丸河屋 河原崎吉博の2009年12月の日記です。
こんな私ですがよろしくお願いします。

12月26日(土)  「三千櫻の新しい試み」

 新酒のサンプルが送られてきました。2本です。両方とも純米酒なのですが、1つは直汲と書かれていています。これはしぼって出てきたお酒を直接汲んだという意味でしょう。まずはこちらから味見してみました。

 720mlのなのにスクリュー式の栓ではありません。王冠です。それも1.8Lと同じ。へえ、変わっているものだなあとあけてみたその瞬間。シュポッと音がしました。びっくりしました。ガスが入っていたのです。しぼったばかりで、まだ瓶内でちょっとだけ醗酵しているのでしょうか。

 この炭酸がはじけることはフレッシュ感をいっそうフレッシュにしてくれます。はっきり申し上げて、滅茶苦茶美味しいですよ。720mlまるごと飲んでしまいそう。でも待てよ!これをお客さんに飲んでもらおう。飲食店へ持っていこうかと思います。

 帰りがけに丸河屋にお越しになる方への試飲はNGと業界でもしています。舌下吸収もあるし、無理なのが残念でもありますが。

12月23日(水)  「新酒が入って来る」

 日記の更新もここ一週間はしていませんでした。いけないですねえ。その間には新酒も入荷しています。静岡市の君盃の初しぼり萩錦の安倍川の恵みです。

 いずれも本醸造の生原酒で、しぼった後に加水調整や火入れ殺菌を行なっていません。初々しい、生々しい、いつまでもこうありたいなあと思わせてくれる香り高い生酒です。

 君盃の初しぼりは香りの高さから来る甘さと加水調整してしないアルコールからくる辛さが共存しているおもしろい1本であります。

 一方の萩錦の安倍川の恵みはフルーテイーな香りが高すぎるくらいのフルーティーな1本です。

 両方に共通しているのは、静岡市の水の柔らかさ。自分が住んでいて、毎日飲んでいる水がどんなタイプかは、わかりにくいですが、お酒同士を比べてみますとすぐにわかります。水同士は比べようもないですから、お酒同士になるわけですが。

 君盃の水も萩錦の水もかなりいいのではと思います。いやいや、そんな事を言えば蔵元に叱られそうです。水・・・お酒がかなりいいです。

12月13日(日)  「父の三回忌」

 本日は父の三回忌をいたしました。お寺に行きお経を読んでもらい、お墓にお線香をたいて合掌礼拝。我が家のお墓には4人の御先祖さんが入っています。これまで法事も何十回もやってきました。

 父の死から法事についても感じ方が変わってきました。子供達を見る度に、いずれは私も死に、この子達のお世話になるのだなあ。急にあの世とこの世が近くなったようです。

 法事をすると、親戚が集まり、がやがやと世間話しをします。このような集まりも法事のある良さだと思いました。

 今日の私は自分のことながら成長を感じました。御住職がお経を読んでいる30分くらい派微動だにせず、正座して手を合わせていました。これも最近は結婚式などよりもお通夜やお葬式に出席する機会が増えたせいかなと思っています。毎朝の仏壇へのお線香も20年以上忘れずに続いています。

12月12日(土)  「忘年会はいくつある?」

 夜の飲食は真っ暗やみって感じ。昔のように飲み食いには出ないようになっているようですね。しかし、12月の第2土曜日となれば、忘年会に繰り出している方々も多いことでしょう。18時をまわり、今朝ワインを仕入れたけど、なくなりそうだからもってきてとか、市民文化会館に運んでよ〜、などなどの御注文もきました。

 さすがにこの時期は飲食店も忙しく、それに伴い酒販店も忙しいわけです。

 さて、あなたは今年忘年会には、何回くらい出席なさいますか?

 SBS学苑パルシェの日本酒の極め方講座の受講生たちも、本日静岡市葵区の某所にて忘年会を開いているようであります。乾杯などの写真が送られてきました。

12月11日(金)  「静岡県誉富士普及推進協議会設立」

 静岡県誉富士普及推進協議会が昨日2009年12月10日に設立されました。

 静岡新聞によりますと、

 県内で初めて育成されたオリジナル酒米「誉富士」の普及を目指すため、静岡県誉富士普及推進協議会が設立されたようです。生産から販売まで各分野が一体となり、誉富士を用いて醸造した地酒のPRや生産振興に取り組む。協議会は静岡県酒造組合、JA静岡経済連、静岡県などの代表者8人で構成。10日に静岡市内のホテルで開かれた設立総会には関係団体や静岡県内の蔵元などから約30人が出席。会長には静岡県酒造組合の土井清幌会長が就任し、誉富士のブランドを高めるたま産地育成や円滑な流通、販売推進に努めることなどを確認した。総会後は記念祝賀会も開かれ、親睦を深めた。

                      とあります。

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 静岡県誉富士普及推進協議会は8人で話し合いがスタートしたとなっています。さて、どんな事柄が具体的に話し合われたか、実際の数字なども言葉として出てきたのでしょうか?

 誉富士、そして誉富士を使ったお酒の今後はどういう存在価値になるのか?
 もっともっと誉富士を作ってお酒も造っていくのか?
 農家や蔵元の生産者も増やしていくのか?

 大きくなればなるほど難しい面もでます。お酒を飲んでも、米の品種まではわかりません。それだけ特徴がないのが日本酒の原料です。そこにスポットを当てていき、どうするのか、どうなることを目標とするのか。そういった事柄は新聞には書いてはありませんでしたから、気になるところです。丸河屋酒店としては、今までの延長線上でいいかなと思っています。

 蔵元の要求数よりも少ない生産量が効いていると思います。少ない=大事にする の心理も働きましょう。少ないことで、本醸造でも吟醸造りにするしかないとの思惑もあります。

 誉富士についてもいいですが、誉富士を使ったお酒についても議論してほしいと願います。何しろ、私もこれまでの誉富士を使ったお酒が好きで飲んでいますから。。。。

12月10日(木)  「おたるの入賞ワインをえこひいきします」

 8月に国産ワインコンクールが開催され、おたるワインの鶴沼トラミナー2007が金賞を受賞しました。このワインは賞に入るとか入らないとかに関係なく、発売した直後に売り切れるほどの人気だそうです。熟成具合をみて、順次発売開始となりますが、今年は2007年がリリース。金賞受賞という追い風もあり、発売から一ヶ月後には完売してしまったと聞きました。

 私はたまたま予約をしてあり、6本だけ入荷させることができました。お酒の利益は2割しかありません。6本仕入れて自分で1本飲んだのでは、商売にもなりません。私もどうして飲んでみたいこのワインですが、諦めるしかないでしょう。

 おたるの鶴沼トラミナー2007は6本しかありませんので、えこひいきして販売することになりそうです。

12月9日(水)  「君盃さんが君盃のお酒を取りに来た」

 君盃さんから君盃のお酒を仕入れて売っています。ところが今日は逆に君盃さんが丸河屋に君盃のお酒を取りに来ました。

 どうしてでしょうか?

 君盃さんでのことです。お客さんから鬼ころしの注文が入ったが、在庫が蔵元にはなくなり、どこか持っている酒販店に当たってみた。そうなんです。丸河屋にあれば、ちょっと貸してねと持って行ったのでありました。

 生産量は予定販売量によって決められると思います。思ったよりも売れたしまったのでしょう。

 よかったですね。たまたま丸河屋に余裕があったので、万事はうまくいきました。

 でも、これって、もしかしたら、丸河屋ではそんなに売れていないことがわかってしまったかな?

 そうではなくって、君盃の鬼ころしを定番で置いてくれてある飲食店が2店あるので、常に在庫を持っているのです。

12月6日(日)  「浅間さん11分かかる」

 昨日は時間的にもおせおせで、神経を使いまくり、疲れきってしまいました。ストレスとしてためないようにも発散せねば。それには運動がよろしいでしょう。

 安倍川の土手を7キロちょいジョグしたあとは、浅間さんに向かいました。浅間神社と頂上の往復でかかった時間は、往路が6分15秒で復路が3分45秒の合計11分。この記録は特別な意味がなく、自分自身の指標のようなもの。1月末までには、往復で30秒以上縮めたいところです。

 お昼を食べて子供のリクエストに答えました。市民プールへ連れて行けと。1時間くらいプールに入っていました。私が水泳教室に通う静岡市葵区西ケ谷の市民プールです。水温は1゜上がって30゜。1゜の違いが大きいのはお酒といっしょかな。夏は賑わうプールですが、冬はがらんとしています。終わりの10分くらいは我々家族の貸しきり状態。走ったあとの筋肉のクーリングの効果もあるでしょう。

 帰宅したら、眠いのなんのって。夕食前にバッタンしてしまいました。血圧は疲れを表わしていて、上が100〜110で下が60〜70でした。

12月5日(土)  「第4回静岡県純米酒鑑評会結果」

 本日第4回静岡県純米酒鑑評会を開催いたしました。結果だけを報告しましょう。

第一位 杉錦・志太泉
第三位 君盃・萩錦
第五位 金明・花の舞・正雪
第八位 英君・伊豆海・初亀・白糸

 詳細はまた後ほど。

12月4日(金)  「第4回静岡県純米酒鑑評会をひかえて」

 明日はいよいよ第4回静岡県純米酒鑑評会を実施します。場所は静岡駅ビルにありますSBS学苑パルシェ。一日前の今日も申込者がいらっしゃいました。今回はすべての方が御入金いただいているとのことで、ドタキャンはなし。

 申し込みはしたものの、入金せずに当日持ってきますと約束したにもかかわらずドタキャンされる方がたまにいます。その場合は、私が泣くことになっています。

 明日のおつまみはすでに決まっていてオーダー済み。参加者には飲酒審査をしてもらいますから、おつまみを変えますと、審査にも影響が出るので、毎回同じおつまみにしています。

 お酒の飲用温度については、当日の天候により、数度変えることも頭に入れてあります。普段日常の中で市販酒を飲む想定の飲酒審査です。できるだけ、美味しい状態で飲酒審査してほしいと燗をつけます。

 明日の16時スタート。今年はどこの純米酒が第1位を取ることでしょう。私も楽しみでしかたありません。

12月3日(木)  「第29回全国きき酒選手権大会テレビ放映」

 第29回全国きき酒選手権大会は2009年10月30日に行われました。おかげさまで私の生徒さんが準優勝しました。私も行ってきました。

 この時の模様がテレビ放送されます。

 チャンネルはスカパーなどのJSPORTS。2009年12月5日、20日、26日です。

 五感の中でも「味覚」と「嗅覚」を駆使して、戦う「きき酒」。J SPORTSでは、古くから日本各地で行われている日本酒による「きき酒」を、改めて競技=スポーツとしての視点から、番組化し放送するそうです。

 放送のある12月5日はSBS学苑パルシェにおきまして、第四回静岡県純米酒鑑評会を開催します。準優勝した生徒さんも受講されます。メダルなどを持ってきてくれるそうです。

 全国きき酒選手権大会の主催者であります日本酒造組合中央会の方の話ですが、今年はスポーツ番組調での放送。いずれは世界きき酒選手権大会もできればいいなあとおっしゃっていました。

 日本酒が世界中に広まっていますから、第1回世界きき酒選手権大会もいつかできるのではないでしょうか。

12月2日(水)  「白隠正宗人気実力共に向上中」

 白隠正宗のお酒がなくなってしまっています。蔵元でも完売とのことで、私も新酒の出来上がりを待っている状況です。

 この御時世の中、どうして白隠正宗のお酒は売り切れているのか?

 やはり、人気が出てきていることと、その人気は美味しさに支えられていることが、第一に来るでありましょう。蔵元のキャラクターや、営業努力ももちろんそれなりにあるとは思いますが、お酒は飲み物ですからねえ。リピートする方が多いのと、注文が来やすい商品は飲食店でも切望されることでしょう。

 白隠正宗は人気のスパイラルに乗っているのかもしれません。

 丸河屋でも「白隠正宗純米」「白隠正宗特別純米」「白隠正宗にごり酒」と定番を扱っていますが、すべて売り切れ中です。こんなことは今までありませんでした。

 お待ちいただくことになって申し訳ないですし、酒販店の売上にも影響しますから、ある意味困ったものです。しかし、うれしい悲鳴でもあります。

12月1日(火)  「日本酒の極め方第38回@チーズと酒類の相性研究2」

静岡駅ビルにありますSBS学苑パルシェにおきまして、日本酒の極め方講座を開講しました。今回のテーマはお酒とお料理の相性であり、選んだのはチーズ。対するお酒は日本酒とワインでありました。

「チーズと酒類の相性」

日本酒の極め方では第三期にもチーズとの相性をみました。この時には日本酒9種類をブラインドで数種類のチーズとあわせました。その結果として、3つのお酒のタイプがチーズにはあるのではとしました。そして、それらとワインとではどちらがチーズにあうのか、次回やってみると結びました。

今回はその延長であり、前回チーズと相性のよかった3つのお酒を中心にそろえ、チーズは前回と同じものと新たにコンテをプラスしてみました。

お酒です。

本醸造 南部美人生貯蔵
純米 杉錦きもと特別純米
純米 高砂山廃純米生原酒
樽酒 富士錦純米樽酒
にごり酒 国盛
シャルドネ ジェイコブズクリーク
カベルネ  ジェイコブズクリーク

 

チーズです。

プロセス、カマンベール、クリーム、ミモレット、ゴルゴンゾラ、コンテ

お酒7酒類とチーズ6種類の合計42通りの相性研究であります。

受講者のテーブルにはお酒類とチーズがおいてあります。
 
チーズとお酒の相性診断結果はこうなりました。

単純にチーズとの相性の良いお酒の順です。

1.国盛 にごり酒
2.杉錦 きもと特別純米
3.南部美人 本醸造
4.高砂 山廃純米生原酒
5.白ワイン ジェイコブズシャルドネ
6.赤ワイン ジェイコブズカベルネ
7.富士錦 純米樽酒

ここでは単純な結果だけをお知らせします。

一般的な日本酒は一般的な赤白ワイによりもチーズとの相性は良い!

今回は質問もビシバシいただきました。

お酒とお料理の相性研究っていいもんですね。来期も取り入れていきますから。


日記 / 丸河屋酒店