☆☆☆″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″★★★
 
    静岡 丸河屋 飲食タイムズ 「ただいま」NO10. 2000/1/30
 
     酒造シーズン最盛期、各蔵からいい香りが漂っていますね。
       今月は埼玉県の権田酒造にお邪魔してきました。
 
″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″
 
◆今回の内容
■A.蔵見学の御報告 埼玉県権田酒造
■B.権田酒造の商品
■C.しぼりたて新酒の紹介(後編)
  1.天法
  2.花垣
  3.登呂人の宴 
======================================================================
 
■A.蔵見学の御報告  埼玉県熊谷市権田酒造 1月23日 (日)
 
  前号で蔵見学者を募りました。6名様の希望者がありましたが、3名欠席
 者があり、私を含め4人で行って来ました。
  目的地である権田酒造へは、東京上野から高崎線で約1時間、熊谷の次の
 籠原で下車、そこからタクシーで5分のアクセスでした。
 
  蔵に着き、権田社長の説明で、酒母、麹室、槽、釜、など一通り見せて
 いただきました。
  見学者の4人はそれぞれ初顔合わせ、到着するまでの電車の中では自己紹
 介する程度でしたが、蔵に入り仕込みタンクの中をのぞいてからは意気投
 合し、自身の酒歴などを遠慮なく話し始めました。
 
  蔵から座敷部屋へと移動し、今年できたばかりの新酒の味見をさせてい
 ただきました。さすがに埼玉県では最小の生産量、でてきた新酒は3種類、
 それから35年秘蔵古酒、昨年の本醸造と純米吟醸でした。
  小さいことは、酒造業の場合意外なプラス面があります。企業ではなく
 家業的な経営なので採算性という計算で造るのではなく、自由な発想、つ
 まり思い付きのような趣味のお酒でも造る事が出来ます。
 
  ここ権田酒造の自由発想のお酒は「都富酒」です。つぶさけと読みます。
 お米がその原形をとどめお酒の中に入っています。にごり酒のように白く
 瓶底にたまっています。しぼる時に米粒が通り抜ける程度のメッシュを使
 用するからです。火入れ殺菌をしていないため、酵母も活性しています。
  開封する瞬間シュワッと音をたてて泡が出る、シャンパン風どぶろく
 と言いたくなるようなお酒です。グラスに注ぐと炭酸ガスと一緒に米粒が
 入って来ます。これには見学者一同、驚きよりも感動をしていたようです。
 
  それからもう一酒、35年古酒にも喝采がおこっていました。35年という
 年月にもびっくりなお酒ですが、これが精米歩合約50%の純米吟醸であり
 しかも日本酒度が-15、ここにしかない貴重なお酒でした。日本酒度が-15
 の場合、超甘口の部類に入ると想像したのですが、ボディーのしっかりし
 た決して甘くたれていない、キレのある名酒でした。値段は1年500円、
 つまり35年ですから17,500円だそうです。こんな値段の付け方も権田さん
 らしいとうけていました。
  
  今年から権田酒造の杜氏は江口洋介のような若くてかこっいい年間雇用
 の社員にかわり21世紀に生き残りをかけています。蔵の平均年令は昨年の
 72才から28才へと一気に若返りました。
 
  一行はひとりの女性を残し、高崎線で東京へと戻りました。一人の女性
 は都内のソムリエで、私達が帰った後も杜氏たちと盛り上がっていたよう
 です。
 
  今後も蔵見学を企画しますので、だれでも遠慮なく参加して下さいね。
 お金のかからない、お酒好きにはたまらない経験になります。
  酒蔵でお会いしましょう。
      
          酒縁に感謝! あなたと乾杯! 
  
======================================================================
■B.権田酒造の商品
 
  1.都富酒
   上記で紹介したお米の粒が入ったお酒です。
   開封時、吹き出す恐れがありますので御注意して下さい。
   現在在庫はなく、次回の入荷は2月下旬になります。
   720ml  ¥1,250
 
  2.おり酒
   ビロードのような口当たりのおりが入っています。
   にごりとは違い柔らかいわたのような感触がします。
   これも吹き出す恐れがありますので御注意して下さい。
   720ml  ¥850
 
  3.35年純米吟醸古酒
   720ml  ¥17,500
 
  今のところ届いているのは以上です。
======================================================================
 
■C.しぼりたて新酒の紹介(後編)
 
  1.【天法】
    長野県戸倉町に3年前できました新しい蔵です。いままでは米の仕
   入れの実績がないために必要な酒米を必要なだけというわけにはいか
   なかったのですが、今年は杜氏の得意とする原料米を必要なだけ仕入
   れる事ができたそうです。
 
   「しぼりたて本醸造」
   瀬川杜氏好みの五百万石を100%使用しました。
   基本に忠実な優等生的な存在です。原酒で迫力のあるのは今年も同様、
   昨年よりもスッキリした味わいです。
   720ml  ¥1,200    1.8L  ¥2,300
  
  2.【花垣】
    福井県は大野市の市街地にある南部酒造の銘柄です。北陸地方のお
   酒には独特の口当たりがあるように感じます。大野市の水もきれいで
   全国的に知られていますが、この水が口当たりに表れているように思
   われます。3年前に蔵に訪れた事がありますが、静かに凛々とした雰
   囲気の町でした。
 
   「冬のしぼりたて」
   原酒から丁度よいアルコール度になるように加水した本醸造です。
   新鮮さと飲みやすさが特徴です。アルコールは17゜〜18゜
   720ml  ¥1,000
 
   「にごり酒」
   純米のにごり酒です。飲みごたえ、コクがあります。
   720ml  ¥970
 
  3.【登呂人の宴】
    静岡原産古代米のお酒です。ついに入荷しました。今年もゴツンと
   くるあの味がやって来ました。男らしい野生的な味わいをお楽しみ下
   さい。少し濁りが入っています、振って飲んだ方がおいしいという方
   が多いようです。
    このお酒は古代米を使用しています。よくある赤米のお酒ではあり
   ませんので色は赤くありません。
    なぜか当店では一番予約が多く来るお酒です。
   720ml  ¥1,800 
 
======================================================================
 
次回は2月15日に発行します。
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
発行しています。( http://www.mag2.com/ )
登録・解除・アドレス変更は、
http://www.mag2.com/m/0000017680.htmからどうぞ。
 
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
貴重なお時間をすいませんでした。
 
静岡 丸河屋       http://www.marukawaya.com
担当 河原崎吉博    webmaster@marukawaya.com
 
☆☆☆″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″★★★
 
←前号  次号→  メールマガジンコーナー 日本酒専門店丸河屋トップ