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静岡県清酒鑑評会のお酒をきき酒する機会が沼津でありました。もう16年も前のこと。1993年頃のことです。きき酒したお酒は沼津工業技術センターの冷蔵庫にあったお酒。鑑評会の審査のために持ち込まれたものです。一般公開のお酒とは違っていました。栓にラップをして栓自体が持つ香味がお酒に移らないようにしているものや、瓶に目一杯入れてあるもの。これは空気の入らないようにしてあるのでしょう。やはり、勝負のお酒です。蔵元は神経を使ってあることが、お酒をきき酒しなくとも、瓶だけを見てもわかりました。 あるお酒の異様さに気がつきました。まだ開封前の出品酒を開封して、瓶の上から香りを嗅ぎました。池の臭いがしました。グラスに注いでみても、その臭いはしばらく存在していました。 このお酒に限らず、新酒、特に鑑評会会場にてきき酒するお酒には、この池のような臭いがあるのが目に付くことがあります。原因として考えられるのは、瓶を洗いますと、瓶にくっ付いているの水分は蒸発していきます。その後、瓶は乾いて、お酒が瓶詰められます。この乾いていく間の水分に微生物が繁殖します。すぐ近くにあった臭いが移ることもあります。移り香であります。瓶が乾くと、汚染されたかどうかはわかりにくいです。 お酒という液体が瓶内に入ってきて、汚染した臭いがわかるようになったのだと思われます。また、瓶を洗った直後から水分に対しての汚染は始まります。洗った水気がある状態で瓶詰めしても同じことが起こります。 瓶詰めする前に、詰めるお酒でゆすぐ、つまりリンスする一手間をかけてほしいと思いました。 一般に販売されるお酒は、瓶詰めされてから直後ではないので、このような瓶詰直後臭はなかなかないことでしょう。 更に、池のような臭いの瓶詰め直後臭の臭いのするお酒は鑑評会では賞に入りにくいでしょう。お酒はいいのに、鑑評会では入賞しにくい蔵を「鑑評会下手」と言ったりします。まさに、この「鑑評会下手」のお酒は池のような臭いのついていることが多いです。 |
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