お酒は最後の調味料(ソース)

2009年2月16日(月)

 鶏のハーブ焼きが運ばれる。

 焼いている段階で、香ばしさが漂うから、食欲が刺激されてたまらない。

 付け合せにたまねぎも香草で焼けた。たまねぎの刺激はなくなり、練れた感じになる。

 これだけ食べると脂っこいので、青野菜のサラダが欲しくなる。それは食欲よりも、体、生命体としての本能が必要としているかのようだ。

 これらにごはんがあれば、お食事となり、鶏とたまねぎとサラダがおかずになる。

 水や紅茶の飲み物があれば、完璧なお食事。

 では、どうして私は鶏のハーブ焼き見て、お酒を飲もうとするのか?

 それはまず、鶏のハーブ焼きを五感で捉えるからでしょう。

 見た目の色具合。
 漂う香り。
 経験値からくる味わいの想像。

 これらを無意識にでも統合して、あわせるべき1本のお酒を選定する。

 ここでごはんを差し押さえて、お酒にするのは、どうしてか?

 酔うからであろうか?

 それも理由の1つではありますが、より美味しい時間を過ごしたいから。こちらの方におもむきがあります。

 お酒とあわせる方が美味しいその理由は何でしょう?お酒をお飲みにならない方にも科学的に証明しなければなりません。

 鶏のハーブ焼きにあわせる1本はルバイヤートの甲州シュールリーを選びました。

 このワインは淡い色をした果実の香りや味わいがあります。

 淡い色の果実として、大きく占めているのはレモンであります。

 レモンの他にはリンゴの甘さ、ナシのみずみずしさ、メロンのなめらかさ、ライチのような優雅さがあります。

 味わいは酸味を基調としています。

 以上のことから次のようなことになるのではないでしょうか。

 鶏のハーブ焼き + レモン = 

 鶏のハーブ焼きにレモンをかけるとより美味しくなります。フレッシュな酸が加わり、すっきりします。

 鶏のハーブ焼き + ワイン = 

 鶏のハーブ焼きにワインをあわせますと、レモンをかけただけよりも、より美味しくなります。ワインはレモンの代役以上の役割を果たします。レモンに更にリンゴの甘さ、ナシのみずみずしさ、メロンのなめらかさ、ライチのような優雅さが加わります。フレッシュな酸味でさわやかさをもたらし、より複雑に美味しくしてくれます。

 つまり、ルバイヤート甲州シュールリーは、鶏のハーブ焼きにかけるソースの役割をしています。

 今回の場合、ルバイヤート甲州シュールリーを使わず、その代わりとして、リンゴ、ナシ、メロン、ライチなどの、ワインから想像される果実を鶏のハーブ焼きにかけても、ワインのようにはならずに、全体の味がぼやける結果になりましょう。

 実際にリンゴ、ナシ、メロン、ライチを加えますと、レモンだけをかけるよりは複雑になりますが、同時に水分や果肉が加わり、全体のバランスが崩れて、鶏のハーブ焼きを台無しにしてしまう恐れもあります。

 いろんな果実が複雑に交じり合ったような効果のあるお酒はありますが、そのお酒の代役を果実でするのは、無理がありますね。

 

!今日の格言! 

 お酒は最後の優れた調味料でもあるわけです!


お酒とお料理の相性 丸河屋酒店