SBS学苑パルシェ 日本酒 一日講座

日本の食文化探訪 日本酒の蔵元を訪ねてVOL7.

 

杉井酒造(静岡県藤枝市)2008年6月28日(土)14時〜16時

 藤枝市は小石川町の杉井酒造に訪問しました。紫陽花、ニワトリ、亀に金魚、そして銘酒。杉井社長と奥様の温かいおもてなし。品の良い受講者のほろ酔い。これらが醸され、素晴らしい講座となりました。

 杉井酒造の社長兼杜氏である杉井均乃介さんにより、酒造説明後、蔵内に御案内いただき、酒造の様々なことについて御説明いただきました。

 みなさん真剣に杉井さんの話に耳を傾けておられました。

 

 清酒は米が原料です。食べる米と違った品種。酒造好適米と称します。真ん中に濁った心白という部分があります。これを周りから削って(磨いて)使います。

 磨かれた米は洗います。二次精米的な要素も洗米にはあります。洗われながらも水を吸い込みますので、ここで吸った水分の調整をします。吸水であります。適度に水を吸った米は蒸されます。

 蒸し米は冷やされて、掛け米としてタンクに投入し、仕込まれるものと、麹になるために、麹室に入れられて、麹菌をうえられる麹米とにわかれます。

 蒸し米を麹にする麹室(こうじむろ)です。

 この中では麹菌を植え付けられて、温度や湿度調整などをして、目的の麹となりましたら、タンクに仕込まれます。

 手に持つ緑色の袋の中には麹菌が入っています。袋を少し強く握っただけで、もやもやと煙りのように麹菌がでてきました。

 清酒造りは糖化と醗酵を同時に行ないます。糖化は麹の酵素がします。製麹(せいぎく)は酒造りの中でも、最も重要な作業であります。

 麹は水と蒸し米といっしょにタンクに仕込まれます。

 仕込場に移動。

 杉井さんから仕込についての御説明をいただきました。

 江戸時代に確立された、三段仕込みをいまでも行なっています。どの蔵もこの基本に添った酒造りをしています。

 

 みなさん杉井さんの一語一区を逃すまいというくらいに真剣に、聞き入っていました。講座らしいですね。話す杉井さんも調子がでてきたようです。

 他社依頼の焼酎が入っていました。蓋を開けた瞬間が子供心のように踊ります。

 焼酎を造る蒸留器。右の中で温められたアルコールが気化して左の中に入ります。ここで冷やされて、液体(焼酎)となります。

 今回はラッキーなことに、二日前に蒸留したばかりの芋焼酎がありました。

 アルコール度57゜。これも蔵に来たからこそ、体験できる味わいであります。

 焼酎は酒税法でアルコール45゜以下にして販売しなければならなくなっています。

 仕込蔵にずらりと並んだ醗酵タンク。製造期間中は夢とロマンとともに醸し出されます。

 一杯のお酒でも一本のタンクでも、一つの仕込みの魂が宿っています。

 さて、事務所に戻り試飲会、いや懇親会。杉井さんが今日の講座のために選んだお酒を御賞味いただきました。杉錦のパンフレットに載っていないものが中心となりました。みなさんを酒通と思ってのことでしょう。アンケート的な要素が盛り込まれていました。

 次のお酒でした。詳細はその場でお聞きになったり、ラベルからの情報をチェックしていましたから、よろしいですね。

 乾杯はSBS学苑パルシェ片野さん御発声ではじまりました。お飲みいただいたお酒は純米大吟醸静岡県清酒鑑評会出品酒でした。

 杉井さんが自らぬる燗もつけてくれました。造った杜氏が燗をつけてくれるなんて、こんな滅多にないことまで体験できました。

 みなさんからは内容の濃い御質問もあり、私と杉井さんとで対応させていただきました。お好きな1本も見つかったようですね。


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