ミッシェル・ジュイヤール家ボージョレー・ヌーヴォー・スーペリュールのできるまで
この美味しいワインが出来るまでを簡単に説明します。
このブドウがボージョレーの「ガメ・ノワール」。ピノ・ノワールより粒が大きいのが特長。
ヌーヴォーの畑。ジュリエナ村の丘の頂上にある1.8haの小さな畑。日当たりが最高で、一日の温度差がある。加えて、花崗岩と石灰粘土質の土壌が色濃く腰の確りしたワインを造り上げる。
ある大手ネゴシアンものヌーヴォーは農家約1000件分のブドウを桶買いし、ブレンドしたもので生産している。ジュイヤール家は単一の畑で出来たブドウのみで造る。ヌーヴォーも勿論手摘みで、未熟果やカビたブドウを選別し、破棄している。
収穫したブドウをジュリエナの教会に運びます。中は醸造所になっております。
マセラシオン・カルボニック(ガス浸漬)(通常ではMC法と略す)、この状態がガス浸漬。実際に見ると、ガスがボコボコ出ています。通常、ネゴシアン等ではガス浸漬は4日程度ですが、ガメ種の特長を生かすためにジュイヤール家では倍の8日間。その結果、ヌーヴォー嫌いの方からよく聞かされる「ガスっけ」がなく、SO2はほんの僅かしかいれないので、甘ったるさが全くありません。合計8日間のMC法はワインにほどほどのタンニンとエキス分を与えるので、長期熟成ができるコクのあるボージョレを生む長所がある。
ガス浸漬4日目にピジャージュをし、軽く破砕されたブドウを横型搾り機に送り込む。
搾ったジュース(パラディ)を、まず大樽に入れ、次にプレスされた果皮が入り、約10日でアルコール醗酵と乳酸菌醗酵が一気に行われる。
果液を教会の地下蔵の大樽で熟成させる。
矢印の部分が樽の容量。約29,65hlのヌーヴォーが入っている。熟成が完了すると、瓶詰めをし、いよいよ日本へ向けて出荷される。
11月第3木曜日をお楽しみに!!