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このお酒をグラスに注ぎますと、青リンゴを想わせるフルーティーな香りが広がります。清涼感があるのですが、優しい穏やかさがあります。出しゃばり過ぎないって感じですよ。派手ではありません。
口に含みますと、じ〜んじ〜んと膨らんで来ます。美味しさが口中に充満してきます。ぐんぐん迫ってきます。香りもいいけど、味わいのコクもしっかりしているからでしょうね。こうなると、思わずにっこりとしてしまいます。あぁ、やはりこのお酒いいなあと心で呟きます。
飲み込んでしまいたい、早く早く。こんな自分の心に正直になるように、ゴクッと一杯。目尻が下がってにやにやしてしまいますよ。
気がついたときには、思わずもう一杯とグラスに注いでいる自分がいます。
肌寒い夜には燗もいけますよ。36゜くらいのぬる燗の時にも美味しさが冴えます。温まっても香りが強すぎずにおつまみともあいます。
こんなに美味しいお酒なのに、こちら地元の静岡でもそんなに知られてはいません。だから萩錦を知ったら酒通の仲間入りでしょうぞ。
この純米吟醸以外の萩錦についても自分が惚れ込んでいますから、店頭でもねんごろに説明して、お飲みいただいています。萩錦全般にある傾向として、どれか1本、萩錦を飲みますと、次の萩錦の1本がほしくなるようです。その1本が季節酒でありますと、翌年も忘れずにそれを待ちわびてくれる方も多いです。
つまりいま、静岡酒で一番注目されている蔵元。それが萩錦であります。
小さな地酒蔵は季節にあわせたお酒を発売してくれます。この純米吟醸は季節酒ではなく、通年ある定番酒です。「あっ!あのお酒がほしいなあ」と思った時に必ずある。萩錦があると、仲の良い友達を持ったようなものです。
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