講師自己紹介「理想の講師像」

 私し、河原崎吉博の人間を知ってもらおうと自己紹介しています。お目を通しいただければ幸いです。

  お酒の先生と呼ばれる方はいままでも数多いことでしょう。酒業界に功績のあった方も先生と呼ばれています。工業試験場においての技術スタッフの公務員もその立場からすると先生と呼ばれている方も多くいらっしゃいます。また、物書きの作家の中にも先生と呼ばれる方もいます。

 日本のワイン産業を支えた「川上善兵衛氏」、吟醸酒造りにかかせなかった9号酵母と近代型麹室を開発した「野白金一氏」、すべてのドイツワインファンから愛された「古賀守氏」、東京大学にて酵素学専門のお酒の神様と名高い「坂口謹一郎氏」、などがお酒の先生の大御所であります。

 また、純米酒をこよなく愛しすすめた「上原浩氏」、情報の発達により各県のバイオテクノロジースタッフも先生と呼ばれるようになっています。静岡の「河村傅兵衛氏」、山形の「小関氏」、島根の「堀江修二氏」、愛知の「大倉鎮夫氏」らがそうです。各県の酵母開発者としても先生と呼ばれています。

 大学の先生としてはテレビでもお馴染み東京農業大学の「小泉武夫氏」「吉沢潔氏」らが有名であります。私はこれらの中では3人を除いては、いっしょに盃を傾ける仲でもあります。

 さて、ここで、SBS学苑の講師としてのポジションを考えた場合、どんな講師あるいは先生の人物像がいいのでしょうか。私は以前、中学の社会科の先生の資格を取ろうかどうか考えたことがありました。心理学ともういくつかの単位を取れば先生になれましたが、仕事の都合上はそうはしませんでした。ですので、どういうことを必要とされているのかは、未知数でした。

 SBS学苑に御受講される方は、元々は私の知り合いではなく、SBS学苑の信用の元にいらしてくださっています。SBS学苑からすれば顧客であるわけです。この顧客を日本酒講座という材料(商品)のもとに預かり、継続させていく。これが私と学苑との契約であって仕事と言ってしまえばそれまでです。

 私の考えていた先生像には次のようなものがありました。

1. タイトルホルダー
  田崎真也氏のように大会で優勝するなどして、その冠を使う。生徒は有名な先生の元でありがたく学習する。

2. 学校部活動の監督
  高校野球や高校サッカーの監督のように、生徒を手厚く私生活からも面倒を見る。

3. 生徒と目線が一致
  勉学中、人間形成中の学生ではない大人が生徒なので、同じ社会人として目線を一致させる。ある程度の年齢のいった母親と娘のような友人関係に近い存在。

4. 社会人選手の監督
  高橋尚子と小出監督のような間柄。ゴルフや競泳の選手とコーチ。師弟関係とも言える。

5. 県の試験場の先生
  蔵元との関係上、相手の利益を上げるのが職業。

6. 学校や塾の先生
  決まった場所と時間を中心に生徒を指導するのが仕事。

 これ以上にも先生像はあることでしょう。私はSBS学苑の先生というものの理想像がまだはっきりわかっていません。どれを取っても長所と短所があります。

 しかしながら共通していることがあるのを今までは気がつきませんでした。それはそれぞれの間には「契約」が存在しているということです。「契約」以外の場所や時間においては、それぞれの関係は人と人でしかないですよね。「契約」ということですから利害関係があります。直接生徒からお金をいただいていないにしても、回り周って収益となっていることでしょう。

 決められたことを当たり前に実行する。これが基本路線です。

 決められた以上でも以下でもいけないのではないかと思うようになっています。決められた範囲を越えた場合いはSBS学苑の生徒と先生ではないわけです。ここが人間関係は難しいところであります。

 接するほどに親近感が膨らむのは、人間や生きものとしての本能。だから学苑の講座以外でも付き合いがあるほど講師にも親近感があり、学苑にも近づくと考えられます。一方、短所としては、先生と生徒の距離が近づき過ぎると数々の問題も発生します。

 帰ってくる場所が、元々の知り合いならば、元々の知り合いの関係になりますし、SBS学苑からの人間関係ですと、帰るところはSBS学苑となります。

 現況はこんな感じでありますが、私が駒の中心軸とならなければ、日本酒講座の駒は倒れます。よりよい日本酒講座の講師とは何かを自己の中でも奮闘している毎日であります。


お酒の学校 日本酒講座 / 焼酎講座 / 梅酒講座 / 食文化探訪 / 丸河屋