府中

君盃酒造 静岡市

 静岡市内を流れる安倍川の右岸、川からおよそ300mの所に位置し、旧東海道沿いに面しています。安倍川は一級河川では全国トップクラス(平成11年第一位)の清流です。
 昭和30年代、行政指導により五つの蔵が合併し、君盃酒造が誕生しました。日本酒全盛時代、昭和40年代は、千石の生産量がありました。現在は蔵人を使用せず、親子二人で165石程度の高級酒を手造りでじっくり製造しています。
 どちらかと言えば、全国的な有名蔵は目指さず、地元静岡市民に愛されるよう、人間関係を大事にしています。
 君盃酒造の仕込み水は軟水で、やややさしい旨味を感じます。

君盃杜氏

 平成9年BYから杜氏も勤める市川誠司社長。一つ一つの作業を丁寧に基本通りにやる事が信条。最後の工程であるしぼりまでも、絶対にしぼりくせのないよう注意しています。

 洗米、吸水、麹菌の種付け温度、酒母の造り方、もろみ管理等、静岡県工業技術センターの先生達に指導してもらい、目指す酒は香り高く、飲みやすい辛口だそうです。

 温厚で優しい性格です。もろみの温度をチェックしています。

君盃の専務

 社長の息子の英俊さん。体育会系ではなく知的な感じのひでちゃんは、酒造期は早朝からフル回転。精米歩合60%以上は全て5Lごと手で洗い限定吸水しています。

 1.8L 500本分のお酒を造るのに米洗いの時間は10時間を越えます。使用する水は井戸水、何時間洗っていても冷たいと感じません。ただし吟醸の場合、外気温と水温と同じにします。

甑

 早朝3時より蒸米の支度をし、4時にボイラーのスイッチを入れ待つこと一時間、蔵全体に蒸気が蔓延します。

 おいしそうな香りが漂いますが、とても食べきれる量ではありません。

 ボイラーが凍らないよう前の晩に準備しますが、これを忘れたときは、とても大変な状況です。

温度計

 蒸した米を床に広げ冷まします。そのままにしておきますと蒸し米の芯と外側の温度が違いますので一定になるよう、かき混ぜます。

 蒸し米が冷たくなると同時に硬くなりますので、指先や手のひらが荒れて痛いです。

 朝5時から7時までこの作業をします。

 使用する温度計は0.1゜刻み、仕込み温度は重要なポイントです。

丸河屋タンク

 まず酒の元である酒母を造り、それに水、麹、蒸し米を投入。撹拌、温度を取ったら仕込みは終了。冷水ジャケットにより冷やされます。

 約30日経ちますと搾ります。

 左のタンクNO.65は元丸河屋専用です。総米660L仕込みをしてました。冷水器、ジャケットは自前なんですよ。すいません、余分なことまで。


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