酒販店としては売れるワイン、つまり売るためのワインを仕入れています。
しかしながら、これもほしいなあ、これは飲んでみたいなあと思うワインもあるわけで、いつか売れる、勉強になるからと、自分に言い訳して、ついつい仕入れてしまうワインもたまにはあります。
酒屋として、「売るより飲みたい願望のワイン」がいくつかあるわけです。
それらを仕入れる本数はまちまちですが、だいたい1ケース12本が最小単位。
混載で12本の場合は、2本とか3本とかにして、いつくかの銘柄を混ぜます。
これらは通称「私の秘蔵ワイン」であります。
実際に飲んでみて、これはいけるぞ! これは飲み頃を迎えたから今がチャンス! などの太鼓判を押せた場合に、私の秘蔵ワインとして販売することにしました。
第一号は「Le Cambon2007」(ル・カンボン)であります。
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フランスのボージョレー地区を代表する作り手マルセルラピエール。無農薬栽培で有名です。ビオワインというものです。
ボージョレーワインは地域名であるボージョレーと明記されているもの、ボージョレーの地区の名前を明記されたもの、畑の名前を明記されたものに分かれます。
Cambon(カンボン)はシャトー名であり、畑名ですから、ボージョレーワインの中でも格が上であります。
7年経った2014年に飲みました。赤ワインの中にあった紫色はなくなり、タマネギ色が赤色に加わっています。正に飲み頃を向かえたことを証明するかのようです。
ボージョレーはヌーボーが有名。ヌーボーは若くて早飲みであります。しかし熟成して美味しくなるしっかりしたワインも造っているわけで、マルセルラピエールもその1つ。ボルドーのフルボディーのように重圧な重さではありません。ピノノワールのような色が薄いのに味がしっかりあるタイプでもありません。ボージョレーはボージョレーのタイプの世界があり、ボージョレーらしい味わいの濃さがあります。
気品のある中口。私は高級ボージョレーにもこの気品をすごく感じています。
通常のワインの栓の上のキャップは金属製ですが、このシリーズはロウでできているようです。
抜き方はキャップの上からソムリエナイフなどのスクリューを差し込んでも良いですし、周りを切って蓋をはがすようにしても良いです。
このようなロウキャップは高価なワインだけですから、手にしただけでうれしくなってしまいます。
Le Cambon2007 (ル・カンボン2007) 750ml ¥3,240(税込)
あと4本になりました。4月13日現在