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●NO7.「お酒の味と醍醐味」 2005年1月15日 |
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「お酒の味はある程度の歳をとってからでないとわからない。」 こういう話を聞いた時、私はまだ20代でした。その頃の私は一人の研修蔵人として君盃酒造に毎日通っていましたから、その話は疑って、聞く耳を持っていませんでした。お酒については業界人こそが、一番知っていると自負していましたから。 いま、40を越えてようやく上の意味がわかるようになりました。酒の味というのは、酒という物体としての価値ではなく、酒が与えることのできる醍醐味なのですね。醍醐味を知るには利き酒をしていてもわかりません。お酒と自分だけで成立するのではなく、いつ、どこで、誰と、どのように飲んだのか。 その経験の中から、脳裏に焼き付く感動があって、はじめてそのお酒の醍醐味を知ることができます。お酒がアルコール飲料から魔法のアルコール飲料に変わる。酒質の良し悪しを越えた魔法の領域に醍醐味は存在するのでしょう。 例えばスキーに行き、雪が積もった露天風呂で一杯飲む。疲れた体に開放感があり、空気までも美味しい至福の時間。その時の1本は何か。ピッタリの1本があるでしょう。そのお酒でなくてはだめな1本が。この時にそのお酒の醍醐味があると言えましょう。 普段お酒の味については、いろいろと言う場合が多いです。お酒の醍醐味、お酒の味よりも、もっと奥が深くて、豊かですね。私も醍醐味を知るべく、もっと遊ばなくてはと思っています。考えたら趣味も走ることしか、いまはありません。どこか遠出して、山の頂上でカラスミでも焼きながら、人肌燗でお酒の醍醐味を味わおうかと思案中です。 どうです、御一緒しませんか? お酒の醍醐味とはお酒の悦びにも通じるでしょう。 |