イチジクと日本酒の相性1.

2006年9月20日

 夏の終わりを告げる果実のひとつにイチジクがあります。一斉に出荷され、いつの間にか終わっている。そんな存在の果実であります。子供よりも大人の果実ですね。

 今日はイチジクと日本酒の相性診断をしてみました。

 イチジクはマンゴーのようになめらかで食べ答えのある回りの薄い黄色の部分と、果実独特の酸味が効いている赤い真ん中の部分があります。このまま食べる他に料理にも使われています。

 今回はイチジクをそのまま食べてみて、日本酒との相性をみてみました。

大吟醸
君盃


お酒が辛い。お酒とイチジクの香りが喧嘩してしまい、両方の欠点が出る感じ。エステルの嫌な刺激になる。

本醸造
君盃-生

△〜○
米の味に酸がのった感じ。あまりいい感じではない。生同士という観点からは合う。

純米
登龍門


お酒と酸とイチジクの酸がバランス良く合う。

山廃純米
海舟の山廃


意外だった。どの要素も飛び出ることなくまとまる。

ひやおろし(純吟)
君盃-もみじ


△〜○
まとまっているが次の一杯がすすまない。イチジクが重く残る。

ひやおろし(本醸造)
安倍川の恵み

○〜◎
美味しいっ!お酒が生かされる。原酒なのでアルコールが高いので○だが、加水調整したら◎だった。ロックでよし。ハッカの風味も出てきた。

熟成酒
南部美人純米1999


お酒のコクを強く感じ、イチジクの旨味と合う。

木桶仕込
南部美人


酸っぱい関係だ。お酒の酸味だけを感じる。

発泡性にごり
鶴齢-純吟

×
お互いの酸の戦いがはじまった。酸っぱさの戦争だ。酸っぱい。

「相性診断」
 イチジクも果実なのでさわやかなお酒に合うのかなあと思ったら、そうでもない。柑橘系ではないからか。イチジクとの相性で大事なことは、生さと熟成感と香りのタイプ。生は刺身と同様の相性の感触と考えてよい。イチジクが取れる時期には新酒がないので、新酒バナの香りがあるお酒と合わせることはできないが、吟醸香との相性はよくなさそう。香りが強いお酒としては、ひやおろしの練れた感じの香りが合った。安倍川の恵みは老ね香はしない生酒。すみれやブドウの香りが芳しいお酒であり、この手の香りとは絶妙に合う。熟成タイプにも良い相性から、イチジクを使った料理とも熟成酒はよさそうだと想像した。

 

 !今日の格言!

 旬なイチジクは旬な酒に合う。香りの高い秋のひやおろしがお似合い。

 

 

 

お酒とお料理の相性