うなぎの蒲焼と日本酒の相性1

2009年7月15日(水)

 うなぎったら、夏の食べ物。そう思いがちであります。冬は油が乗って美味しい季節らしいですよ。好きなものはいつ食べたって美味しいものであります。

 さて、このうなぎの蒲焼。

 お酒をあわせるのでしたら、いかがいたしましょう?

 丸河屋酒店として、私はこちらをおすすめしますね。

 古酒でございます。日本酒の長期熟成酒でございます。

 どうしてか?

 うなぎの蒲焼を分解すると。

 うなぎ由来:川の水や土と暮らす川魚類独特の匂いと風味+油っこさ+白身魚に肉の旨味
 蒲焼由来:醤油主体のたれの旨味・甘味+香ばしさ
 山椒由来:スパイシーさ

 つまり、うなぎの蒲焼は、独特の香りと香ばしさを持った、油っぽい濃醇な味わいであります。これに山椒が加わります。香りが複雑になり、味はさっぱりさせてくれる方向に引っ張られます。

 古酒はうなぎのたれや山椒と似ている要素が多いです。

 古酒の特性は、

 ・まったりした濃醇な味。
 ・醤油を薄めた香り。
 ・たれのような甘味。
 ・香ばしい香り。
 ・八角などのスパーシーさ。

 このように見ていきますと、うなぎの蒲焼と古酒は似たもの同士。醤油が甘く煮詰まったタレに同じような古酒が共鳴。タレをより複雑に美味しく演出してくれます。

 香りの要素も近いものがありますから、口中でもまったく違和感がありません。

 お酒とお料理のあわせ方の基本の一つに、同系をあわせるということがあります。似たもの同士は共鳴するということです。色からも濃い色同士であります。

 

 古酒は醤油が甘く煮詰まったものにバッチリあう。
 うなぎの油っぽい旨味が加われば、向かうところ敵なし。

 うなぎの蒲焼とお酒は、まず古酒路線からスタートだ。

 ただし1点だけご注意を。
 うなぎの蒲焼のように濃い食べ物と古酒のように濃い飲み物を繰り返していますと、 どんどん濃くなっていきます。古酒でも、本醸造タイプの薄口系がよいと思います。

 また、おひたしのような瑞々しいものを添えながら食べることもよいですね。

!今日の格言!

 うなぎの蒲焼だってお酒にあうぞ。軽快な熟成古酒でお見事。!

 


お酒とお料理の相性  / 丸河屋