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 ”酒縁に感謝  ” 静岡 丸河屋 「ただいま」NO.58 2002/2/28
 
        こんにちは、丸河屋の河原崎です。
      前号ではこの部分を書き忘れてしまいました。
     あわてて仕上げているのが、ばれてしまいますね。
        今回は4日かけて書きあげました。
   その割にはたいしたことがない? と聞こえてきそうです。
  こんなメルマガでも8時間は費やしています。わかってください。
 
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◆今回の内容
■A.酔いどれ伯爵一家のひとこま ----- < 今年の大吟醸 > -----
■B.厳選別格必飲酒 認定第4号 「天法 純米吟醸無濾過生」
■C.本格焼酎 「芋焼酎 千秀」
■D.日本酒のイベント 「静岡県新酒鑑評会」
 
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■A.酔いどれ伯爵一家のひとこま ----- < 今年の大吟醸 > -----
 
伯爵「もうすぐ3月、蔵では仕込みを終えたところが多いようだよ。」
  「吟醸の造りが終わってやっと蔵人達はリラックスできるってわけだ。」
 
夫人「だからこの間の宴会は珍しく、みんなで飲んで騒いだわけなのね。」
  「酒造りをしている顔と飲んで歌っている顔、ずいぶん違ったわよ。」
  「機嫌良く飲んでいたところを見ると、今年のお酒もうまくできたんで
   しょうねえ。」
 
伯爵「11月からほとんど休まず、酒一筋だから精神的にもさぞかし疲れる
   だろう。そこへもってきて仕込みが終わり、お酒が入ればもう天国。
   風船のように丸く顔を赤らめて、にこにこするのも当然。」
 
  「でも僕は個人的には、今年の大吟醸、気になっているのだよ。」
  
夫人「何か不満な点でもあるみたいねえ。」
 
伯爵「昨年からの傾向なんだけど、甘味が多く感じるのだよ。香りは華やか
   過ぎるほどの華やかさ、これはいいのだけれど。」
 
夫人「どういうわけでそうなっているのかしら。」
 
伯爵「多分酵母じゃないかと思うんだ。大吟醸などは鑑評会に出品するから
   賞を取りやすい方向へと品質が流れていく。つまり賞を取りやすい
   酵母を選択するわけなんだ。」
 
夫人「ということは、蔵が香りが立って甘くなる酵母を選んで使っているっ
   てわけ?」
 
伯爵「いやいや、結果的にそうなるのだと思うよ。香りが立ちやすく、アル
   コールが早くできやすい、だから辛口に切れていかない。」
 
夫人「何だかよくわからないけど、造り手の技術の前にまず酵母競争あり
   きね。どんなふうに造っても香りも味もよくなる酵母があればいい
   のに。」
 
伯爵「うん、どうかなあ、そんな単純な話じゃないみたいだよ。」
 
 
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 私が実際にここのところ感じている感想です。(生意気ですいません)
 
 香りが出やすい酵母は、香りを立たせようとしなくても出るので、麹造り
やその他の作業で多少の不具合があっても、香りに関してはカバーしてしま
う。しかし、味に関してはそうはいかない。香りが出にくい酵母を使って香
りを出すような努力をしないとそれなりの味にはなりにくい。油断からミス
につながり、しいては製造技術を落とす可能性がある。
 
 上の会話にも出てくる、製造上多少のミスがあっても香りも出て、味も
申し分ない。こんな酵母があったらいいのでしょうが、私は首を縦には振れ
ません。お酒は麹が命、一口含んで麹の舌鼓を感じるお酒、私は忘れてほし
くはありません。
 
 静岡県の新酒鑑評会や、全国新酒鑑評会で入賞しているお酒の日本酒度
を調べてみますと、甘口へと変化しています。昨年の入賞酒の平均値と5年
くらい前の平均値では、3ポイントの違いがあります。甘口ではなくて、
味口や旨口と変化しているという考え方もありますが、いずれにしても
気になるところです。
 
 ちょっとマニア的になってしまったようですが、私個人的には何でもOK!
の飲兵衛ですので、むずかしい奴と誤解しないで下さいね。
 
 
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■B.厳選別格必飲酒 認定第4号 「天法 純米吟醸無濾過生」
 
 むずかしい話はさておき、またまた美味しすぎるお酒、入荷しました。
2月6日に到着しましたが、紹介が遅れてしまいました。このお酒、実は
私も待っていたこともあり、着いた日に早速飲んでしまいました。
 
 天法を販売していて想うことがあります。何かのきっかけで天法のどれか
のお酒を飲まれた御客様は、必ずと言ってもよいほど、他の天法も飲まれ
ます。例えば、特別本醸造を買われた御客様は、春にはしぼりたてを御注文
され、秋にはひやおろし飲まれるといった具合です。
 
 このように何か1本を飲み、その他まで飲まれるということになるのには、
相当な知名度か品質が必要です。このレベルになるまで蔵元や我々酒販店は
ともに銘柄を育てているわけですが、数ある日本酒銘柄の中でも1割くらい
ではないでしょうか。当店でも天法のような蔵を取り扱っていることは名誉
と思いますし、何よりちゃんと評価していただける御客様には感謝、あり
がたいことです。
 
 この天法が自他ともに認める一番の人気酒が純米吟醸です。我々酒販店
から、人気の純米吟醸を無濾過生のままで、発売してほしいという、強い
リクエストがありました。今年はその声に答えるため、瀬川杜氏が純米吟醸
で一番自信のあるタンクを1本選び、無濾過生のまま瓶詰めしてくれました。
 
 天法のお酒はどちらかと言うと硬派っぽいと、私は思っていますが、この
お酒はひと味違いました。香りと味から来る印象は、桜や梅、春そのもの。
背筋が1本しっかりしている紳士が春になり、衣替えをしました。
 
 このお酒は入荷数も多くありません。天法のファンの方にはどうしても
飲んでほしいと思います。精米歩合48%の山田錦から造られたこの純吟、
杜氏をはじめとした蔵の真心を感じずにはいられません。
 
 720ml   \1,600  1.8L   \3,000
 
 
 このお酒はホームページの新着コーナーにあります。
http://www.marukawaya.com/new.html
 
 御注文は直接こちらからいけます。
http://www.marukawaya.com/order.html
 
 この他、新着のコーナーには、高砂の「蔵の恵」と開運の「伝」がアップ
してあります。私も実際に飲んでいる写真付きで御案内しています。
 
 
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■C.本格焼酎 「芋焼酎 千秀」   日當山醸造
 
 前回同蔵の「百秀」を紹介しました。今回は「千秀」です。そして次回は
「万秀」へと続きたいのですが、そのような商品はありません。
 
 この「千秀」は香りがほとんどありません。「百秀」でもあまり芋らしく
強く漂ってきませんでしたが、それよりもさらに少ないです。びっくりしま
した、芋焼酎の固定観念をまたも崩されました。ストレート、ロック、水割
り、お湯割り、お茶割りで飲んでみました。
 
 香りとは裏腹に味は個性的です。芋なのにオレンジのような柑橘系の味が
します。ストレート、ロック、水割りの冷たい温度ではすっきり感があるの
ですが、お湯割りにしますと柑橘系らしさが邪魔をしているようです。お茶
割りもおすすめできないと私は思いました。冷たい温度帯では「千秀」らし
さが発揮でき、温かな温度帯では「百秀」に軍配が上がるかなと思います。
柑橘系のスッキリした「千秀」、お湯割りで芋らしくふくらむ「百秀」、
日當山醸造はなかなかやるな、と思いました。
 
 焼酎のページは順番に作っています。以前御紹介した全芋焼酎「蘭」の
ページがようやくできましたので御覧下さい。
http://www.marukawaya.com/shochu/ran/ran.html
 
 「百秀」「千秀」も製作中ですので、できましたら御案内します。一人で
何もかもやっているものですから、スピーディーに事が進みません。
 
 
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■D.日本酒のイベント 「静岡県新酒鑑評会」
 
 静岡県では毎年春に新酒鑑評会が行われています。その鑑評会出品酒が
順位をつけられ一般公開されます。エントリーされるお酒は蔵元自慢の
大吟醸(一部吟醸)と純米大吟醸(一部純米吟醸)の約50点。会費無料と
なれば、もう参加するしかないですね。
 
 日時  3月26日 火曜日 午後1時から午後3時
 場所  ブケ東海静岡6F カトレア
     JR静岡駅北口徒歩2分 駅から地下道を利用
 会費  無料
 その他 参加者全員に利き酒グラス進呈
 問い合わせ 静岡県酒造組合 TEL  054-255-3082
 
 
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
貴重なお時間をすいませんでした。
 
3月1日には一段仕込みの話を河村伝兵衛先生と高砂酒造の山中社長から聞い
てきます。一段仕込みの第二部は次回お伝えします。
 
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発行しています。 (http://www.mag2.com)
次回は3月15日に発行いたします。
 
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担当 河原崎吉博    webmaster@marukawaya.com
 
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