きき酒テクニック:雪解け水のような

 「雪解け水のような」----- きれいでしょ? 格好いいでしょ?

 こんな表現したいですよね。

 用意されたお酒は新潟の越越後です。美の川酒造の本醸造の生貯蔵です。

 香り

 ほのかに優しい感じよい香りがします。吟醸酒のようにはっきりとしたフルーツなどが想像できる香りではありません。何となく、いい感じが漂う。そのくらいの強さです。

 優しいイメージを作っている上新粉や大福などの白い物の香りがします。ライチやイチゴなどのフルーティーさも若干あります。

 

 口に含んでみます。口当たりは瑞々しいです。きれいでまったく汚れのないタッチがします。そして、米の粒子をすごく砕いた感触が舌を優しく包み込みます。

 

 ここまでの香りと味わいで「雪」を連想させてくれます。

 ここからです。

 口中での出来事です。すっきりとしていて、瑞々しく、味わいの伸びを感じます。シャープに切れていく、アルコールらしさの清涼感があります。ここが「水」を感じる所以です。

 

 「雪」と「水」をあわせますと「雪水」になります。「雪水」とするよりは「雪解け水のような」にする方がきれいでしょ。

 

 もう一度解説しましょう。

 もやもやっとして優しい香り。よくこなれた米粉が舌の上にある。すっきりと切れる。「雪解け水のような」と表現するお酒の三拍子です。

 「雪解け水のような」お酒は新潟や秋田などの日本海側の雪国に多いです。しかも「本醸造」や「純米酒」に多く、その中でも「生貯蔵」に多いです。もうひとつ加えますと、「原酒」ではありません。原酒は搾ってから加水調整してないお酒で、アルコールが強く、雪をイメージする感覚ではないです。アルコール13度から16度までに多いです。

 どうぞどうぞ、ご遠慮せずにお使いください。「雪解け水のような」お酒。

 お酒ではないですが、サントリー南アルプスの天然水。

 その裏には、

 「雪どけの味がする」とあります。


お酒の講座 / 丸河屋