☆☆☆″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″★★★ 静岡 丸河屋 飲食タイムズ 「ただいま」NO20. 2000/6/30 念願の伊勢新宮への御参り、ついに出来ました。 外宮と内宮、両方とも全部回りほっと一息、 その時気が付きました、社会の窓が空きっぱなし、 これでは神様に申し訳が、... 出直しです。 ″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″ ◆今回の内容 ■A.蔵元紹介 翁弁天 ■B.旅先で見つけたお酒 おかげさま ■C.marukawaya.com 更新内容 ■D.発泡清酒モニター総評 ====================================================================== ■A.蔵元紹介 翁弁天(おきなべんてん) 翁弁天は静岡県藤枝市にあります岡田酒造の銘柄です。 さて、この翁弁天、いったい何人の人が知っていますでしょうか? それほど地元でもマイナーな蔵です。しばらく休業したせいもありますが。 4年前、蔵元の次男である真也氏が蔵の伝統を守ろうと決意し、自らが 杜氏となり復活させました。南部や越後から蔵人を雇う余裕もありません ので、ほとんどの作業を自分一人で行い、手が足りない時は近所の人に 応援してもらっています。 造るお酒は典型的な静岡型で、それもそのはず、普通は杜氏に酒造りを 習いますが、彼の場合は静岡県工業技術センターの河村伝兵衛先生の指導 を受けたからです。使用酵母も静岡酵母だけにしています。 今年は大吟醸と純米酒の2つだけを造りました。生産量は合わせて10石 程度と思われます。 大吟醸は山田錦35%〜40%(精米歩合)を使い、コンテスト用に造りま す。→1本しか造りませんので当然ですね。よくテレビでも見ますように、 ストップウォッチを片手に丁寧に慎重に作業を進めていきます。 翁弁天の大吟醸の良さは、搾りの方法にあります。もろみはすべて袋に 入れられ、吊られます。袋からポトポト垂れる雫酒です。普通は手間がか かりますので、コンテスト分しか吊りません。しかし、翁弁天大吟醸は タンクの中のもろみは全部この方法で搾ります。 ある程度の時間この方法で搾りますが、このまま搾りきれるまで吊って いますと、最後の方は酸化してしまいますので昔ながらの槽(ふね)とい う機械に入れ搾り切ります。だいたい生産量の半数が袋吊斗瓶囲いで、 あとの半数が槽搾りのお酒になります。香り高く切れが良いのが袋吊斗瓶 囲いの方で、味がのっていて割安感のあるのが槽搾りの方です。 翁弁天の敷地内に御伽草子という居酒屋が2年前からオープンしました。 古い民家調の建物でメニューは一般的な居酒屋料理です。しかし日本酒は 抜群、なんと翁弁天大吟醸が正一合で数百円という安さ。このお店の姉妹 店がJR藤枝駅北口徒歩1分の所にありますので、藤枝に来た時には寄って みるのもいいですよ。万両という店で翁弁天杜氏の兄が経営しています。 もちろんこちらもお酒がお勧めです。 やっと入荷したラインナップです。ホームページにもアップします。 翁弁天 大吟醸袋吊斗瓶囲い 720ml ¥5,000 翁弁天 大吟醸槽搾り 720ml ¥2,600 翁弁天 純米酒 500ml ¥1,000 ====================================================================== ■B.旅先で見つけたお酒 おかげさま 6月20日に伊勢新宮に参拝してきました。地味な神社で古代風の伝統を 感じるすばらしいところでした。伊勢新宮は外宮と内宮があり、参拝者は まず外宮を御参りし、内宮へと移動します。内宮には門前町特有の商店街 があります。どの店も古い民芸調の建物で、雰囲気がよく、賑わっていま す。 この門前町の中程、赤福本店の筋向かえに「日本で一番小さな蔵元」と 書いてある看板を見つけました。職業柄こんな看板を見てしまったら、 もうどうしようもありません、にこにこしながら入ってしまいました。 玄関から製造蔵は見ることはできませんが、1階には板の間に座布団と テーブルがあり、旅人が足を止め、一杯飲み休憩するような役割の店で した。ここの蔵は「おかげさま」と「老緑」の2つのタイプのお酒があり、 それぞれコップ売りで飲ましています。私は純米酒である「おかげさま」 の方を飲みました。一合の利酒グラスで¥200くらいでした。穏やかな 香りで力のある味がし、歩き疲れた体には一杯で充分すぎるほどの量です。 私には、この「おかげさま」は飯米と酒造好適米の中間クラスの原料を 使った純米吟醸原酒と感じました。最後にちょっと癖を感じてしまいまし たが、少量を丁寧に造られているのがよくわかりました。隅に置かれたパン フレットには、蔵見学もどうぞと書いてあり、次回は秋から行うようです。 実際の造りも間近で見れるようです。 蔵元にもいろんな生き方があると思いますが、ここの蔵のように造って 飲ませる方法もひとつの道だと感心しました。センスよく清潔感があり、 町の中に溶け込んでいます。酒徒には忘れられない蔵、いや店でした。 蔵から見える風景も情緒的で旅人の気分にさせてくれます。筋向かえの 赤福本店の横には木の橋がかかり、江戸時代以前の風景がまだありました。 「おかげさま」の値段は忘れてしまいましたが、1.8Lで二千円代でし た。このお酒は是非現地に行き、飲んで欲しいと思います。名前がいいの で当店でも仕入れ、売ろうかと考えましたが、やはりここは遠慮すること にしました。酒自体の味を楽しむよりも、時間や場所を楽しむお酒でいて ほしいですね。今後の成長を期待しましょう。 ====================================================================== ■C.marukawaya.com 更新内容 前々回で登場した「開運」のページができました。社長が撮ってくれた 麹菌の顕微鏡写真もアップしましたよ。以下よりどうぞ御覧下さい。 http://www.marukawaya.com/kaiun/main.html ====================================================================== ■D.発泡清酒モニター総評 4回連続でモニターをお願いしてきました。「しゅらら」「爛漫生貯蔵」 「ゆきくら」「六舟」の4銘柄でしたね。モニターの皆さん、お疲れ様で した。じっくり飲み、しっかりした御意見ばかりいただき頭が下がります。 御意見・御感想ありがとうございました。 簡単に皆様の御意見を述べます。 「しゅらら」−−−まだまだ完成度が低く、買うまでにはちょっと? 「爛漫生貯蔵」−−価格的にはOK! コクとガスがもっとあればいいのに。 「ゆきくら」−−−味よし、価格よし、見た目よし、抜群の評価。 「六舟」−−−−−香りに対しての意見がまっ二つに分かれました。 評価は良好でした。 私の総評 「ゆきくら」は予想以上の評価でびっくりしました。やはり売れ筋に なりそうな感じがしています。300mlも2種追加発売するようで、蔵も 力を入れているのがわかります。「しゅらら」と「爛漫生貯蔵」は、 ただ単純に発泡清酒が飲みたい人にとってはいいのではと思います。 六舟は造り手のこだわりが感じられる商品までいっているのではないで しょうか。電話で蔵と話していましても、スタイルは変更しないような 対応で、経験を積んでいることがうかがえます。 皆さんガス圧に関しては、もっとあってもいいのでは?と言われます。 ビールやシャンパンと違い清酒は泡の脇上がりが持続しないため、圧力 が低く感じられているようです。この点では蔵に更なる研究をうながし ていかなければならないですね。 また、後日モニターを募集しますので、皆さんよろしくお願いします。 ====================================================================== 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。 貴重なお時間をすいませんでした。 次回は7月15日に発行します。 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して 発行しています。 (http://www.mag2.com) 登録・解除・アドレス変更は、 http://www.mag2.com/m/0000017680.htmからどうぞ。 静岡 丸河屋 http://www.marukawaya.com 担当 河原崎吉博 webmaster@marukawaya.com ☆☆☆″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″★★★ ←前号 次号→ メールマガジンコーナー 日本酒専門店丸河屋トップ