノ酸と糖分が結合(アミノカルボニック反応)して、味が濃くなり、まったりとしてきます。同時に色もついてきます。

 イチゴ大福 + 古酒 = 

  調和しますね。意外ですよ。イチゴの酸味、大福の甘味、古酒の旨味があわさって、イチゴ大福がより美味しくなりました。古酒にイチゴはあいます。古酒の持ち味はそのままに、若返った感じになります。

 

 相性診断結果

 イチゴ大福には日本酒の古酒がばっちりあいました。古酒もいろいろありますが、味の濃いタイプではなく、薄口がいいと思われます。大福が濃いので、さらに濃いお酒ではくどくなりますから。

 

!今日の格言! 

 古酒にはイチゴがあう。意外だけど恐がらずあわせよう。

2月5日(木)  「満寿一14年古酒開封」

 開運の14年古酒に引き続き、満寿一の14年古酒も開封。これは私が個人的に飲むのではありませんよ。私の分まであれば、味見します。もち。これは開運と同じように、お酒の教材であります。日本酒ナビゲーター通信講座とSBS学苑パルシェの日本酒講座です。

 高温にならない常温熟成。光もシャットアウトして、さらに新聞紙でぐるぐる巻き。

 中身は今では製造販売されていない「満寿一 しぼりたて」生酒の原酒であります。

 開運にあったおりは、満寿一にはありませんでした。

 現在もしぼりたて生酒はありますが、原料米とアルコール度が違います。14年古酒は美山錦でアルコール度は19度から20度。平成20年は山田錦と五百万石でアルコール度は15度から16度です。違っていたらごめんないさい。

 満寿一のしぼりたて生酒はSBS学苑の静岡県本醸造鑑評会において、目下のところ、平成19年、20年と2年連続一位受賞中であります。

 14年前の満寿一しぼりたても豊潤な香りとまろやかさがとっても美味しかったです。ラベルには次のように書かれています。

 厳寒の酒造りのさなかに
 生まれたしぼったままの
 原酒にて酒造の味とも
 いうべく芳醇な香り
 新鮮でとろりとした
 舌ざわりと味は頗る
 美味しき寒中のみ
 味わえる「生酒」なり

 生酒なので開封後はお早くお召しあがりくださいとも書かれています。

 本来はこのような生酒のフレッシュさを楽しみねべきところであり、熟成させるなんて、もってのほかかもしれません。でも、熟成してみなければ、わからないですね。自己責任でそうするのは、かまわないことでしょう。

 私は14年前は製造現場にいました。その頃の自分として、当時のお酒をいつか将来飲んでみたい。このままの形を残したい。そんな願いがあり、熟成を試みたのであります。それが教材として役に立つ。しかも、悪い見本ではなく、立派な作品としてであります。日本酒ってすごいですね。我々日本人の財産であります。何はともあれ、日本酒、日本の食文化に感謝であります。

2月5日(木)  「三千櫻純米袋吊無濾過生原酒を飲る」

 丸河屋酒店に今月新入荷した岐阜の三千櫻。その純米酒の袋吊無濾過生原酒であります。また飲んでしまいました。

 この日記をご覧になっている方も本日お買い上げくださったので、何だかとってもうれしくなり、それも飲む動機であります。

 今夜は山かけとあわせてみました。山かけは遠い海からのマグロと陸からの栄養源であるイモとが出会った傑作のおつまみの一つです。ワサビ醤油を落とし、満遍なく広がるようにこねて食べます。

 イモのまったり感、ワサビ醤油の風味、そられがマグロのお刺身に絡み合って、美味しさ倍増。

 これにはやっぱり日本酒でなければ。おつまみの素材の個性を壊すことなく調和する日本酒。日本酒ならなんでも来いっのこのおつまみではありますが、三千櫻により、より美味しさが強調されました。

 口の中でのお酒の膨らみ方が、山かけにパワーを与えてくれます。山かけもパワーの源のようにありますが、増々倍増していくようです。

 生きててよかった。そう感じる瞬間が訪れます。日本にはこういったお酒があって、ほんとありがたくうれしいですね。

2月4日(水)  「三千櫻純米袋吊無濾過生原酒をきく」

 岐阜の三千櫻純米袋吊無濾過生原酒。

 長ったらしい名前ですいません。

 純米酒をしぼる時に、もろみを袋に入れて、それを吊って、ポタポタ垂れる雫を集めます。

 それを何もせずに瓶に詰めただけ。

 一般的には、活性炭で濾過したり、加水してアルコール度を調整したり、火入れ(加熱殺菌)します。

 ここをしない。
   ・
   ・
   ・
 つまり
   ・
   ・
   ・
 しなくてもいいように造る。

 袋で吊ったから、これらの作業をしなくてもよいのではありません。1つ1つの作業を美味しさのために、最大限の努力をする結果です。

 ああ、だからですよね〜。香りからはほのかに桃を想わせるフルーティさを感じさせます。これまで純米、純米生、純米吟醸と三千櫻を飲んできましたが、そのすべてに共通する印象として、品がある。繊細で格式があるお酒だなあと感じていました。その品格はこの袋吊した生原酒にも感じられます。

 ただし口に含んでからは一味違っていました。おとなしい繊細さからの展開が始まりました。

 ぐ〜んと広がります。パワーを感じずにはいられません。このパワーは蔵元の情熱なのでしょうか。朝日がまぶしく差し込むような力強さです。

 蔵元の熱意、努力の結晶が、力強い魂となって、味わいに現れる。すごい岐阜のお酒の発見。これは銘酒ならぬ名酒の域。熱意の極味でありますよ。

 三千櫻純米袋吊無濾過生原酒は720mlも1.8Lも丸河屋に到着しました。

2月4日(水)  「開運14年古酒開封」

 開運の14年古酒を開封しました。

 平成5年産のお米で平成6年に製造した古酒です。

 それが家の涼しいところ、且つ光が一切当たらない場所に保管。

 包んであった新聞紙がこの色に変化。

 時間を物語っていますね。

 そもそも発売当時はしぼりたてでありました。

 お酒はこのようにきれいなままです。

 お酒の色がついているのが、瓶からもわかります。

 長期熟成しますとワインのように瓶底におりがたまる場合もあります。

 開運の生酒も少々出ているように見受けられます。

 このお酒は「日本酒ナビゲーター通信講座」の「充実コース」とSBS学苑パルシェの日本酒講座の教材となります。

2月3日(火)  「鬼が来る」

 大好きな鬼のお面を年中かぶっています。もう3年も前に買った物。

 今よりもあの当時の方が似合っていたかな。

 2月3日はいよいよ本番。写真に撮ろうとかぶらせました。

 保育園では本物の鬼からの手紙が来たようです。
 「いい子にしていないと・・・。」

 そしてついに鬼が現れたようです。

 鬼は退治されたのか、
 お菓子はもらったのか、
 その話の前に、鬼が本物かどうか、子供同士で喧嘩になってしまいました。

 長男は自慢げに帰って説明するつもりでいたようです。

 五木寛之さんと鎌田東二さんの著書「霊の発見」で鬼について書かれています。鬼は実際にいて、人間よりも大きいそうです。見える人もたまにいるようですね。鎌田さんのように見える人には当たり前で、誰もが見えると思っていたそうです。

 本当に鬼がいるとしたら、悪役でかわいそうであります。鬼にとっての鬼は人間になるでしょう。
 鬼も内、福も内。これで安泰であります。

2月3日(火)  「涙目、美女のお膝で寝る」

 日曜日の森町マラソンの疲れが出ています。風邪でも引いてないのに、涙目でうるうるしています。これって、内臓とかの体の内部が痛んでいるのに、直接訴えることができないから、涙目でわかってくれと症状を出しているのでしょう。

 ふと、帰りの電車内のことを思い出しました。

 電車内は温かいです。風呂上りの疲れた体は、もうヘロヘロでウトウト状態。車内アナウンスも聞こえやしない。ゆら〜り、ゆら〜り、前進と停車を繰り返すリズムが深い眠りへといざないます。

 目をつぶりますと、もう全然動けません。右側に座るの女性の会話が聞こえてきます。どうやら親戚のことを話しているようです。それがまた、私にははっきりと大きな声で、一句一句わかるように聞こえてくるのです。電車は私を気持ちよくさせるように進みました。

 あっ!と私が我に返りますと、私の右に座る女性も、えっ!とびっくりしました。私はどうやら、彼女の膝の上でうたた寝してしまったようでした。だから会話が耳元に聞こえてきたのですね。

 私の右側の女性はそのまた右側の女性にうながされるように、私から遠ざかってしまいました。色白のとてもきれいな美女。私はすいませんと答えたかったのですが、あまりのきれいさにうっとりしてしまい、沈黙するほかはありませんでした。

 電車内のぽかぽかさ。美女の膝に子守唄のようなお話。きっと私の背中をトントンってやってくれていたのかな。子供を寝かすように。そんな都合のよいことばかり妄想していたら、・・・。

 私の左側に座っている女性が、私から遠ざかりたいように、もう1つ左に移動しました。しかもおばあちゃんですよ。

 おばあちゃんに言いたい!
 それじゃあ、俺の立場ってもんがないじゃん。車内には立っている人もたくさんいるのに、誰も俺の横に座らないじゃん。

2月3日(火)  「恵方巻」

 2月3日は節分。豆も食べるけど、この頃はこれも。恵方巻でありますよねえ。

 静岡市葵区田町にある寿し幸本店さんのがこれ。

 普通とアナゴ入りがありますが、これは普通であります。

 静岡市駿河区曲金にあるお久ださんのがこれ。

 今日のお昼は2店の恵方巻丸かぶり寿しをこのように手にして、3本食べました。その記念として、鏡の前で自分で自分の写真を撮りました。ご馳走様でした。

2月3日(火)  「麻生総理のサイン」

 麻生太郎総理大臣のサインであります。國酒と書かれています。

 これは党派を越えて、首相・総理大臣になった方からサインをもらう。総理はサインをしなければならない関係が酒業界とあります。

 相撲も國技として、総理大臣盃が優勝力士に贈られます。日本酒も國酒としての扱いを受けているわけです。

 これは私の想像ですが、日清日露は酒税で戦ったなどとも言われます。この頃の国税の1/3が酒税でまかなわされていました。酒税は製造者が納める形式になっています。当時は政党や政治家さんらに対して、強い存在だったのでしょう。多額の税金を納める日本酒は國酒として扱われるようになったのではないでしょうか。

 よく、こういうことも聞かれます。「焼酎は國酒ではないのか?」「日本酒は焼酎も含まれないのか?」

 私の個人的な考えですが、焼酎も含まれるのだけれど、歴史が浅い。蒸留することは、イラクのバサロで5,000年前くらいからはじまっていました。金属類や薬など作っていたのでしょう。蒸留技術が日本に伝わったのは16世紀。各地で焼酎がお目見えしたのは江戸時代です。

 しかも全国的に造っているわけではないです。そこら辺ですかねえ。清酒も焼酎もありがたい國酒ですね。

2月2日(月)  「三千櫻純米袋吊無濾過生原酒が着た」

 岐阜の三千櫻純米袋吊り入荷しました。

 三千櫻さんからは、お電話をいただき、これまでにサンプルとして純米・純米生・純吟を送っていただきました。

 このブログや日記に私の感想を率直に記したのでありました。それを三千櫻さんがご覧になり、丸河屋は純米の袋吊生原酒からはじめましょう、となりました。三千櫻さんご本人様からの印象から、かなりの自信作のようであります。

 期待できますね。丸河屋のサイトの方にページを作ります。

 一刻も早くきき酒したいところでありますが、口に入れて、飲まずに吐き出しても、舌下吸収の心配があります。

 今夜にもきき酒して御報告申し上げます。お楽しみに!

2月2日(月)  「世界料理サミットチケット」

 2月9日から11日の三日間、世界料理サミットが東京で開催されます。

 チケットが贈られて来ました。ご招待であります。買えば2万円もするそうです。


 私には静岡のリトルステップファクトリーのようにディズニーランドからのご招待はありませんが、職業上、飲食界からは招待される身であります。ありがたいことです。

 『世界料理サミット2009』は、国内外のトップシェフによる料理のデモンストレーション、パネルディスカッション、ワークショップ等を通して料理人による料理文化の国際交流を図るものです。

  期日:2009年2月9日(月)〜11日(水)  会場:東京国際フォーラム(東京都千代田区)

 参加シェフはジョエル・ロブション、ピエール・ガニェール、ジャック・ピュイゼ、ブルーノ・メテール、エルベ・ティス(フランス)、フェラン・アドリア、ファン・マリ・アルサック、アンドーニ・ルイス・アドュリス、(スペイン)をはじめ、イタリア、イギリス、アメリカ、オーストラリア、日本、中国からのトップシェフ。

 2月11日10時から味覚の権威、ジャック・ピュイゼ教授の講演があります。食育が叫ばれる昨今、その先駆者で、なおかつ世界各地での味覚教育の経験豊かな教授が味覚の真髄を解き明かします。

 試飲会場では2009年度のバリュー・ボルドーがお披露目されます。併設の展示ブースではボルドーワイン委員会による‘バリュー・ボルドー2009’全100本の試飲、及びミニセミナーが行われます。バリューボルドーとは、現在国内で流通している全ボルドーワインを対象とし小売価格が1,000円〜3,500円のワインを、日本のワイン界を代表する10名のブラインドテイスティングにより採点、合計点数の高い上位のワインを選出したものです。様々な料理との相性も抜群、デイリーに楽しんで頂けるボルドーワインです。ミニ・セミナー講師には、ブラインド選考を行ったテイスターの方の予定がされております。

 行って帰ってきましたら、また御報告しますね。

2月1日(日)  「森町マラソン出走」

 遠州森町の森町マラソンに出走してまいりました。

 1月は久しぶりに、13回も走れました。大会にエントリーすると、やる気が出ます。

 月間走行距離は122.3キロ。特別多くもないですが、私にとっては久しぶりでありました。

 4時起床。5時にはエボ鯛を焼いて、腹ごしらえ。お茶を飲むとオシッコに行きたくなりますから、お湯を飲みます。

 6時に自転車で駅に向かいました。

 6時23分の東海道線に乗り掛川へ。

 日曜日の朝早い電車内はがらがらです。

 掛川駅から7時16分発の天竜浜名湖鉄道線へ乗り換え、遠州森駅に着いたのが7時41分。

 単線って赴きがありますね。

 エントリーは8時30分まで。スタートは10時ですから、まあまあ丁度いい具合。

 9時30分までウォーミングアップして、列に着きました。森町の中学生・高校生がたくさん並んでいます。磐田農業校、磐田南校の生徒さんらも多かったです。

 5キロは学生らが多いのはいつものこと。彼らにスタート前の先頭集団を譲るのが大人たち。

 いざスタート。

 並んでいたおかげで数秒のロス。
 団子状態の中から抜け出しで、1キロが4分と17秒。
 おやおや、以前だったら、3分20秒でしたが、現状ではこれで上出来。

 中間点で10分24秒。
 5キロでは20分切れないことが、この段階で判明。

 結局、21分6秒でありました。

 スタートのロスタイムが6秒くらいはありましたから、だいたい21分だったことになります。コースは違いますが、11月の井川もみじマラソンのときよりも、1分30秒くらいは縮めました。

 予想と希望では、20分30秒ではきたかったですがね。40歳代男性では17位でした。46人中らしいです。

 参加者は森町保健福祉センターでの入浴が無料ですから、ご好意にあずからせてもらいました。

 走り終わった後の一風呂はたまんないです。一杯もいいですが、動けなくなりますから、それはなし。

 帰りは遠州森よりも1つ掛川側にある戸綿から乗車しました。無人駅であります。

 時間通りに電車がやってきました。

 1号車だけのワンマンであります。

 森町マラソンとともに、浜名湖天竜線に乗る目的も達成できました。

 このような道が続きます。


日記 / 丸河屋酒店