きき酒テクニック:瓶香

 「この焼酎は瓶香が付いちゃったなあ」と表現されることがあります。瓶の臭いがお酒に移ってしまったような表現です。

 しかし、瓶の材質。ガラスなどは香りがするのでしょうか?

 一般的なガラスは切った断面が青っぽくなっています。これは主成分のナトリウムの色であります。

 瓶が臭うのは、材質ではなくって、他の要素であります。洗って乾くまでに水が汚染される。洗剤がしっかりとゆすがれていない。つまり何か臭う物質ががくっついた臭いであります。

 では、瓶香がついたと表現されるお酒は何がついているのでしょう?

 それは光によって変化したお酒の香りです。日光臭と言われますが、蛍光灯などの紫外線でもついてしまいます。狸のおしっこや、稲の花粉にも似ています。

 長期間酒販店の棚に置かれたままになっていたために、光の影響を受けてしまったのです。

 光による影響は管理の悪さを物語っています。しかし、それをはっきりと指摘してしまうと酒販店や飲食店の立場もありません。瓶の香とカモフラージュさせているのです。

 瓶香はほとんどが日光臭であります。


お酒の講座 / 丸河屋