☆☆☆″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″★★★
”酒縁に感謝 ” 静岡 丸河屋 「ただいま」NO.80 2002/1/30
こんにちはっ! 丸河屋の河原崎吉博です。
血と苦労と汗と涙のほかに、私が差し上げられるものはありません。
BY ウィンストン・チャーチル
美味しいお酒と楽しい一時の他に、私が差し上げられるものはありません。
BY 酒屋
酒の数ほど物語があり、盃の数ほど人生がある。 BY 吉博
さあ、今日もそんなお酒を紹介します。
″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″
◆今回の内容
■A.担当者近況
■B.新入荷の清酒 「蔵の恵」
■C.小町のこの一本 「七田」
■D.新入荷の焼酎 「萬屋次兵衛25゜」
■E.酒屋コラム 「一本の喜び」
===================================================================
■A.担当者近況
ここ静岡も昨日の29日は風花が雪のように舞いました。これが毎日
だったら商売もお手上げですよ。暖かな静岡で暮らす静岡人はこのく
らいの寒さでも、外に出て飲みに行けませんから。=注文が減る。
雪国の人の苦労がちょっぴりわかるような気がしました。
今年はインフルエンザも猛烈に日本列島を襲っています。うちの子
が通う保育園でも入院する園児も出たようです。この子もまだ1才。
自分の子ではないですが、わが子のように心配です。
みなさんはどうですか?
お変わりありませんか?
自分はぎりぎりのところで踏とどまり大丈夫な体調です。しかし、
この冬が過ぎれば、花粉症が待っていますから鼻も安らぐ余裕があり
ません。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
変わってお酒についてですが、静岡県内のある蔵に顔を出しました。
いい香りが立ちこめ、新酒が毎日のようにできています。蔵に前からお
願いしてあることがありまして、それができたということでお邪魔した
わけです。お願いしたのは、特別酒。それも斗瓶囲いです。このお酒
については、早ければ、明日かあさってあたりにホームページで紹介し
ますのでそちらから御覧ください。
とにかく、今年も新酒が入って来ていますが、どれも納得の美味しさ。
商売人がこんな風に言っても、信憑性はないのですが、ほんと、うれし
い毎日を送っています。美味しさに比例して注文数も好調。昨年の倍
以上は売っています。なにしろホームページを開設してもうすぐ5年目
に入るのですから、ちょっとは結果を出さなければ酒屋をやめなければ
なりません。酒屋をやめたら、単なる飲兵衛。特技も何にもありません。
いや、お酒を飲むのが特技?
そんなことはないですが、お酒の楽しみ方の講座を担当しています。
静岡駅ビル内にありますSBS学苑というカルチャーセンターでです。
今月は燗酒をテーマにして、おでんを突きながら4酒飲みました。
びっくりしましたよ。燗酒は予想以上に受けませんでした。半数以上の
方が???という顔をして困っているようでした。聞けば普段全く燗酒
を飲まないとのこと。酒屋としての責任を感じてしまいました。美味し
いお酒をすすめるだけで、美味しく飲むための方法を伝えていない。
ホームページでもそうですね。紹介するお酒はすべて飲んでいますが、
こうして飲むといいよ、とは紹介していません。スローライフに向かう
時代、燗酒はきっと再認識されはずです。
みなさん、お酒を注文する時には何て言いますか?
「何か辛口を」「ワインのようなフルーティーなものを」
これからはこうしましょう。
「ぬる燗で美味しいのを」「人肌燗でねぎトロに合うのを」
どうです、お洒落でしょ。 んなわけないかなあ。
清酒鑑評会でも冷やで審査するし・・・。
でも鑑評会が始まった明治の後期は、最終審査に限って燗をつけていた
ようです。どうです、納得しましたか。自分なんか「ふぐひれ酒」も好
きだし、カニの甲羅に熱燗を入れて飲むのもすごく美味しいと思うのだ
けれどなあ。
最近ぬる燗に目覚めた、私し河原崎吉博はここにいます。
http://www.marukawaya.com/
==================================================================
■B.新入荷の清酒
●「高砂 蔵の恵」●
http://www.marukawaya.com/takasago/product.html#kuranomegumi
静岡県は富士宮市にあります、富士高砂酒造から、純米あらばしりの
蔵の恵がやってきました。このお酒は昨年もよくて、厳選別格必飲酒に
したほどです。昨年のは、一口飲んだだけで、ぐっと唸るようなお酒で
した。今年もそんな感じだと思って口をつけたのですが、想像とはちょ
っぴり違っていました。
正直言って、困りました。もしかしたら昨年よりもいいではないか?
そうなんです。すごくいいのですよ。これさえあればボブザップにも
勝てそうです。体力ではかなわないけれど、この蔵の恵を一口飲ませれ
ば、たちまち勝てると思います。嬉し泣きするでしょう、こっちのもの
です。
いやあ、飲める飲める。美味しすぎるってことあるのですね。普段純
米とか本醸造とか生だの火入れだのとか、思い考えている頭の中の回路
がぶっとぴました。いやあ困ったもんです。このクラスでは群を抜いて
いると思います。
蔵の恵を自宅で飲んだのは、1月19日でした。
この日までに飲んだ今年の新酒の中で一番はどれ?
答えは、もちろん「蔵の恵」 ファイナルアンサー
価格 720ml \1,100 / 1.8L \2,200
原料 米・米麹 麹米(五百万石)、掛米(山田錦)
精米歩合 60%
アルコール度 17.5%
日本酒度 +6
酸度 1.65
===================================================================
■C.小町のこの一本 「七田 2003」
こんにちは。小町です。
TV報道によると、今年は、インフルエンザウイルスが猛威をふるい、
発症例は、例年の10倍だとか・・・・。治療の抗ウイルス剤も品薄に
なっているようですね。我家では、父と私、私の長女が予防接種をして
います。それでも、油断禁物あと一ヶ月は注意しなくてはなりませんね。
インフルエンザが話題になっているかと思うと、そろそろ花粉症も。。
こちらも今年はすごいみたいに言われています。ゆううつです。
こんな季節ですが、日本酒の世界では、‘しぼりたて‘の季節。
デパートのお酒コーナーなどで、試飲会をやっていたり、蔵元を囲んで
の試飲会を企画している蔵もあるようですね。
当店も12月上旬から各銘柄のしぼりたてが、顔をそろえています。
燗酒を飲みたいと思う日以外は、私も毎日のようにいろいろなしぼりた
てを味わっています。
そんな中、昨晩やっと・やっと口にできたしぼりたてがあります。
待ちに待った再会。それは、「七田 純米・無濾過生原酒」です。
試飲酒が2つ佐賀から届いたのです。
自称・丸河屋七田営業担当、他称・七田愛飲家の小町には、遅すぎた
再会でした。
まずいただいたのは、「七田 純米・無濾過生原酒」。
お久しぶり!っていう感じでワクワク・ドキドキしながら口にしまし
た。重厚でトロッとしているのに後味はスッキリさわやか。しぼりたて
特有のツンとくる香りは全くない。ほのかなあまい香り。正統派なのに
気取りがない。でも輝いているのです。1杯目はおいしいけど、4杯目
5杯目はもっとおいしい。ご自宅で鍋料理にピッタリですよ。
続いて試飲したのは、「七田 純米吟醸・無濾過生原酒」。
純米酒があれだけおいしいので、おおいに期待できましたが・・・。
やっぱり期待どうり。ほのかで品のいい吟醸香とキリリとした旨さ。純米
酒のようなとろみはなくて、サラッとしています。ホントおいしいです。
大人の女性向きと言ってもよいでしょうか。
こんなお酒、家で飲んだらもったいないかな。
いいえ、こういう上質のお酒ほど家で気のおけない人と大切なひと時に
飲みたいものです。お刺身とおいしいわさびなんていいですね。
思わず無言になってしまうかもしれませんが、それもまたよいですね。
今年も大好きな「七田」は完成度高く仕上がっています。
「純米おりがらみ」も含めて2月中旬入荷予定です。
==================================================================
■D.新入荷の焼酎
焼酎ブームが醒めやみません。いやそれどころか、一部は更に火が付い
てしまったものもあります。ブームで売れていていいのですが、日本酒の
吟醸ブームの様相を呈している気もしますので、安心できません。今まで
素直に入荷してきたものが、ある時雜紙に載り、世間に騒がれ、入荷が滞
るということが、実際に起きてきました。プレミアム販売や抱合せ販売を
しない当店としては、一歩足を引きたい、そんな情勢です。しかしながら
謙虚に地道に造っている焼酎蔵もあるのも事実。今日御紹介する、この松
下酒造もそんな足が地についた蔵元です。当店で一番売れている焼酎「萬
屋次兵衛」の25゜版が入荷しています。
●「萬屋次兵衛 25゜ 1.8L」●
一番人気の萬屋次兵衛は、アルコール度40゜の原酒です。蒸留して出て
きた原酒をそのまま木の樽に入れて寝かします。現在在庫としてあるのは
1978年生ですから、もう25年目に入ったというわけです。
一方、25゜の1.8Lは通年でありません。12月にある程度瓶詰めして、そ
れが終われば、その年は造りません。もったいない話ですが、そんな数を
追わないところがいいですね。
この25゜の萬屋次兵衛は、原酒のとは丸っきり違います。木の樽に入れ
るのではなく、かめに入れて貯蔵します。だいたい2年から3年くらい熟成
したものを、瓶詰めするようです。アルコール度が全然違いますから、一
口飲めばすぐわかります。
私も飲みたいです。そうなんです。まだ飲んでいないのです。
おかしいなあ、どうしてでしょう。
それは、今回の当店入手数は、たったの18本。
次回の入手までには、後1年近くありますので、私の分はないのです。
ということで、味わいに関しての感想などはないのですが、萬屋次兵衛
の25゜を紹介せずにはいられません。誰か私の変わりに飲んでいただき、
感想を送っていただければ幸いです。自分で飲んだ気にさせてください。
価格は、1.8Lで\2,000 安いでしょ。
ちなみに原酒は、720mlで\3,333となります。
====================================================================
■E.酒屋コラム 第2巻 「1本の喜び」
酒屋は昔は儲かったようです。蔵から樽で仕入れて、水で薄めてお客
さんに渡していたわけですから、儲かるはずです。これは昭和30年代前
の話でいまは違います。酒屋さんには打栓器があった、そのことが物語
っています。残念ながら当店は、その美味しい時期の後に創業したよう
です。戦後の統制経済が過ぎ去り、酒販売の免許も有名無実化した平成
の現代、酒屋は普通は儲かりません。私など専従者給与でお小遣いも少
々、自家用車も買えませんから、普通のサラリーマンさんの方が裕福と
思います。
酒屋をやめて他の職業にでも転業しようか、はたまた、どこかの会社
に勤めようかと家族のことを考えると迷うときもあります。お父さん、
どうして酒屋なの?どうして儲からない商売をしているの?と子供に聞
かれれば切ないものです。
ではどうして酒屋を続けているのでしょう。ずばり自分の原点みたい
ものは、「1本の喜び」から始まります。たくさん売ることを目標としな
い。この1本のお酒に詰ったすべてを御客様に伝える。それができる喜び。
お客様に満足していただくのは、大変なことです。価格、味的な内容、
銘柄の知名度などのいろんな要素がかみ合って御満足していただくという
のですから、酒屋の思っている提案とかおすすめと比べますと、幅が広い
のではないでしょうか。
まずは1本が売れるまで
知り合いの紹介、試飲会での出会い、メール交換からの始まりといろん
な御縁で蔵元と知り合います。ここで知り合いになったからといってすぐ
に取引を開始するわけではございません。これは蔵元も酒屋である当店も
同じことなのですが、お互いの考え方を理解し、これから先、取引という
商売を通して、いっしよに生きていこうという段階までいってから取引が
始まります。もちろんお酒の内容も言うべきことは言いますし、最も重要
であることは変わりません。雑誌で話題になっているから、世間では評判
のようだから、御客様の問い合わせが多いから。このような理由で取引を
して販売すれば、売れるでしょう。いわゆる幻のお酒となるかもしれませ
んし。しかし、量やお金を追い掛ける気はさらさらないものですから、こ
れから先も、まずは1本の喜びからを続けていきます。1本に、いや1杯の
グラスに蔵元や酒屋の思い入れが凝縮されています。そんなお酒を売るこ
と以外に飲むこともできるのですから、喜びもひとしおです。
====================================================================
後書き
今年に入って、七田の社長の弟さんの同級生の方から御注文をいただき
ました。また、南部美人の専務さんの同級生の方からも御注文をいただき
ました。こういうことって、今まで予想もつかないことです。インターネ
ットがあったから、御縁があり、お買い上げいただいたということだと思
います。醍醐味ですね。ネット通販に懐疑的、否定的な方もいるわけです
が、やってみなければわからないのが人生。私は1999年の2月から始め、
最初の頃はまったく売れませんでしたが、今ではやってよかったと思って
います。5年目を向かえるに当たり、これまで以上に人と人とを大事にした
いなあと思います。
====================================================================
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
貴重なお時間をすいませんでした。
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
発行しています。 (http://www.mag2.com)
次回は2月15日に発行いたします。
登録・解除・アドレス変更は、以下からどうぞ。
http://www.mag2.com/m/0000017680.htm
http://www.mag2.co.jp/m/0000017680.htm
静岡 丸河屋 http://www.marukawaya.com
担当 河原崎吉博 webmaster@marukawaya.com
☆☆☆″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″★★★
←前号 次号→ メールマガジンコーナー 日本酒専門店丸河屋トップ